昨日の続き・・・・。

亀田の試合は要は消化不良を引き起こす内容で少なくとも私にはとても堪能できるものではないということです。

 

井岡一翔も最近の試合ではそういった大衆にアピールするには至らない消化不良を起こしそうな試合が続いています・・・。

もちろんプロには試合でファンを魅了するタイプと勝負に徹するものとがいてそれが悪いとはいえるものではないと思います。

 

そして最近の井岡は特に勝ったのかどうかよくわからない試合もあります。

昔、中村剛というボクサーがいて彼の異名は「写真判定男」。私も実際に見た事はありませんが典型的な激闘型で各ラウンド終了時にどちらが有利だったか考えさせられる内容が多く勝つも負けるも僅差の判定だったと聞いています。

 

井岡の場合は激闘型ではありませんのでタイプはまったく違うボクサーだと思いますが微妙なラウンドが多く快勝という試合からは随分遠ざかっていますよね・・・・。

 

とはいうものの、明白に負けたのは2014年のアムナット戦くらいなものでニエテス戦の敗戦もはっきりと負けたとは言えない試合でした・・・。これだけ多くの世界ランカーやチャンピオンクラス相手に互角以上か互角近くに戦ているという事実だけでも相当な実力がないとできないともいえ、井岡の実力自体は疑うべくもないものではあると思います・・・。

 

ただ・・・、最近の井岡の試合の論評は「凡戦」、「解説者が井岡寄りではないか?」「相手が勝っていたのではないか」という声が出ることがあります。

 

柔・剛・技・巧のうち巧の要素が大きく派手さもなくわかりにくい面もあるにはあるのでしょう。

そんな中で井岡の擁護者の方々のご意見を拝聴すると

「井岡はパンチを喰らっても威力を逃してる。井岡のパンチは軽くても相手を削ってる」というのが多いですね。
そしてその言葉とセットになっているのが
「画面からではわからない」
あるいは
「素人にはわからない」というものです・・・。
私には大いに疑問が
そもそも軽くても削るパンチというのは当たり方などもあるでしょうが受けた側の表情やその後の動きなども見なければいけないはず・・・。被弾した後の動きなどが大きく変わらない限り削られてるかどうかはわからないのではないでしょうか・・?
 
そしてこれだけは言えると思う事が2つ
 
1.その内容では相手の手数につけるジャッジがいてもおかしくはない。もっと言えば誰がみても文句なしの勝利という事ではない。
 
2.「画面からではわからない」「素人にはわからない」などと言い出せば、KO負けかよほどのワンサイドでない限りは勝利を主張できる
 
昨日も申しましたが凡戦を「技能を堪能できた」などという意見を私は些か疑いを持って拝聴していますがこの井岡一翔の場合も「軽いパンチでも相手を削っている」ということ本当にそう思って言ってるのか否か・・・。
自分は通だと強調したくて言っているものもいるのではないか?
また、軽いパンチでも相手を削ってるにしてもそれが傍目でみて断定できるものなのか・・・?
 
勝ちに徹する井岡の姿勢はプロとしては評価できなくはないものの試合内容は井上の派手なKOと比較され(これは可哀想ではある)、マッチメイクではライトフライ級時代のロマゴン回避とWBO王座返上などで批判され、気の毒な部分も多々ありますがあの試合運びでは例えエストラーダに勝っても井岡の評価や人気は上がらないでしょうね。
 
次回続きを

亀田和毅の敗戦より一週間ですか・・・・。

色々な方のコメントを拝見すると「世界タイトルを獲得するに非情に痛い敗戦だった・・・。」というのが多いですね・・・。

 

果たしてそうでしょうかね・・・?

あの試合は前回も申しましたが微妙なラウンドが多く、それがどちらに転ぶかによって逆の裁定が出る可能性もあったと思います。

もし、亀田の手が上がっていたとしたら世界タイトルマッチに大きく前進したのでしょうか・・・?

確かに勝っていたら話題性と金の力でタイトルマッチの話が大きく進展したかもしれませんがあの試合内容では世間(というか多くのボクシングマニアの目は冷ややかだったのではないでしょうか?

