ネーミングは

ひらめきや思いつきで

つくるものではない

 

 

今日は「ネーミング」の話です。

 

ネーミングはひらめきや思いつきで

簡単に作れると思っていませんか?

 

実際には、さまざまな角度から

緻密に考えてつくりますし、

商標チェックなど

やるべき作業も多いです。

 

また、キャッチコピーの場合、

広告を掲出する期限が

比較的短いので

目にする時間も短いですが、

 

ネーミングは、

その商品やサービスを

販売している限り使用されるので

目にする時間も長くなります。

 

私の経験からすると、

キャッチコピーよりも

時間をかけて慎重に

決めることが多い気がします。

 

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最初の仕事は

マンションのネーミング

 

私が最初に依頼を受けた

ネーミングの仕事は、

20年以上前で、

マンションのネーミングでした。

 

大成建設の

 

地図に残る仕事。

 

という有名なキャッチコピーが

あるのですがマンション名

地図に残るんですよね。

 

つまり、

 

マンション名は

住む人の住所になるので、

日常的にいろんな場面で

目にしますし、

 

自ら人に伝えたり

書類に書いたり

することになります。

 

安い買い物ではないし、

住人にとって

マンション名は

とても大事です。

 

 

私にとっては、

初めてのネーミングの

仕事だったこともあり、

大きなプレッシャーを

感じていたのを思い出します。

 

今もあのマンションは

存在するのかなあと

調べてみたらありました!

 

20年以上ものあいだ、

自分が作ったネーミングが

使われていたと思うと

感慨深いものがあります。

うれしいです。

 

※今も使用されているので、

具体的なネーミングを

書くのは止めました…。

 

本当は覚えている範囲で

ネーミングを作った

プロセスをお伝え

したかったのですが…。

 

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名前を付けることで

存在価値が明確になる

 

名前が付くと、

意味がなかったものにも

意味が出てきます。

 

名前を付けることで

商品やサービスの

存在する意味(価値)が

明確になるのです。

 

特に、無形商品を

販売している人は、

自分のメソッドに

名前をつける

差別化しやすくなりますよ。

 

商品の80%の部分で

他社と差別化できなくても、

残り20%のオリジナルの機能を

上手にネーミングに

入れることができたら、

そこをクローズアップできます。

 

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ネーミングを変えて

ヒットした商材も!

 

ネーミングを変えて

ヒットした商品の

事例を紹介します

 

食に関する商品を扱う通販・

宅配サービスを展開するOisixが

手掛けた商材「白ナス」です。

 

生産地では色が薄いものを

「白い」と言う風習があり、

生産者にとって「白ナス」

こだわりのある名前だったそうですが、

全く売れなかったといいます。

 

そこでオイシックスは、

「他のナスに比べてとろける

ように柔らかく濃厚な味わい」

との顧客の声に着目し、

商品名を「トロナス」に変更。

 

すると爆発的なヒット

なったといいます。

 

調べてみると、

「白ナス」という名称は

水ナスや米ナスのように

一般名称に近いカテゴリーとして

使われている方が多かったですね。

 

一方で、トロナスというネーミングは

「別名トロナスと呼ばれることもある」

といくつかの記事に書かれていましたので、

しっかり浸透してきているようでした。

 

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商品の特徴を

ネーミングで表現

することで差別化を

 

トロナスは

差別化しづらい「なす」を

「トロっとする」という

特長を上手にネーミングに

取り入れて成功した例だと思います。

 

商品やサービスで

機能的に大きな違いを

見つけにくいときは、

 

小さくてもいいので、

他にない特長を

ネーミングに取り入れて

差別化を図るのも

1つの販売戦略です。

 

 

ちょっと長くなりましたので、

ネーミングを作るときの

具体的なポイントは

次回のブログで紹介しますね。

 

今日も最後まで読んでくださり

ありがとうございましたビックリマーク