昨日の亀田和毅-ドラミニですが・・・。

 

2位決定戦という言い方が非常に誤解を招くかと思いますが・・・。

要するに挑戦者決定の勝者(指名挑戦者)の次に挑戦できる権利、つまり次期挑戦者決定戦ということでしょう。

随分気の長い話にもなるようにも思いますがそう考えるとそう批判するような事でもないのではないかと思います。

 

ドラミニは過去の戦績を調べたり昨日の試合を見た感じでは一部に言われるようなかませ犬ではないように思いますがだからといって特別強豪というわけでもないようですね。とくにスタミナ不足はちょっと非道いのではないか?

次期指名挑戦者の決定戦に出るにふさわしいか否かは微妙ではあると思いますが世界戦を戦う資格がないことはないように思いました。

 

試合自体は微妙なラウンドが多くそれがどちらに転ぶかによってどちらの勝ちもあり得た試合だと思います。

勝者はドラミニで問題ないものの亀田も互角かそれに近い実力はあると言って良いかと思います。

 

言い換えれば世界ランカー程度の実力はあるが「間違いなく世界チャンピオンになって強豪と呼ばれる」というレベルには達していないということです・・・。

 

そしてこれ以上の事が今後の亀田に期待できるか?と問われれば極めて難しいのではないかと思います・・・。

 

「井上尚弥と戦いたい」という発言もそれくらいの意気込みでという意味であれば批判するのも可哀想だとは思うものの

「勝てる」などと公言した以上、試合内容でアピールするものがないと酷評されるのも道理というもの・・・。

 

「速いきびきびとしたジャブ」という人もいるがクリーンヒットも序盤はほとんどなくダメージも与えられてない・・・。

 

終盤は何発かヒットしたし、あのスリップダウンはダウンでもよかったかもしれませんが亀田が距離やタイミングを掴んだというよりドラミニがガス欠になったためというのが大きいように思います。

 

だから「もう少し早く亀田が攻勢に出ていれば」などという意見も拝聴しましたがこれは出なかったではなく「攻勢に出られなかった」ということではないでしょうか?

 

仮に微妙なラウンドが亀田に流れ、勝者が亀田であったとしても昨夜の試合では大衆にアピールするには至っていない。

いて次の世界チャンピオンを予感させるようなものではないと私は思います。

 

ただ・・・、運次第では世界チャンピオンになってもおかしくないものは持っている。世界チャンピオンとしては穴王者とは言わないが強豪王者あるいは安定王者というレベルにはないというのが私の亀田和毅に対する評価です。

 

スーパーバンタム級では挑戦者決定戦に勝ちながら挑戦の機会が巡ってこなかったということに対して批判する意見もありそれはそれで一理もないとは思いませんが、社会で働いた大人であればこの程度の不平等や理不尽はさして珍しくもないことはわかっているのではないでしょうか?

 

 

「亀田和毅の実力はそこそこではあるがそれほど強くないし試合も面白くない」というのが亀田に対する評価であり、そのために後回しにされたということです。

 

それを覆すには大衆にアピールか多くの専門家をうならせるほどの技術を見せるしかなかったもののそれができなかった。

一部の玄人はだし、もしくは玄人気取りのファンに「堪能した」といわせる程度が精一杯だったのだと思います。