人格否定と管理の始まり | モラハラV系バンドマンに飼われてみた
「昨日××ちゃんと飲んだよ ★★の▲▲さんのバーに行ったよ」
また性懲りもなく報告する私。
なんでもかんでも喋っちゃうからよくなかったんだけど、この時はYYYYが私を管理しようとしていることに気づいてなかった。
この頃からバンギャのお友だちと歌舞伎町のバーでよく飲むようになっていた。
そうなると当然いろんなバンドマンと知り合うことになり、新しいバーも開拓していくようになった。
それを悪びれずにYYYYに全部報告していたんだけど、それがいけなかった。

「♦♦のバー偵察してくる!」
「うーん そか¨̮いてら」

お昼近くまで飲んだ帰り道に報告のLINE。
「ただいま なんかすごかった」
「なにがや どんちゃん?」
「飲みギャ?とか繋がり?みたいな子がいっぱい」
「muuちゃんにそんなところ行ってほしくなかったな」
「ほんとね」
「でもmuuちゃん 聞かねえからな〜〜」
「ごめんね」
全然悪いとは思ってなかったけど、とりあえず謝ってみた。
でもこれもうこの時点で相当怒ってたんだよね。ふうんどころじゃないもんね。
それなのに酔ってたから何も考えず、どうだったああだったって報告しちゃった。
バンドマンの誰誰がどうとか、どこどこのバンドの誰誰がどうのとか。

「カオスだねえ」
「カオスだね」
「ゴミ溜めやな」
いやそこまで言わなくてもと思いながら。
今考えればどこのバーだってそんなもんなんだけど、この時は飲み会みたいなどんちゃん騒ぎ初めてだったから、ちょっとびっくりしちゃってアホみたいに報告しちゃった。

「会計はいくらだった?」
「9万…」
「はい?」
「(シャンパン)煽られた」
「ちゃんとカモにされてるね 俺はmuuちゃんが他のバンドマンに大金使うためにメシとか奢ったり、プレゼント考えたいって言ってるんじゃないんだよ」
「うん あーYYYYさん真面目なんだなって再認識した」
いやその後YYYYのバーも同じような状態になっていくのだけど。
この頃は歌舞伎初心者すぎていろいろわかってなかった。

「あんまり話せなかったから今日も来てって言われたよ 行かないっつーの」
「まんまと金持ってるわこいつと思われて煽られて貢がされてるじゃん」
「ね」
「そんで今日も来てって 下手なホストクラブかい」
いや今となってはお前もな!って言いたいところだけど。笑

「ほんとそれな」
「今日行ったら昨日の会計の倍になるだろうね」
「がっかりだよね」
「あいつちょろいwwって言ってるよ わかるやん」
「知らんけど」
いや今思えば、YYYYもそう思ってたんじゃないの?笑

「muuちゃん 馬鹿にされてるんだよ? わからない? それでいいのかい」
ん?なんか雲行きが怪しい?

「あなたに、200万くらい出そうかとか貸そうかとか言われても断ったり 店でも1万円すら会計行かなかったり なんならご飯奢らせてねとか、お金はないからお礼にプレゼントさせてねとか言ってる俺が まじで馬鹿みたいだね muuちゃんが昨日そのバーに行って9万使った事実って 俺をすごい馬鹿にしてる結果になってるのわかる?
なんでこんなに真心で接しようとしてる俺は金がマイナスになり クソみたいな煽りしてくる奴らは9万円貰えてるんだろうね」
え、なんかすごい怒ってるじゃん。とりあえず謝るか。

「ごめんね」
「好きにしたらいいよ¨̮俺はもうそういう気持ちではmuuちゃんと接しないよ」
え!ものすごい怒ってるじゃん?なんで?

「ごめん」
「自分の人生だかなんだか知らんけど、したいこと沢山したらいいよ¨̮他人の気持ちなんて関係ないもんね」
やば、マジギレしてる?

