これは、決して特定の団体や、愛護センターとか、管理センター、指導センターと呼ばれる自治体の特定の機関を批判しているものではなく、あくまでも、飼主として当然すべきことを怠った、私自身への戒めとして、お読みいただければと思います。


わが家の子たち
右みとくんと左のんちゃん。

今日はこちらのみとくんのお話を。

え、おれ?




みとくんは、保健所に持ち込まれ、センターに移送、その後、保護団体に譲渡されました。


その後、1年ほど団体の預かりボランティアさんの元で暮らし、昨年4月29日にわが家に正式譲渡となりました。

その時、本来ならば頂けるはずの書類が揃っておらず、マイクロチップに関する情報もありませんでした。

 わかっているのです。
命を救うために、新しい家族につなげるために、仕事や家庭を持ちながら、日々多忙をきわめ、身を削って活動をされている事は、重々承知しているのです。

ですが、書類の扱いには慎重になっていただきたかった。
でも、言えませんでした。


わが家に来てからは、半年ほどは近所の動物病院へ、その後から現在までは、別の病院へ、月1回通院しています。

今年は自然災害が多く、私の暮らす地域は今のところ幸いにも被害はなかったものの、今後に不安を感じるようになりました。
そんな混乱の中で、わが家の子たちとはぐれてしまうような事があったらと。


のんちゃんは、すでにセンターでマイクロチップが挿入されていました。

ご存知のように、マイクロチップは挿入しただけではダメで、挿入後、日本獣医師会に依頼をし、情報登録をして初めて身元が証明されます。

のんちゃんについては、わが家への正式譲渡後に、マイクロチップの情報登録のための書類も頂いていたので、すぐに手続をしました。



今頃になって「みとくんにもマイクロチップ入れないと。」という事になって、はじめて、すでにマイクロチップが入っていたことに気づいたのです。

これまで、心肥大が急激に進んでいる事や肝臓の腫瘍、脊椎の関節炎への対応に集中していたために気づかないでいたのです。

それが、あらためてレントゲン画像を見たところ、「もう入ってるね」という事になったのです。

 院長先生が内容を確認してくださったところ、個人名が登録されているというのです。
みとくんは、センター持ち込みと聞いていたので、おそらく元の持ち主なのだと思いました。
もちろん個人情報なので、知らされたのはそこまでです。




マイクロチップ情報の持ち主変更には、元の持ち主の手元にあったほはずの書類が必要で、それがない場合は、時間のかかる別の手段をとることになります。


お忙しいのは承知の上で、団体の代表さんにメールをし、センターに問い合わせてくださるようお願いしましたが、返信のないまま1週間が過ぎました。

後で知った事には、書類の担当をされている方に、確認のご指示をされた旨のメールを送信して下さっていたそうなのですが、こちらに届いていなかったようです。

時々、そのようなことがあるとの事でした。


そこで、直接、センターに問い合わせました。

担当の方のお話は以下の通りです。

①当時の担当はすでに異動し、詳細はわからない。

②書類によれば、センターに収容後、駆虫、混合ワクチンの接種と同時に、マイクロチップが挿入されたことになっている。

③団体によっては、団体への譲渡後、一旦チップへの情報登録を行い、里親が決まった時に、登録情報の変更申請を行っているようたが、団体代表に確認したところ、それはしていないとの事。

④元の飼主がマイクロチップを挿入していたが、センターがそれを確認しないまま、センターが挿入したことにしてしまうというミスを犯してしまった可能性がある。

⑤変更手続きをセンターの方で行う。10日から2週間を要する。

以上ですが、④のような、理解に苦しむミスが、本当に起こり得るのかとの問については、担当者異動のため、詳細はわからない、と。

また、変更に10日から2週間でできるというのは、センターからの申請ならば、短期間でできるのかなと思い、特に突っ込まずにいたのてすが・・・。

のんちゃんも同じ経緯(センター収容からの団体への譲渡)なので、だとすると、センターから団体へ譲渡された時の「譲渡動物の履歴」という、駆虫、ワクチン接種、マイクロチップ挿入日が書かれた書類があるはずと思い、センターにコピーを送っていただくようお願いしました。


これを見て、また不可解なことが。
マイクロチップ番号の欄には、通し番号のシールが貼られているのです。(コピーですが、見ればわかります。)元の飼主が挿入したチップならば、通し番号のシールが貼られるはずがないのです。


メールに添付、という形で送ってくださったのですが、「元の飼主の確認等が必要で、獣医師会への申請までには時間がかかる」と本文に書かれていました。10日から2週間で済むことではないのです。



発覚したのが、10月3日。
そして、いまだに、変更されていないようです。


正式譲渡されてすぐにマイクロチップを考えるという当たり前の事をしていれば、もっと早く判明したのにと悔やみます。

みとくんがわが家に来て、鑑札を受け、本当に家族になってしまえば、書類や細かい事なんかどうでもいいと思ってしまいました。


絶対に迷子になんかしない。
そう思っていても、何が起こるかわからない。
鑑札など、外れてしまうこともある。
たとえ、鑑札をつけていても、その鑑札に間違えがないかをどう証明するのか。

チップの情報が私でなければ、どんなに「この子は私の子」と連呼しても、すぐには引き渡してはくれないに違いない。

「譲渡動物の履歴」の放棄理由の欄には、「転居先で飼えない」とありました。

こんな理由か。

こんな理由で、放棄されたみとくんを手放すわけにはいかない。


自戒を込めて皆さまへ


私は、悲しくて悲しくて、仕方がありません。