疲労と回復の関係
日々の健康と向き合う上で、私がもっても重視していることです。
ほとんどの人は痛みがでるとすぐにその箇所を悪いと思ってしまいます。
お客様:「○○が痛いんですよ。なんか、やりすぎたんですかね。」
私:「○○を使い過ぎたのですか?」
お客様:「いや~、思い当たることはないんですよね。」
痛みの場所を使いすぎた記憶がなくても、
痛みが出ると痛みのある場所を使いすぎて、その結果痛みが出た。
痛みをこのように捉えている人がとても多いように感じます。
部分的に使って悪くなったという考え方も必要ですが、
その考え方とは違う視点からも痛みと向き合う必要があると思います。
私の場合、覚えのない痛みが出ると
「体の調子が落ちてるかも」と、
『今の体の状態』に目を向けます。
そして、
「回復が追いつかず、疲労が残るようになり、体が痛みを出してサインを送ってきた。」
このように受け止めることが多いです。
体を使いすぎたことに目を向けるのか?
体が回復できないことに目を向けるのか?
まったく違いますよね。
痛みのあるお客様に対しても、
「回復しないから痛みがでている。」
この前提で痛みに向き合い施術した方が、問題解決することが多いです。
私がお客様の痛みをどのように考え受け止めるかで施術方法は全く変わりますから
痛みとの向き合い方はとても重要になります。
疲労と回復の関係
主に回復のことですが、
私のなかでは、老化も痛みもすべて回復力次第だと思っています。
けれど、この考え方が世の中に浸透することはないのかも知れません。
私のように「回復しない状態」と捉えたとしても
「じゃあ、何をすればいいの?」
なにも対処方法が思いつかないので、結局は
痛い部分に湿布を貼ったり、薬を飲んだりするという
自分の考えられる、きちんと痛みに対処できる方法にしかたどり着きません。
「そもそも、回復させるなんてゲームの世界じゃあるまいし、」
そんな感じなんだと思います。
そう言えばドラクエで「ホイミ」という回復呪文があったのですが、
今思うと素晴らしい発想ですよね。
よく、いろんな競技のアスリートの方がテレビなどで
「疲労がたまってきてる感じなのでゆっくり休みたいと思います。」
このようなセリフをよく聞きます。
けど、きっと体の手入れは相当していると思うんですよね。
器械を使ったり、お金をかけて専門の人を雇ったりしていますよね。
なにも気をつけてなくて疲労が溜まったと感じるなら対策はとれますけど
例えば、
最近4時間睡眠だったから、今日はたっぷり寝よう。
などと簡単に改善策が思い浮かぶでしょうが、
いつも気をつけている人が、「ゆっくり休んでどうにかなるの?」
そのように疑問に思うのは私だけでしょうか。
よく考えると、「体を回復させる方法??」
考えても思い浮かびませんよね。
「睡眠はすごく大事にしています。」
かなりのアスリートの方が言われていますよね。
ほかには何があるかな??
風呂?、酸素カプセル?、マッサージ?、ストレッチ?
思いつくものが、すごく少ないと思います。
たぶん、回復させる方法が思い浮かばないから
疲労を溜めないように、どのように鍛えるか?
とか、疲労の方に目を向けるんでしょうね。
けど、疲労の原因をきちんと考え、体の状態をしっかり感じることで
いくらでも回復する力を上げることが出来ます。
そのへんのことも今度書いてみます。