生意気にも現代に残るヴィンテージに思うこと。 | SOUVENIR REPAIR WORKS ―革物リペア―

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魅せられたアメリカンアンティーク・ヴィンテージに特化したレザーリペアブログ

60s “Bell” Toptex Police Helmet.


こちらで購入。

【THE CALIFORNIA GARAGE】
兵庫県多可郡多可町八千代区仕出原185-2
090-4300-0361









私はスプリンガーフォークのついたハーレーが最も好きだ。


数年前の自分だったらまだ

「年式を揃えなきゃ変。」

と思っていた。

…今はその枠にカッチリ填まった考えではない。


60年代、バイク乗り達は最新のヘルメットを被り、

20年前や10年前のバイクに跨がっていた者も居ただろう。


「お前まだそんな古いバイク乗ってんのかよ、俺のなんか最新だぜ!」


「うるせぇ、俺はこれに一生乗っていくんだ!」


「はは!金がないだけだろ!」



身に付けるものは当時現代の物も買い、

身に付け、バイクは変わらない。

そんな光景を想像する。


バイクだって、今はまるきり純正に近くなくたって良いと思えている。


勿論押さえるべき所は年式揃えたいが。


今これから変にチョップしたり、合わない現代物を取り付けカスタムするのは、それは無し。NO。


私が以前乗っていた1947年式ハーレー、ナックルヘッドもアメリカにある時点でタンクは恐らくパンヘッドの物だったし、シリンダーもパンの物が入っていた。

私は47年式そのままのナックル(ELだった)を乗ったことないから判らないが、

車検に出した時にバイク屋のメカニックは

「とてもELとは思えない走り!」

と言っていたのを思い出す。


50、60年代以降に当時オーナーによって

トルク上げる為だったり、見た目の好みだったり、カスタムされているものを、

「それも歴史だな~…」

と色々な光景を想像し受け入れられるようになった。


革ジャンもそう。

もちろん、オリジナルが一番カッコ良いとは思うが、

違うパーツが付いていたって、「変にダサくなければ」イイじゃないか?

オリジナルしか認められないような感性ではなく、
色々替えられてきた部分を「歴史」だと受け入れられれば、より楽しめる。


以前ブログに書いたが、ヴィンテージ物は

減ることはあっても決して増えることはない。


バイク、車、服、家具…


半世紀以上、それぞれ人の手でその時その時を大事にされてきた証拠ではないか?

「とりあえず乗れりゃいいんだ!使えりゃいいんだ!」

と年式違いを取り付け実用性を重視されてきた物。

「これには元のパーツじゃなきゃ美しくない。手に入れるまで探す!」
と拘りを重視されてきた物。


リプロダクトパーツが付いていたって、
それで直したって、
いいじゃないか?

何も恥ずかしいことじゃない。

いまだ現役に使われているって事だ。




今 私たちは2010年代を生きているのだから。



…とか言いつつ、ヴィンテージハーレー今無いですけどね…笑




さて、

先週は愛知・名古屋に帰省し、

久しぶりに行ったLanglitz NagoyaとMOM&POP。

岡本氏の47ナックルは バイク屋に出していて今回は見れなかったが、

舟橋氏の37ナックルと西浦氏のベスパは見れた。






この37は知っている方も多いだろうが、

以前はGypsy&sonsの加藤氏が乗っていたもの。


実は2005?2006年?の4月。

愛知県の伊良湖岬の方で行われたSEMBA主催のヴィンテージハーレーイベント

「Jackpine rally」

こちらでお目にかかっている この37。



私はハンバーガー屋出店で来ていました。

(SEMBAさんのファーストエンジンをかけるTV?ビデオ?取材で、出させてもらったのですが いまだ観れてません… カミカミだったのは覚えてます…)


こうして、前に見た同じヴィンテージハーレーを次の人に渡っても見れるなんて、魅せられている者としては嬉しい楽しみです。




スカルメーターダッシュ。

カッコ良すぎますね。



なんだかんだ前半に色々書いたものの、

オリジナルを目の前にするとやはりテンション上がるものです…笑





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