SOUVENIR REPAIR WORKSの考え方、進め方。 | SOUVENIR REPAIR WORKS ―革物リペア―

SOUVENIR REPAIR WORKS ―革物リペア―

魅せられたアメリカンアンティーク・ヴィンテージに特化したレザーリペアブログ

お客様に言われて嬉しかったこと。


「こちらの思想がよく伝わっており、ありがちな勝手に判断してやってしまう事もなかった」


この言葉を聞いて、やはりここを気にされている、不安に思っている方は多いんだろうなと思いました。

でもそれは全員が思って当然なくらいのこと。
私が依頼する側だったら、かなり重要視する部分です。

まだ革リペアをやり始める前、私も自分の大切なジャケットが破れてどんどん拡がり着られなくなりました。
→ ※一番下にリンク貼っています。


色んな直し屋さんを調べて、聞いてみたが、
「ここにやってもらおう!」と依頼したいまでは気持ちがいかなかった。

それは「どんな仕上がりになるのか」が、
見えてこなかったから。
さすがに大きく破れていると「似た革に交換ですね」との返答でしたし、
「似た革と言っても、仕上がってから見て気に入らなかったらどうしよ…」

という不安は必ずあった。

かと言って「どんな革を使うのか、途中で写真送ってほしいです」等とは言えず、直し屋さんもそこまでは言わない。

結局、裏から革貼って、表は繋ぎ目丸見えで
たまに着ていたが、みっともないし、また破れが拡がり、もう半ば諦めて、部屋に飾っていた。

だから、自分で出来るようになろうと思い始めたのがキッカケです。


現場リペアという外事業から、工房でやる内事業にそろそろ変えたかったことと相乗し、スタートしました。



事前打ち合わせ、途中打ち合わせのコミュニケーションは本当に大切です。

リペアというのは、技術もだが進行やコミュニケーションも凄くシビアだと思っています。

度合いが1~10まであるとしたら、3くらいで直すのと 8、9 (10は完璧元通りだとして、それは含まず) くらいで直すやり方&仕上がりは全然違ってくるし、価格も違う。




前回に書いたリペア(BELL 500TXヘルメット)を例に出しますが、

ストラップという面積の小さいものにも関わらず革が足りない部分があり、
どうしても足さなければいけない…と判断しました。

しかし近い風合いの革を持っていない。
そこでヌメ革を染色し、「いける」と思うパーツを作ってから、新しい革とオリジナルの元革を繋げる方法を途中で提案。


仕上がってからの連絡だけでなく、途中もするのは、
お客様も方法だけ聞いても仕上がりがイメージつかず、判断できないからだ。


そして事前や途中にニュアンスを聞いて、重視している点、
状況からして仕方ないから妥協してもよい点、
この方法だとどんな仕上がりでどんな懸念があるか
を伝えた上でご了承をいただく。

そして今は有り難くもあるSNS。
私の場合は、手早く更新できるInstagramが一番早い公開情報ツール。

お客様には初めに載せても良いかを聞き、
進行状態も見れることで安心感もある狙い。

何より「自分の番が回ってきてからの待つ時間」が楽しみになるという。(H様談、他)

勿論、進めていくにつれて判明した問題点や方法変更にあたってのお客様に判断を仰ぐなど、何かあればメールや電話でお聞きする。


それで防げる、後からの不信感やトラブル。



スーベニアリペアワークスは、お客様本人と、初めだけではなく途中もやり取りをしながら仕上げていきます。

約10年の中で最低でも2000件は、ハウスメーカー、工務店、、ゼネコン、建材メーカー、そして家を購入したお施主様などと やり取りしてきた現場業からの学び。

活かされています。



ただ、納期がかかるのだけが難点です………。m(_ _)m

ご依頼頂いている方々、大変お待たせをしており申し訳ございません。
ご理解頂けたら幸いです。


どうぞ宜しくお願い申し上げます。



合わせてどうぞニコニコ→→→


*迂闊にもアメーバブログにアップしていなかったpeter′sジャケットのリペア後2年経過状態。


長文お読みいただきありがとうございました!!✨✨


~SOUVENIR REPAIR WORKS~