 

バンタム級、スーパーバンタム級時代に言われていた課題が何一つ克服できておらず相も変わらず退屈な試合を繰り返すようでは商品価値は上がらず他の団体の王者同士での統一戦などBIGマッチの話が出ると後回しにされるのがおちでしょう・・・。

 

ドラミニとの試合において

「あれだけの高速ジャブを放ち続けながらクリーンヒットが少ないのは何ゆえか?」

という疑問を呈するご意見を色々なところで拝聴しました・・・。

これに対しても

「両者ともにディフェンス技術が優れていた」という意見がありましたがこれまた私には

「果たしてそうだろうか・・・?」

という気がします・・・。

 

以前、知人(といっても知人の友人)の元ボクサーの方から聞いた話で

「素人は『ハンドスピードがある』=『スピードがある』=『強い』と思ってる人が多いがそんなに単純なものではない」

という話をご紹介したことがありますがその際

「ハンドスピードが速いだけなら対処できるがボディスピードがあるボクサーの方がかなり厄介」

という話もしてくれました・・・。

 

素人のわたしですが「ハンドスピードがある」=「スピードがある」=「強い」とは思っていません。

とはいうものの上記の知人のボクサーの方の話は非常に納得できました・・・。

 

亀田もドラミニもただ「ハンドスピードがあるというだけ」という風に見えました。

とくに亀田は頭の位置がほとんど変わることなくしかもそのジャブも一本調子に見えました。

ジャブをブロックで塞がれたというより元々ブロックの位置にジャブを伸ばしてるようにさえ見えました。

 

しかも恐ろしく威力がない・・・。

終盤での亀田の効果的パンチも距離やタイミングがあったというよりドラミニのスタミナ切れによるものが大きかったのではないでしょうか・・・?

 

あの試合内容ではたとえ亀田が勝とうが負けようが関係なく大衆のみならず関係者に対してもアピールすることはできなかったでしょう・・・。

畑山氏のいう「井上尚弥を云々するようなレベルにはない」ということばまさしくその通りだと思います。

 

 

ただ・・・、あんな凡戦でも「ハイレベルな技術戦を堪能できた・・」などという意見もチラホラありますね・・・。

私はほんとに堪能できたのかな?と思いましたけどね・・・。

 

自分を通だと強調したくて言ってる人も少なからずいると思いますよ・・・。

少なくとも言えるのは

どんな凡戦でも誰かが「ハイレベルな技術戦」と評すれば「自分は堪能できた」と言い出すものが出てくるだろうと私は思いますけどね・・・。

次回に続きます。

 

 

昨日の亀田和毅-ドラミニですが・・・。

 

2位決定戦という言い方が非常に誤解を招くかと思いますが・・・。

要するに挑戦者決定の勝者(指名挑戦者)の次に挑戦できる権利、つまり次期挑戦者決定戦ということでしょう。

随分気の長い話にもなるようにも思いますがそう考えるとそう批判するような事でもないのではないかと思います。

 

ドラミニは過去の戦績を調べたり昨日の試合を見た感じでは一部に言われるようなかませ犬ではないように思いますがだからといって特別強豪というわけでもないようですね。とくにスタミナ不足はちょっと非道いのではないか?

次期指名挑戦者の決定戦に出るにふさわしいか否かは微妙ではあると思いますが世界戦を戦う資格がないことはないように思いました。

 

試合自体は微妙なラウンドが多くそれがどちらに転ぶかによってどちらの勝ちもあり得た試合だと思います。

勝者はドラミニで問題ないものの亀田も互角かそれに近い実力はあると言って良いかと思います。

 

言い換えれば世界ランカー程度の実力はあるが「間違いなく世界チャンピオンになって強豪と呼ばれる」というレベルには達していないということです・・・。

 

そしてこれ以上の事が今後の亀田に期待できるか?と問われれば極めて難しいのではないかと思います・・・。

 

「井上尚弥と戦いたい」という発言もそれくらいの意気込みでという意味であれば批判するのも可哀想だとは思うものの

「勝てる」などと公言した以上、試合内容でアピールするものがないと酷評されるのも道理というもの・・・。

 

「速いきびきびとしたジャブ」という人もいるがクリーンヒットも序盤はほとんどなくダメージも与えられてない・・・。

 

終盤は何発かヒットしたし、あのスリップダウンはダウンでもよかったかもしれませんが亀田が距離やタイミングを掴んだというよりドラミニがガス欠になったためというのが大きいように思います。

 

だから「もう少し早く亀田が攻勢に出ていれば」などという意見も拝聴しましたがこれは出なかったではなく「攻勢に出られなかった」ということではないでしょうか?

