春の季語でもある、桃の花。

 

古くから「魔除け」や「長寿」の力があるとされていて

ひな祭りにも飾られていますね。

 

可愛らしくて優しい気持ちになれる桃の花を求めて

先日、神社で開催されていた“桃まつり”へ。

 

桃の花が咲き始める

2月下旬~4月上旬の時期に毎年行われている桃まつり。

 

この日のお天気はくもりでしたが

濃い桃色に包まれた桃の木に目を奪われてしまいました♡

 

せっかくなので

神社を背景に記念撮影を。

 

桃の花

 

桃といえば

フルーツを思い浮かべる方が多いかな。

 

薬膳的には

からだを潤し、血のめぐりも良くしてくれる

 

甘くて私も大好きなフルーツです✨

 

桃の実の中にある固い殻を割ると出てくる種は「桃仁(とうにん)」と呼ばれ

じつは生薬の一つ。

 

漢方用語では駆瘀血(くおけつ)といって

血のめぐりを良くする作用があるとされており

 

産後のむくみや月経不順、更年期障害など

婦人科系のお悩みにも使用する重要な生薬です。

 

また

腸を潤す働きがあることから

お通じを整えるのにも用いられます。

 

桃の種には有毒物質が含まれていますが

毒と薬は表裏一体

 

正しく処理された桃仁は漢方薬として調合され

多くの方の健康維持のために使われてきました。

 

※食べ方を間違えると中毒などの症状が出る場合があるので、

 種をそのままは食べるのはお控えください。

 

桃の花

(去年同じ神社で撮影した写真)

 

桃の花や蕾は「白桃花(はくとうか)」と呼ばれる生薬で

 

利尿効果によるむくみのお悩み改善や

緩下剤として便秘のお悩み改善などに使われています。

 

一方で

桃の葉は「桃葉(とうよう)」と呼ばれ

 

民間薬として

あせもや湿疹などの皮膚トラブルや

美肌ケアによいとされ

 

乾燥させて

入浴剤やお茶として親しまれています。

 

桃の花

(源平の咲き分け)

 

何も知らなければ

ただの花やフルーツでも

 

漢方の世界では

余すことなく健康維持に使われているのですね ^^

 

まだ漢方をよく知らなかった20代の頃は

なんとなく生薬って

山奥や秘境から採ってきた珍しい薬草たちと思っていましたが

 

ごくごく普通の

何気ない景色の中に

健康を支えてくれた植物たちがたくさんあるのだな~と

 

ますます漢方への興味と好奇心が止まりません笑

 

先人たちはどうやって知ったのだろう…

と研究心に感動しつつ

 

暮らしの中にある漢方を

楽しみながら過ごしていきたいです✨

 

 

※生薬によっては妊婦さんや体質によってNGなど注意点があるものもあるので、

 漢方薬を服用する場合は薬剤師や医薬品登録販売者など専門の方へご相談くださいね。

 

 

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