在宅医療では神経の病気や蘇生後などで人工呼吸管理の方や、喉頭がんなどの手術後・上気道閉塞などで気管切開されている方が数多くみえます。


こういった方では定期的な気管カニューレと呼ばれる気管に挿入されたチューブを交換する必要があります。在宅に移行するような方は長い間病院で交換を受けていて気管孔がしっかり瘻孔化されているので交換の際にトラブルとなることは少ないです。


しかしながら低い確率ながら皮下や縦隔へ誤挿入される事があります。私は一般外科医として自ら気管切開を行ってきましたし、食道外科・甲状腺外科も行ってきたので頸部の解剖も熟知しています。それゆえに何かあった際の対処も得意としています。また細径内視鏡を用いての位置確認も行う事が出来ます。


気管カニューレ交換は誰にでも行えますが、ひとたびトラブルとなると窒息から死に至るかもしれないので細心の注意が必要です。





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