 

仮に微妙なラウンドが亀田に流れ、勝者が亀田であったとしても昨夜の試合では大衆にアピールするには至っていない。

いて次の世界チャンピオンを予感させるようなものではないと私は思います。

 

ただ・・・、運次第では世界チャンピオンになってもおかしくないものは持っている。世界チャンピオンとしては穴王者とは言わないが強豪王者あるいは安定王者というレベルにはないというのが私の亀田和毅に対する評価です。

 

スーパーバンタム級では挑戦者決定戦に勝ちながら挑戦の機会が巡ってこなかったということに対して批判する意見もありそれはそれで一理もないとは思いませんが、社会で働いた大人であればこの程度の不平等や理不尽はさして珍しくもないことはわかっているのではないでしょうか?

 

 

「亀田和毅の実力はそこそこではあるがそれほど強くないし試合も面白くない」というのが亀田に対する評価であり、そのために後回しにされたということです。

 

それを覆すには大衆にアピールか多くの専門家をうならせるほどの技術を見せるしかなかったもののそれができなかった。

一部の玄人はだし、もしくは玄人気取りのファンに「堪能した」といわせる程度が精一杯だったのだと思います。

 

随分前ですが

NO RULE  WITHOUT EXCEPTION(例外のない規則はない)という話をしました・・・。

 

井上がWBAのバンタム級の指名試合を行わなかったことに関して亀田興毅の防衛戦の相手や井岡のタトゥー問題と同列に扱う意見に関して言った事です。

 

井上がWBAのバンタム級王座の指名試合を行わなかったのにはそれなりの理由がありますよね・・・。

それに対し亀田の防衛戦にはあんな挑戦者しか選ばなかったのには合理的理由がない。井岡がタトゥーを入れなければならない理由ももちろんない・・・。

 

例外のない規則はないと言っても例外を認めるにはそれなりの理由が必要であるということです。

 

しかし、「井上が指名試合をしなかったことが止むごと無き理由ではない」という反論がくるならまだしも単に「同じ規則違反だから」ということで同列であるかのように言い、私の持論に対し「好き嫌いでしかない」という反論を別の場所で言ってるものがいるのは正直呆れました・・・。

 

ただ一方、NO RULE  WITHOUT EXCEPTIONには逆の事も言えるケースがあると私は思います。

つまり、規則で禁止されていなくてもやってはいけないことがある・・・。

ということです。

例えばですが飲食業の接客や一般営業でも接待などの場合を除いて、スーパーやコンビニ、量販店やデパートの接客では飲酒して接客はできるはずがありませんよね・・・。

ですが私の知る限りどの業務規程にも「酒を飲みながら接客してはいけない」などとかいてあるものを見た事がありません。

しかしながら、酒を飲みながら接客し「どこにも『酒を飲みながら接客してはいけない』などと書いてないじゃないか」などというものもいないと思います。

 

要するに倫理や道徳が時にはルールより優先されるケースもあるということです。

 

野球の敬遠、ボクシングのクリンチ、相撲の立ち合いの変化など場合によっては必要な戦略になる場合もあればやるべきでない場面もあるものです。これらはルールでどうするこうすると決めるのではなく、自分でやむを得ないかやるべきでないか決めるものだと私は思います。

 

「ルールでこうなってるから」との一点張りで100%良いか100%悪いかというのは小学生のレベルの話だと私はおもいますけどね。

 

 

 

 

 

 

遅くなりましたが寺地拳四朗の防衛戦に関して・・・。

敗戦を経て好戦的になったということで一部からは評価が上がり、一部からは評価が下がっているようです。

どちらの意見も頷けるところがあり、私自身も期待と不安が両方あるようにみえます・・・・。

 

矢吹に負けた時はコロナの影響による体調不良、ジャブでポイントを取ってもらえなかった事、故意と一部の人が断定するほどの矢吹のバッティングによる負傷をヒッティングによる負傷と判定される(私が今まで見た中でも最も酷い誤審の一つと思っています)などの不運な要素が重なった結果であると思っています・・・。

 

実力では矢吹に負けるものではないということは両者の再戦ではっきりとしてると思います。

おそらくないでしょうがもし3度目の対戦が行われても矢吹には勝ち目はほとんどないと思います。

 

要するに自らの戦闘スタイルを変える必要はほんとうはなかったのだと私は思っています・・・・。

 

とはいえボクシングマニアならみな思ってる事・・・、実力や実績にくらべ知名度や人気が気の毒なほど低い・・・。

 

寺地の実力は日本の歴代の世界チャンピオンの中でもトップクラスでライトフライ級時代の井岡と戦ってもけして不利だとは断定できないほどであると私見ながら思います。

 

とはいうもののあれほどの実力者であるリゴンドーが干されたのは何故か・・・・?