「そんなに怒らないで…」
「いや ブチギレてるよ笑」
やっば、怒らせちゃった。ここは謝るしかないか。

「ほんとにごめんなさい」
「本当に心配して声をかけてくれる人間の忠告すら聞けないのなら いつまでも人を裏切って、クズ達と楽しくクズになってればいいのよ 俺はもう知らん」
裏切って?どういうこと?そんなに怒ること?
とびっくりして電話をかけても出てくれず。

「そんなこと言わないで 反省してるから」
「あなたのしてること、こういうことでしょ」
電話には出ないけど、LINEの返事はすぐ来る。
「もうしないから」
まぁここは私が下手に出ないと。

「もうしないんじゃなくて、もうした後なのよ あれこれ毎晩バンドマンのバー行ってる事に対して、やめなさいって頻繁にけいこくしてたよ でもなんでかわからなかったんでしょ?こうなるのわかってたからやん」
「うん わかってなかった」
なんか面倒くさいことになってきちゃったけど、とりあえず下手に下手に。

「いいじゃん、楽しいんだから仕方ない お金沢山バラまいて沢山利用されて、クズの皆さんと愛もなんもない人生歩みなさいよ お母さんもさぞ喜んでるだろうよ お金持ちなんだからさ」
いや、お母さんとか関係ある?
なんで亡くなった母の話をそこに挟むかな。
お母さんの話をすれば、私が気にすると思って言ってるんだよね。
たかがバーで9万払っただけで、人生とか関係なくない?
と思ったけど、とりあえず下手に下手に。

「ね、電話出て? 謝らせて」
「いや俺はもういいや 謝られても起きたことやん」
「もう許してくれないの?」
「許す術がないじゃん 昨日に戻ってバー行く前に思い止まるの? それとも9万円返してもらいに行く? どっちができるの?」
なるほど、そんなに9万円が気に入らなかったのか。

「ごめんなさいしか言えないけど やってみて本当に反省してる」
よくわからないけど、とりあえず謝るしかなさそう。

「人殺した後に、反省してるから逮捕は勘弁してくださいなんて言う?」
比喩が大袈裟すぎる。
何度も言うけど、バーで9万円払っただけ。
人なんて殺してない。

「本当にそんなに怒ると思わなかったから 内緒にするのも嫌だったから」
「怒るどころか、なんなら馬鹿にしてるのか?ってレベルだよ 喧嘩売られてるもんだと思ってる」
あれ?自分で喋り続けてどんどんヒートアップしていくタイプ?

「馬鹿にしてないよ」
「いやいや 俺も愛だとか心だとかつまんないこと言ってないで、安っぽく色恋かけたり煽って沢山お金貰えばよかったよ」
ふむふむ。言ってることは結局金ね。
というか、セックスしてる時点で色恋なんじゃないの?

「そんなこと言わないで」
「やっぱそんなん1円にもならないね 1円にもならないどころかマイナスだし、さくっと裏切られるし、馬鹿にされてる気分だよ ほんとズルくエグくやるやつが得する」
ちょっと待とうか。マイナスではないよね?
私ここまで本来なら何十万もいただくような仕事を無償でやってるんだが。
その時点でプラスじゃない?
なんかよくわからないけど、この人ヒートアップしてるから逆らってはいけない。
と思いつつも、やっぱり腑に落ちないから物申したくはなるよね。

「裏切ったつもりはないんだけど」
「いやmuuちゃんがしっかり証明してくれたんよ 前のバーで9万も使ったことあった? ここ最近俺にお金かかることあった?」
ん?前のバーはそんなに単価高くなかったよね?
というか、なんでYYYYのために無償で労働してるのにさらにお金かけなきゃならないの?

「お金の問題なの?」
「お金の問題なんじゃなくて、お金が証明してくれたでしょ」
「どうしてそうなるの YYYYさんのためにたくさん時間を使ったよ」
「どうしてそうなるかわからないから、こうなったのでは たくさん時間使えば、相手が傷つくことしておっけーなのか」
いや結局怒ってるの9万円でしょ。

「お金じゃなくて何かしたかったから お金出すだけなら蜜と同じじゃない」
「なら最初からただの仕事としてしっかり報酬払ってお願いしたらよかったよ」
いやお金はバーのオープン後は払ってもらう約束だし、無料でやってあげたことにケチ付けられる意味がわからない。けど、ここは下手下手。

「それは嫌だったから お手伝いできればって思ったんだよ」
「いやそれはお金出してから言ってくれよ おれはご馳走しかしてないし、その間に他のバンドマンに金使われてるんだが」
「じゃあYYYYさんにお金出してあげればいいの? それは違うと思うんだけど」
だからなんでタダで仕事してる私が金出さなきゃならないの。
こっちもらう立場ね。

「ありがとね でもその裏で他のバンドマンのところ色々行って金使ったり裏切られた気分になるなら 最初から普通に金払って仕事して貰えばよかったよ」
いやいや、払えるなら最初から払って欲しかったけども。

