スイスお花のハイキング3日目、ハイキング最終日。
Eigergletscher(アイガーグレッチャー)~Kleine Scheidegg(クライネ・シャイデック)までの約50分、2.5kmのコース。

ハイキング3日目にして、初めてお天気に恵まれた。

お花を撮るなら晴れた日より曇りのほうがよいと言ったのはだれだ?いやぜったい、晴れたほうが映えるでしょ‼と夢中で写真を撮り続ける。

 

 


⑨学名: Pedicularis verticillata (ペディクラリス・ヴェルティキラタ)
(ハマウツボ科シオガマギク属)
昨日出会ったお花(『03_4 Gummi - Hütte (グンミ・ヒュッテ)通過』㉕参照)。太陽の下では濃紅紫色がいっそう美しい。種小名verticillata は「輪生の」という意味。その名のとおり、花も葉も輪生する。



⑩ドイツ語名:Alpen-Wundllee(アルペン・ヴンドクレー)
学名: Anthyllis vulneraria ssp.alpestris  (アンティリス・ヴルネラリア ssp. アルペストリス)
(マメ科アンティリス属
昨日のハイキングでも大群落を見たが(『03_2 First(フィルスト)~Bachalpsee(バッハ・アルプゼー)その2』⑭参照)、今日も群落で生えている。

牛さんの大好物。

 

 

⑪ ドイツ語名: Narzissen-Windröschen(ナルツィッセン・ヴィンドレッシェン)
学名: Anemone narcissiflora (アネモネ・ナルキスシフロラ)
(キンポウゲ科イチリンソウ属)
日本のハクサンイチゲはこのお花の亜種に当たる。
キンポウゲ科あるあるで、5枚の花弁のように見えるのはガク片で、花弁はない。
種小名の narcissiflora は ‘スイセン属(Narcissus)のような花の‘ という意味で、学名もドイツ語名もスイセンの花のようなアネモネの意。
この花は初お目見え!!
ガク片の裏がほんのりピンクに染まるのがかわいい!!




お花の向こうに写っているのは登山電車の線路。
電車はのんびりガタゴト登ってくる。



⑫ドイツ語名: Alpenhelm(アルペンヘルム) 

学名: Bartsia alpina(バルトシア・アルピナ)
(ハマウツボ科バルトシア属)

このお花も3日とも出会えた。ということで写真の撮り方が雑💦

それでも、このお花は撮影しているだけまだましで、アルプスのワスレナグサ(Myosotis alpestris)とか、女性のコート(Alchemilla vulgaris)とか、ゴルト・フィンガークラウト(Potenlilla aurea)とか、義母スミレ(Viola calcarata)とか。。。3日とも見たもんね~と、一枚も写していない。なんてバカだったんだ。あのときの自分を叱ってやりたい(涙)。



⑬ドイツ語名:Alpen-Hahnenfuss(アルペン・ハーネンフス)
学名:Ranunculus alpestris(ラヌンクルス・アルペストリス)

(キンポウゲ科キンポウゲ属)
花弁の白と雄しべの黄色が爽やか。Grinderwald(グリンデルワルト)に多く、Zermatt(ツェルマット)にはまれ、とのこと。
このお花も昨日出会っている(『03_2 First(フィルスト)~Bachalpsee(バッハ・アルプゼー)その2』⑧参照)。昨日は雨に濡れて白い花弁が透き通っていたが、今日は白い花弁が太陽の光を反射して目に眩しい。



⑭ドイツ語名: Frühlings-Kuhschelle(フリューリングス・クーシェレ)
学名: Pulsatilla vernalis(プルサティラ・ベルナリス)

(キンポウゲ科オキナグサ属)
ドイツ語で ‘春のオキナグサ’ 。花弁のように見えるガク片の内側は白く、外側は紫のお花。花の時期は背が低いが実の時期には花茎が長く伸びるとのことで、もう花は終わったのだと思う。ピントがまったく合っていないが💦ガク片の紫色がきれいだったので、載せておく。

 

あっ💦まずい。アイガーグレッチャー駅を出てからすでに30分以上が経過している。でも、線路の向こう側のお花畑もおいでおいでをしている。呼ばれたからには行かねばならぬ。

ということで、少し場所を移して、さらに写真を撮り続ける。


⑮ドイツ語名: Alpen-Gänsekresse(アルペン・ゲンゼクレッセ)
学名: Arabis alpina(アラビス・アルピナ)
(アブラナ科ヤマハタザオ属)
アブラナ科の同定は本当に難しい💦葉っぱの形からヤマハタザオの仲間かと。



⑯不明(アブラナ科)
こちらの黄色いアブラナ科のお花は、いろいろと探してみたが、同定できず。

残念無念。



⑰ドイツ語名: Gamander-Ehrenpreis(ガマンダー・エーデンプライス)
学名: Veronica chamaedrys (ヴェロニカ・カマエドリス)
(オオバコ科クワガタソウ属)

手前の蕾にピントが合って、お花はピンボケアセアセ

昨日出会ったお花より、こちらのほうがオオイヌノフグリによく似ている(『03_3 初めましてのお花たち』⑳参照)。花色がずいぶんと違っていて、昨日の同定が合っているのか(いや、そもそもこの同定が合っているのか)自信がなくなる。




⑱ ドイツ語名: Aufrechtes Hornkraut (アウフレヒテス・ホルンクラウト)

 学名: Cerastium arvense ssp. strictum (ケラスティウム・アルベンセ・ssp・ストリクトゥム)
   (ナデシコ科ミミナグサ属)
(セイヨウミミナグサ)
このお花は1日目のいちばん最初に出会ったお花だ(『#01_1 お花のハイキング1日目』①参照)。2日目の First ~ Bachalpsee のハイキングコースでは出会っていない。再開を果たし、うれしくなる。



アイガーグレッチャーとお花畑

 

 

 

 

⑲ドイツ語名:Alpen-Leinkraut(アルペン・ラインクラウト)

学名:Linaria alpina(リナリア・アルピナ)

(オオバコ科ウンラン属)

昨日見たこのお花は雨に震えて寒そうだったけど(『03_4 Gummi - Hütte (グンミ・ヒュッテ)通過』㉗参照)、今日は太陽の下でいきいきと輝いている。ちょっと間延びしたうさぎさんのような顔だ。ウンラン属はAPG分類ではオオバコ科になっている。

 

さてと、もうアイガーグレッチャー駅周辺で1時間近くウロウロしている。そろそろクライネ・シャイデックへ降りていくとするか。