亀田和毅に世界挑戦の機会が訪れないのは何故か・・・?

*亀田の場合は実力自体も疑わしいしなど他にも要因がありますが・・・。

 

こう考えると自らの商品価値というものを上げなければならないという事になるでしょう・・・。

 

少しずつですが寺地の人気と知名度は上がっているかもしれません・・・。ですがまだまだボクシングファン以外は知らない人がほとんどといったところでしょう・・・。

まあ、本人の心根は人気のためではなく、不本意に負けることを嫌がってのことではないでしょうかね・・・?

こう考えると好戦的スタイルになるのもわからないではない・・・・。


 

今後統一戦へ向かうのか2階級制覇を目指すのかわかりませんがどちらにしても後悔のないように進んでほしいと切に願います。

 

 

 

 

昨日の試合、8回戦でありながらセミで行われた那須川天心に関してですが・・・。

デビュー2戦目ということは除外して意見を言わせていただければ世界戦を差し置いてセミを張るレベルではないですね・・・。

 

スピードはありましたし一発のパワーもまあまあではあったと思います。

でも魅せるものがありませんね・・・。

試合中リングサイドの前列に座るミニスカートの女性が気になっていました・・・。

もちろん、中谷の試合の最中も、寺地の試合の最中も気になりませんでした・・・。

 

あちこちでいろんな方が仰せですが私が一番気になったのは頭の位置が常に同じで動きがないように思えました。

攻撃面でも一本調子で相手からすればすぐに慣れる、見るほうからすればすぐに飽きる・・・・

 

知名度とマイクパフォーマンスで注目されていますが今のとこはそれだけですかね・・・。

 

まあ、2戦目だしこれからのびしろがあるかでしょうから批判するのは酷であるとも思いますが村田も言うようにちょっと言葉が先行している気がして言ってしまいました・・・。

 

まあ、これからどうなるかですね・・・。

 

まあ、大差判定でしたし、実力は本物だとは思います・・・。

また、コルテスは一部のブロガーさんが仰せのよな安パイではなかったとも思います。

エストラーダと接戦を繰り広げたと聞きましたが私はこの試合を見ていないので額面通りに受け取っていいのかどうかわかりませんが少なくとも世界戦を戦う資格は十分にある選手であると思います・・・。

 

中谷は今までの日本人ボクサーにはいないタイプで多彩なパンチに懐の深さなど相手からしたらやりにくいタイプではないかと思います実力は本物でそれも1級品だと思いますが、井上尚弥につぐネクストモンスターというのはちょっと尚早かなという気がします。

ここで決めてほしいというところで決める井上に対し少しじれったく感じるというのは期待が高い故というのもあるでしょうがまだこれからの課題といったところですかね・・・。

仮に階級が同じだと仮定しても井上に相対するにはもう少しステップアップが必要かなと思います。

ただ、現時点での実力は井岡の上に来てると私は思います・・・。四部六部といったところですかね・・・。

 

 

 

もう1月半経過したというのに未だ井上の記事が続いていますね・・・。

フルトン戦の前から評価はされていましたが一部の自称「目の肥えたマニア」なる人物が

「過大評価されてる」とか「勝てる相手を選んでいる」などといっていましたが

そのうるさいハエの声が小さくなったのはよかったかなとは思います。

 

 

PFPの話も一時過熱しましたがクロフォード1位、僅差で井上が続くという事でまあ多くの人が納得ではないでしょうか・・?

以前も言いましたがこれだけタイトルや認定団体が乱立すると「何階級制覇より誰に勝ったかが重要」というのも尤もな話だと思いますが、それでも100%ではないと私は思います・・・。

 

A選手とB選手の直接対決ではA選手が勝利したとしても評価はB選手の方が高いというのはよくある話です。

例えばアフマダリエフとタパレスはタパレスが確かに勝利しましたが判定の是非もありますがアフマダリエフの方が評価は高いでしょう・・・。

 

少し前に例に上げましたが山中-モレノでも山中は明確に勝ちましたがはっきりと「山中の方が強かった」、言い方を換えれば「もう一回やっても山中が絶対有利」といえるかどうかという事もあります。

 

