誰かに言われた

なにげない言葉が

その後の人生に大きな影響

与えることがあります。

 

私も悩んだり、

落ち込んだりするたびに

思い出す言葉があります。

 

たぶん、その言葉をくれた人は、

自分の言葉が誰かの

人生に大きな影響を与えたとは

思っていないと思います。

言葉の力って本当に不思議です。

 

それは、「広告学校」に通う前、

文章を書く仕事に就きたいと

就職活動をしていたときのことです。

 

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コピーライターになる前の頃のことは、

以下の記事にくわしく書いています。

こちらをご覧ください。

  ↓

30歳、40歳、50歳、3つの転機を経てわかったこと その1【30歳の転機】

 

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会社を辞めたものの

当時、未経験の業界(広告業界)に

30歳で転職するのは難しく、

自信を失いかけていたときのこと。

 

ある新聞社が発行する

生活情報誌のライターの

募集がありました。

 

無理だろうなと思いつつ、

一縷の望みをかけて

応募してみたところ、

書類選考を通過。

 

2次は作文と面接でした。

作文のテーマは、

「今、関心があること」。

 

私は、たまたま数日前に

テレビで見た

ウーマン・リブ世代の

ヒラリー・クリントンと

その同級生を追った

ドキュメント番組をとりあげ、

 

女性の多くが、

出産年齢をリミットに、

結婚か仕事か選択に迫られる

ことへの疑問や不満

思いのまま書き綴りました。

 

当時は今と違って、

結婚か仕事か

どちらか選ぶのが

主流でした。

 

今はもっと高齢で

産む人も多いですが、

当時のタイムリミットは30歳。

だから、29歳で悩むのです。

 

人気だった山口智子さん

主演のドラマ

『29歳のクリスマス』の

“29歳”にはそうした

背景がありました。

 

 

そんな作文が面接官だった

新聞社の上役の人の目に止まり、

「あなたは文章を書く

 仕事に就くべきだ」

と言われました。

 

とてもうれしかったです。

初めて自分が書いた文章を

他人に認められた気がしました。

 

たぶん、当時は素人ですから、

文章力ではなく、

物事をオリジナルの視点で

切り取る力を評価いただいた

のではないかと思います。

 

ただ、採用試験の結果は不採用

経験者を採用されたとのことでした。

 

でも面接で言われた一言が、

私の自信となって

前に進む力となりました。

 

あの言葉がなかったら、

コピーライターになるのを

あきらめていたかもしれません。

 

コピーライターになった今は、

自分が書いた言葉が

どこかの誰かの背中を後押し

しているかもしれない。

 

そんなことを思いながら

日々、書いています。

 

ー言葉の力が人を支え、人を動かすー

 

今日も最後まで読んでいただき

ありがとうございましたビックリマーク