香港で活躍するフラワーデザイナーのブログ -12ページ目

おすすめ雑貨店。

香港では日本人好みの、「素敵~♪」という花器になかなかめぐりあいません。

色、デザインともに主張が強すぎる感じです。

ピカピカ、ごちゃごちゃ、ド~ン・・・。

シックで深い色合いやアンニュイな感じのアレンジと合わせるにはちょっと不向きです。


でも、、、太子にあるフラワーマーケットで、1軒だけ見つけました!

キャンドルやキャンドルスタンド、花器、バスケット、雑貨を扱っているお店「天晨村」です。

オーナーの高(Koh)さんは気さくな笑顔で迎えてくれます。


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た~くさん置いておあるので、よ~く見て掘り出し物を探します。

「そこの一番奥に置いてある花器見せてください。」なんてこともしょっちゅうです(笑)。

一点もののアンティーク風の花器も揃っているので、フラワーマーケットへ行ったらぜひのぞいてみてください。

ちなみに最近買ったお気に入りはこちら↓です。


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なんとも言えない曲線と生なり色がベストマッチで、どんな花、色でも合わせやすいです。


「天晨村」:九龍旺角花墟道50-56號地下4號鋪

      






胡蝶蘭。

亜熱帯の香港は蘭類が豊富に見られます。台湾からもやってきますが、国産も多いです。

お値段も日本に比べてリーズナブル♪。

切り花も鉢物も、みなさんご自宅用に気軽に買っていかれます。

切り花は、3~5本束で売られていて、淡いパステルカラーからドキッとする色まで・・・。

もちろん私も買わずにはいられません!

じぃ~っと見て吟味していると、「2束買うともっと安いよ!」と愛想の良い店員さんが声をかけてきます。


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毎週お届けしているお客様のご自宅用アレンジによく登場します。


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同じくワインカラーのラナンキュラスに、わかりづらいですが、黒のカンガルーポーをアクセントに入れました。




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こちらもワインカラーのラナンキュラスとユーカリポポラスを添えています。


写真では明るめに写っていますが、どちらも実際はもう少しダークです。

このシックな色合いがとても人気があり、オーダーも一番多いです。

ビビッドな色合いが多く目に飛び込んでくる香港ですが、家のインテリアは黒を基調にしたお宅が多いように感じます。

落ち着いた感じのインテリアにしっくりなじむミニ胡蝶蘭たちです。



香港フラワーショー

ビクトリアパークで開催中の香港フラワーショーへ行ってきました。

お花の各団体や各国のディスプレー、品種の紹介、販売、有機野菜から盆栽まで盛り沢山な内容で、日曜日ということもあり、かなりの人出でチケットブースも長蛇の列でした。


フラワーデザイナーの目から(ちょっと上から目線でいいですか?笑)感想を申しあげますと・・・

手の込んだアート要素の強い展示物が多く、世界に並ぶ感もありましたが、今ひとつ完成度に欠ける気がしました。見せ方や花のメンテナンスなどなど・・・。

開催3日目でしたが暑い日でしたので、花もクタクタで見ている私もクタクタでした(←最後のは余計ですね。)。


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こちらはサンゴミズキをパーツに組んであります。

中心近くに横断している枯れ木がアクセントで個人的に好きです。。。



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こちらは上から吊るしてあります。動きがあって、空気感も感じられますのでアップでもご覧ください。


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下記のディスプレイは花の組み合わせに注目です。

亜熱帯地域の香港では蘭類は充実していて安価で手に入りますが、胡蝶蘭=高いというイメージがある日本人にとって、庶民派の花、チースとの組み合わせは意外でした。

アジサイも入っていて全体的に色の統一感があるので、チースの貢献度大でした。

この日ばかりはチースも鼻高々な感じに見え、違う一面を発見することができました。

今後のアレンジに取り入れたいと思います。


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最後に・・・かなりの人出と申しましたが、香港人の花好きを象徴してるかのようなショットを一枚。

チューリップの花壇です。

どこかの有名女優がそこにいるかのようなカメラの数と真剣な眼差しでした。


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シックな色。

今回いただいたオーダーはボックスアレンジ。「シック系、変わった感じで。」というリクエストでした。

もともとワイン、ボルドー、パープル系の色が好きなので、シック系のオーダーは仕入れに行くのが楽しみです。

香港は中国からはいってくるお花が多く、微妙な色合いよりもはっきり系。

でも香港にも入ってきます、ヨーロッパから。

値段は少々お高めですが、手にとらずにはいられません。

市場に入ってくる数が少ないので、迷ってる時間はありません。

目と目が合った瞬間に即ゲット。その功績?がこちらの商品を生み出しました。

(胡蝶蘭は中国出身です。)


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いろいろな角度から楽しめるアレンジで、小さな空間に花の表情をどれだけ詰め込めるかを考えるとワクワクします。


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お花が傷まないよう注意深く梱包し、無事にお届け。お客様にも喜んでいただくことができました。


お花のオーダー。

香港特有、湿度の高い季節がやってきました。

天気予報の「湿度90%」の表示を見たときは、何かの間違え?と思ったくらい

私にとって想像し難い数字でした。

が、すぐさま納得。これが90%かぁ~。

お肌には乾燥するよりいいかも?なんて安易な考えは打ち消されました。。。

じっとり。

せめて視覚で爽やかさを感じていただこうと思い、先日いただいたBOXアレンジのオーダーは

大人爽やかな色でお作りしました。


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花びらのフチをほんのりピンク色に染めたライムグリーンのバラが

蒸し暑さを忘れさせてくれます。


そして、お礼の気持ちをたくさんのお花に込めて贈りたい・・・というオーダーには

淡くソフトな色合いでお作りしました。



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自宅にいるようにくつろげる飲食店に飾るので、アンティークカラーのアジサイを

合わせて主張し過ぎず、お店のインテリアに溶け込むような感じです。


お花は贈る人の気持ちを託され、伝え、その場の雰囲気、温度をも変えてしまう

自然が生み出したタカラモノ。だと思います。