古くはファイティング原田はエデル・ジョフレに明確に勝ってはいるもののジョフレより原田の方が強いという人はほとんどいないと思います・・・。

 

となると当然「どのように勝ったか?」というのも重要な筈・・・

しかしながらボクシングに限らず相対的競技であれば

 

「ある選手には一方的に勝利するが別のもう一人の選手にはたわいなく敗れる」

 

というタイプもいれば

 

「どんな相手にも紙一重で勝つ」

 

というタイプもいます。

 

つまり「どのように勝った」という話も当然100%ではないということです。

 

「誰に勝ったか」というのが最優先事項であるとは私も思います。

ですがその次に「どのように勝ったか?」がくるべきと思います。

 

「どっちなんだ?」

という声が聞こえてきそうですが

そういう声を出すものがいるというのが問題なのではないでしょうか・・・?

 

物事には様々な要素があります。

1つの要素ですべてが決まることはスポーツに限らず社会生活の中でもほとんどないでしょう。

 

ですがいろんな方のコメントを拝聴すると「誰に勝ったか」、あるいは「どのように勝ったか」それぞれひとつのみで語ってる意見が多いように思います。

何度も言いましたが確かに「誰に勝ったか」が最重要項目ではありますがそれが全てではない。またボクシングのPFPの話にとどまらず一つの要素で一つの判断しかできないようになると本質を見誤る元ではないかと思います。

 

 

PFPの話に戻すとフルトンとエロール・スペンスの評価の違い(正当な評価か否かは別にして)からクロフォードが1位になるのは尤もな話であると思います。

ですが井上尚弥に関しては25勝(22KO)で24人に勝利していますがそのいずれにも明白に勝利しており「もう一度やればわからない」と思われる相手は皆無と言って良いでしょう。

 

これだけの人数に圧勝しているのであれば「どのように勝ったか」という項目の評価の割合を大きくし井上がPFP1位と考える人がいてもそうおかしく話ではないと私は思いますよ・・・。

ただそれでも私は今回はクロフォードが1位で良いと思いますけど、井上を1位とする考え方もありだと思うという事です。

 

「人の意見はそれぞれ」と言いながら自分の意見に反対するものを蔑んだ言い方をしてるものがいますが手前味噌ながら私はそういう人物よりはまだ少しは自分と意見を異にするものの意見を尊重できてると思っていますけどね・・・。

 

 

 

エマニュエル・ロドリゲスが再びIBFの王座に就いたことで、グラスゴーにて井上に敗れた時の話が一部で盛り上がっているようですね・・・。

 

多くは「あの強いロドリゲスに完勝したのだから井上はやはり異次元の強さだ」というものですね。

それはそれで良いと思います。

私も1ラウンドに関しては井上が取られたと思いました。

実際は3者とも10-9で井上が取っており、私もあとでVTRを見て納得はしましたがロドリゲスが取っていてもおかしくはなかったとも思っています。むしろフルトン戦の7ラウンドよりはロドリゲス戦での1ラウンドの方が井上が取られた感はあるように思います。

 

2ラウンドで強烈は左フックでダウンを奪われたロドリゲスはすぐにボディで2度目のダウンを喫します。

この時のロドリゲスが自分の陣営に向かって首を振ったのがこれまた一部に拘る人がいるようで・・・・。

 

1.「もう無理」という気持ちで首を振った

2.セコンドがタオルを投げ入れようとするのをロドリゲスが拒否した

 

という2つの説が言われており、ボクシングファンの方であればどちらの説も聞いていると思います。

 

私の正直な感想は1でも2でもどちらでも構わない、というより勝者である井上にとってはどちらであっても名誉にも不名誉にもならない。と思っています。

 

そのうえであえてどちらかという事を言えば1であろうとも思っています。

それは大橋会長ならびに井上自身がこの時ロドリゲスのセコンドが「立て~!」と叫び、ジェスチャーでも立つように促していたと言っていたことからというのが一番大きいですかね・・・。

 

これはおそらく事実であろうと思います。前述のようにどちらでも井上には名誉にも不名誉にもならない事であるから嘘をつく意味がない。という事になるかと思います。

 

1に対しての反論で

「立ち上がってファイティングポーズをとっていた。『無理だ』と思ってるものが立ち上がってファイティングポーズをとるはずがない」とのご意見がありますがそれはなおさらどうでしょう・・・・?

