12月14日に、兵庫県豊岡市商工会で「事業継続計画(BCP)策定セミナー」を行いました。
豊岡市は兵庫県の北部に位置し、京都から在来特急で約2時間。日本海に面しています。有名な城崎温泉があります。直前にNHKのブラタモリでも取り上げられましたね。
日本海に面し、一級河川の円山川が流れ、大半が森林の地形の豊岡市の災害リスクは、
・隣接する京丹後市沖の断層を震源とする大地震
・南海トラフ地震
・津波
・高潮
・円山川の洪水
・土砂災害
などがありますが、なかでも特徴的なのは「ため池の決壊」です。
ため池は、農業用水確保を目的として江戸時代以前から造られてきました。現在全国に約16万のため池があります。
これらは、
・地震による堤体(ていたい)決壊
・大雨による越水・堤体決壊
で下流の住宅などに甚大な危険が及ぶ恐れがあります。
平成30年7月西日本豪雨では32カ所が決壊しました。
全国16万のため池のうち、「防災重点ため池」(国が指定する、決壊した場合に下流域への影響が大きいため池)は63,722ありますが、西日本に偏っており、兵庫県は9,135と第1位となっています。ちなみに東京都の防災重点ため池は6、神奈川県は10です。
兵庫県では、ため池のハザードマップを作成しています。
たとえばこれは豊岡市内の「三谷池」というため池ですが、地図上のため池マークをクリックすると、浸水地域がわかるようになっています。