梅が芽吹くこの時期に

2024年初投稿……

 

 

皆さん、こんにちは。

ここ2ヶ月ほど、ブログの更新が

滞っていました。

 

年末にかけて仕事が特に忙しく、

その後も新しいプロジェクトが

立ち上がるなど、なかなか

ブログに向き合う余裕がなく

あっという間に2月に……。

 

昨年になりますが、

前回のブログでネーミングに関する

経験談をお話していて、

 

書き方のポイントは

次回紹介すると

アナウンスしていたので、

ずっと気になっていたんです。

 

ということで今回は、

私が実際におこなっている

「実践的なネーミングのプロセス」

をお伝えしたいと思います。

 

前回の記事はこちら

売れるネーミングとは?

 

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愛されネーミングの

7つのステップ

 

起業されている方は、

商品やサービスのネーミングに

頭を悩まされた経験が

あるのではないでしょうか?

 

ネーミングはキャッチコピーを

考えるプロセスとは少し違います。

 

私が実践してきた具体的な

7つのステップを紹介します。

 

 

1 情報収集&競合ネームのリサーチ

最初に、商品やサービスの実

を理解するために情報を収集します。

 

その後、競合がどんな名前を

付けているのかをリサーチ

 

このあたりはキャッチコピーを

考えるときと同じですね。

 

2 商品機能の分析と

  ネーミングの方向性を検討

次に客観的な視点で商品やサービスの

基本的な特徴を分析します。

 

商品、生産者、消費者の視点

さまざまな角度から

切り口を洗い出すのがポイント。

 

具体的には

 ↓

<商品>

・商品にどんな特徴があるのか?

・基本的な機能や商品が

 使われるシチュエーションは?

<生産者>

・機能面の最大のウリは?

・新しさはあるか?

・従来のものとの違いは?

<消費者>

・消費者は商品やサービスを

 どう受け止めるか?

・ベネフィットは?

・どんなイメージを持つか

 (持ってもらいたいか)?

 

などを考えます。

 

ステップ3 キーワードの抽出

ネーミングの方向性が決まったら、

そこから考えられる

キーワードを抽出します。

 

類義語や連想できる言葉

まで広げて考えます。

 

日本語に限らず、

英語やその他の言語に広げて

アイデアを出します。

 

『類語辞典』や『ネーミング辞典』が

あると便利です。

 

ネットにもあるので

探してみてください。

 

おすすめは

日本語シソーラス「連想類語辞典」

https://renso-ruigo.com/

 

キーワードを入れると

類語だけでなく連想語まで

ドドッと表示されますよ。

 

 

ステップ4 ブレーンストーミング

集まったキーワードや

アイデアが出たら、

チームでブレーンストーミングを

おこないます。

 

一人で考えている場合は、

アイデアを周囲の人に

聞いてもらうといいですよ

 

(できれば商品やサービスを

利用しそうな人がいい)。

  1. 違う視点が入ることで、
  2. 発想が広がったり、
  3. 新しい切り口が見つかったり

することもあります。

 

ステップ5 さらに言葉を磨く

ブレーンストーミングの

フィードバックを受けて

さらに言葉を磨きます。

 

ここで、言葉と言葉を

組み合わせて新しい言葉を

つくる造語作業をおこないます。

 

自然語をそのまま

利用することもありますが、

造語にしたほうが

新しさがあります。

 

ただ、造語もなんとなく

組み合わせている

わけではありません。

 

2語の造語、1語の造語など、

いくつか方式があります。

 

ステップ6 絞り込み作業

その後、名前が持つ意味、響き、

覚えやすさなどをチェックしながら

実現可能で印象的なものを

絞り込みます。

 

ここで私が重視しているのは音感です。

どう聞こえるか、口にしたときに

言いやすいかなど。

 

聞こえやすさは覚えやすさに

つながりますし、口にしやすければ、

ネーミングの広がりが速く、

名前も浸透しやすくなります。

 

ステップ7 最終決定、商標確認

ネーミングの候補を絞ったら、

この段階で、商標登録の可否や、

他のブランドとの重複した

名前になっていないかを確認します。

 

特許事務所など外部に委託する

ケースもあります。

 

既に使用されている名前を

選んでしまうと、他人の商標を

侵害したとして法的な問題が

発生する可能性もあるので

事前にしっかり調べることが大切です。

 

以下のサイトで商標登録されているか

簡易的に調べられます。

J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)

 

商標が気になったら

先に調べておくといいですよ。

 

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ネーミングをつくる上での注意点

 

■ 長く使ってもらえるネーミングを

前回の記事でも触れましたが、

ネーミングはキャッチコピーより

使用する期間が長いです。

 

私が担当したマンションの

名前は20年以上使われています。

 

また、ネーミングは決定したら

そう簡単には変えられません。

 

ネーミングは、ブランディングの

要素をあるので長い目で見ても、

良い印象を持ってもらえる

言葉を考える必要があります。

 

■ 5つの視点でチェックする

ネーミングも

「コンセプトを的確に表しているか」

は重要です。

 

とはいえ、意味だけで考えると

制作した背景を知らない人には、

わかりにくかったり、

発音しづらかったり

することがあります。

 

ですので、最終チェックは

次の5つの視点でおこないましょう。

 

目…読みやすいか

耳…聞き取りやすいか

口…言いやすいか

頭…覚えやすいか

心…印象に残りやすいか

 

■ ネイティブチェックも忘れずに

グローバル化した現在は、

ネーミングを世界中の人が

目にする可能性があります。

 

ですから異なる国や地域の

文化や言葉に敏感であることが重要。

 

例えば…

 

英語を使ったネーミングを見て、

英語を母国語とする人たちに

どう受け止められるか、

 

何か悪い意味を含んでいないか

なども事前に調べておきましょう。

 

不適切な名前は、法的問題だけでなく、

ブランドイメージを

損なうことになりかねません。

 

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今回は実践的なネーミングの

プロセスと、制作上の注意点

などをご紹介しました。

 

今回の記事が皆さんの

ネーミングの参考になれば幸いです。

 

ご意見やご質問がありましたら、

コメントでお知らせください。

それでは、次回の更新をお楽しみに!

 

今日も最後まで読んでくださり

ありがとうございましたビックリマーク