 

ボクサーのそれも世界のトップに並ぶようなものならなおさら、頭では「もう無理だ」と思っても体が勝手にファイティングポーズをとることもあると聞いたことがあります。あるいはセコンドから立つように促され、というより命令されしぶしぶ立ち上がるという事もあるやもしれません。

 

そのいずれなのか、それともいずれでもないのかはわかりませんが立ちあがってファイティングポーズをとったからといって1ではないという事は言えないと私は思います。

 

2に対しての反論では

「あの表情は完全に戦意を失った顔だった。あれで『タオルは投げるな』といってるようには見えない」というものが多いですね。

 

私もあの表情からは戦意を失っているように感じましたが一方

 

まだまだ諦めていないもののダメージが強すぎてああいう表情になっている。という可能性も無きにしも非ずかもしれません。

 

まあ、結局は我々一般のファンは推測することしかできず私は1であろうと思いますが絶対に2ではないとも言えないということですね・・・。

 

はっきりしていることはロドリゲスも”なかなか以上”の強いチャンピオンであり、そのロドリゲスより井上ははっきりと実力で勝っていて仮に再戦しても結果は同じであろうと思う人は大多数であるということですね・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

亀田和毅がフェザー級に転向するとかという話でアフマダリエフから逃げたという声もちらほらありますが、おそらくこれは本当に逃げたんだろうと私も思います。でもまあ、このニュースには私はそれほど興味がない(だったらかくな~)。

 

様々なところで拝聴したご意見の中でジェイミー・マクドネルの話がでてるものが多々ありましたのでちょっと思うところがありましたのでブログにします。

 

マクドネルに2戦2敗の亀田とそのマグドネルを1ラウンドでKOした井上とのことで亀田では井上には挑戦する資格を疑われるという内容に対して「井上戦でのマクドネルは減量に失敗して半病人の状態でボクシングができる状態になかっただけ。この時のマクドネルなら亀田も楽にKOしてる」というものがありました・・・・。

 

 

はてしてそうでしょうか・・・?

だいたいマクドネルがこの「半病人であった」などというのは誰が言い出したことか?

あまりの圧勝にそういう声が出ただけではないですかね?

もちろん減量があまりうまくいかず調子は必ずしも良かったわけではないかもしれませんが「ボクシングができる状態でなかった」のならなぜ予備検診でGOサインがでたのか・・?

 

1990年2月に東京ドームでマイクタイソンをKOしたダグラスが初防衛戦でホリフィールドにあっさりKOされ、その後も世界戦戦に再浮上できなかったことから「あの時のタイソンであれば世界ランカーならみなKOできる」という声が出ましたがこれなら理解できます。もちろんほんとうにそうなのかどうかはわかりませんが・・・。

 

これと同様に仮に井上尚弥がバンタム級での圧勝劇がマクドネル戦のみであとは薄氷の勝利だったとか敗れたというのであればわかるのですがパヤノ、ロドリゲス・ドネア・マロニー・ダスマリナス、ディパエン、バトラーに圧勝しており、この中で格下と目されるディパエンにしても世界ランカーの力は十分に持っていたボクサーでしたよね・・・。

 

もうひとつ、マクドネルが絶好調だったと仮定した場合、上記の井上に敗れた面々よりも明白にマクドネルの方が強かったと言えるでしょうかね・・・?

 

そして亀田和毅はそれらの相手に圧勝できますかね・・・?

 

私は否だと思いますよ・・・。

 

もちろんマクドネルが絶好調であれば井上が苦戦した可能性も0とは言いません(個人的には限りなく0に近いとは思いますが)、ですが井上の実力に疑問符を付けるには根拠としてはかなり弱い、そして決めつけてる人とは話にならないと私は思いますけどね・・・。

 

 

亀田に2度破ったマクドネルを1ラウンドで粉砕した井上尚弥・・・。

ボクシングに3段論法は通用しないのは承知です。

ですがパウンドフォーパウンドの話の時にも言いましたがこれだけ”様々な相手に圧勝しその中で「次やったらわからない」と思わせる相手が皆無である。”

こうなると単なる相性の問題でなく実力で1段上にいるのが井上尚弥だということはもはや断定して良いと思いますけどね・・。

 

よって亀田和毅では井上の対戦相手として相応しい力量を持ってるということは非常に考えにくいと私は思います。

 

 

今後はフェザー級で3150ファイトとやらのリングに立つようですが、この3150ファイト、メインだけみました・・・。

 

まあなんというか・・・。勝手にやってくれという感じでした・・・。

あの一家には所詮そこがお似合いでしょう・・・・。