先日、「ヘッドスタンドへの道」と「アームバランスへの道」みたいな2クラスを受けて来ました。
多分正しい名称じゃない。スミマセン。
どちらも、役立つ練習用ポーズとコツを教えていただき、後は各自粛々と鍛錬する、という流れで、通常クラスより修行っぽくて面白かったです。
聖者ヴィシュヴァーミトラのポーズ↑というらしい。
誰だよ…と思って調べたら、インドの聖人らしいです。
クシャトリヤである王、ヴィシュヴァーミトラは、あるとき、バラモンである聖仙ヴァシシュタのもとを訪れる。
もてなされた食事の豪華さに驚き、理由を尋ねると、聖仙ヴァシシュタにはカーマデーヌという、限りない恵みを授ける牛がいることがわかった。
顔は女神、身体は牝牛、翼のあるカーマデーヌ。
スラピーとも言う。
日本だと見た目件が近いんですかね。
存在意義は全然違いますけど。
ヴィシュヴァーミトラは聖仙ヴァシシュタからこの牛を奪おうと戦いを挑むも、ヴァシシュタの神秘の力には敵わず、牛を手にすることができない。
そこでヴィシュヴァーミトラはこの神秘の力を手に入れようと、聖仙になるための厳しいヨーガの修行を始めた。
ヴィシュヴァーミトラの修行には、多くの邪魔が入る。幾度となく、その修行を阻まれるも、決して諦めず、時を超えて厳しい修行を実践し続けた。そして、その修行が達成された時、ヴィシュヴァーミトラは聖仙ヴァシシュタにも認められる偉大な聖仙となった。
両方の絵とも
男性が王ヴィシュヴァーミトラ
女性は、神から使わされた天女メーナカー。
ヴィシュヴァーミトラのHONKIの修行の様を見たインド神インドラは、やべえこのままだとアイツ人間のくせにオレの力超えちゃうんじゃね…? とビビって、修行に邪魔を入れることにした。
その邪魔の手段の一つがメーナカー。よくある、女に誘惑させて堕落させちゃる、ってヤツです。
1000年の修行を経てブラフマー神に「聖仙として認めてやんよ」と言われた にも関わらず色々あってヴィシュヴァーミトラはメーナカーの色香に堕ちてしまい、子どもまで作った。
そのときになって エッ オレ策略にハマった…!? 1000年の修行パーじゃん!! と悟り、メーナカーも生まれた子どもも拒絶して、再度修行に戻ったらしい。
ちなみにその後、メーナカーは「アタシの目的は達成されたは」と娘を置いてとっとと天に帰ったという。
生まれた子どもが、名高いインドの戯曲「マハーバーラタ」のヒロイン、シャクンタラー。
神秘の牛カーマデーヌの息子さんが、シヴァ神が乗騎している聖象ナンディン。
インド神話もなかなか面白いですよね。
もてなされたにも関わらず牛を奪おうとするヴィシュヴァーミトラも相当なクズだと思いますが、神様も天女もロクでもない奴らばかりです。
しかしてこの逸話はクシャトリヤとバラモンの対立と、「所詮クシャトリヤはバラモンには敵わねーんだよ」という教え(?)の暗喩であるともいう。
インドも色々大変だ。
ヴィシュヴァーミトラ関連の参照元は、何故か実家にあったちくま文庫のマハーバーラタと東洋文庫のラーマーヤナから私が適当に抜粋、要約しました。
他に岩波文庫のコーランとかも出てきて、昔の私は一体何を目指していたのだろうか。
話が大幅に反れましたが
色々あったけど牛を奪うために気合いと根性の修行で、クシャトリヤ→バラモンとクラスチェンジしたヴィシュヴァーミトラ
彼の苦行を讃えて捧げられるのが、このヴィシュヴァーミトラアーサナ だということです。
正式なポーズだと、股関節と肩関節全て柔らかくないと出来ないのですが、膝を着くバージョンもあって
イージーモードは肩か股関節か、いずれかの関節が柔らかければ、気合いと根性で何とかなる。
実際、股関節はダメダメだが、肩だけは柔らかい私もイージーモードは出来ました。肩を膝下に潜らせれさえすれば、何とか。気合いと根性で。
こんなに苦労して何とかポーズを捧げたヴィシュヴァーミトラさんが、1000年の修行を女の誘惑により一瞬でパーにした奴なんかい…と思うと若干の虚しさに襲われますが、最後にはクラスチェンジ達成したという良い結果だけを見て、また粛々と練習に励みたいと思います作文。
暑いっすねー。
今日は美容院で、ホットヨガで傷んだ髪のケアをして貰う予定です。ホント何とかしないと。