「他のバンドマンのところに飲みに行くと裏切ったことになるの…」
「ならないね、DDmuuちゃんだもんね」
「どうしたら許してくれるの?」
「いやいや許さないよ 今後はちゃんと(仕事の)お金払います」
うん、だからそれは払ってください。
そもそもご馳走したとか恩を売ってくるけど、千円くらいのラーメンや定食だし、私の仕事はお客様の会社に訪問すればお客様がご馳走してくださって、さらに報酬も払ってくれるような職業なんですけどね。無償で仕事してるんだから、ご飯くらいご馳走してくれて当然なんじゃないのかな?
あと何かプレゼントしたいって話も結局もらってないんだからまるでプレゼントしたみたいに言わないで欲しい。
まぁでもとりあえず謝るか。

「許して YYYYさん怒ったら許してくれないんだろうと思うけど でも許して」
「ごめん言葉選ばずはっきり言うけど、muuちゃんダメな子やん なおらん だから好きにしたほうがいい 関わると俺も悲しい気持ちになる」
ん?ダメな子?
まず子ではない。40代のおばさんね。
そしてダメ出しされる謂れもない。
けど、今思えばこれが管理の始まりだったんだよね。
自分が上に立つために年上のおばさんだろうとちゃん付けして、自分は傷ついたフリをする。

「そんなこと言わないで」
「煽りたいわけじゃないけど、いまのmuuちゃんみたらお母さんなんて思うんだろうとか考えると辛くなる」
だからお母さんとか関係ないじゃん。
亡くなった母の話を出せば、私の心が揺らぐとでも思ってるんでしょうね。
私としては、ひとりでしっかり稼いで若いバンドマンに貢いで楽しく生きているよ。お母さん。安心して。という気持ちよ。

「なおす努力するから」
「俺は本当にそーゆーこと考えてしまう 毎晩飲み歩いて数万円使って、ネットじゃ無駄にボロクソ叩かれてたくさんの人に恨まれて、お母さんどう思うんだろみたいな。なんのために残してくれた豪邸と会社なんだろうみたいな 余計なお世話だろうけど」
待って待って。ネットでボロクソ叩かれてるのは今となってはあなたのせいだとわかってるし、たくさんの人に恨まれてんの?私?いや、妬まれてるの間違いじゃないの?笑
俺はわかってあげてたのにみたいな作戦ね?おっけ。

「じゃあどうすればいいの?」
「覚えてないかもしれないけれど、俺少しずつ救おうとしてたよ Twitterもう消したら?とか、いくら仕返ししたくてもブログに書いちゃダメでしょ?とか、許せないから書いてやるとか言ってる時にそう言うことは辞めなさいとか 小さくだけどずっと救おうと言葉はかけてたよ」
え?ここでTwitterは関係なくない?ブログも関係ないよね?
怒ってるのって自分以外のバンドマンに9万円払ったことだよね?
と言っても仕方ないから、なんとか怒りが収まらないかなぁと下手下手。

「それは覚えてる」
「例えばこれを全部muuちゃんが素直に聞いたとして muuちゃんはなにか損してた? そして俺に何か得がある?」
どうすればいいの?の答えはつまり俺の言うことを聞けということね。
こうやって女を管理していくのね。なるほど。

「どうすればいいのかな 今さら消しても遅いんでしょう?」
まぁ消さないけどね。

「俺には別に得もないし、muuちゃんは損もしない、もしかしたら少しずつ治っていくかもしれない それを俺が言う理由ってなに?muuちゃんのことを人として心配して言ってるからじゃないの?」
俺はあなたのためを思って言ってあげてるんだっていう洗脳ね。
まぁいいや、乗ってみよう!

「うん 心配してくれてたのなら嬉しい」
「それ以外になにがあるの?俺になんの得があるの なんもないやん むしろ心配してるのに、そーゆー形で返すんやってことされてる」
だから9万円でしょ?

「ごめんね」
「あなたは近くで見ていただろうからよくわかってるはずだけど 俺は少なからず自分に関わっている人は幸せになってほしい、助けたいと思ってしまうよ でも誰でも救えるわけではないのはわかったよもう充分」
「そんなに思ってくれてると思わなかったから でも裏切ったつもりはないよ 言うこと聞かないでバーには行ったけど YYYYさんを馬鹿にしてるわけでもないし 本当に心から応援してるし」
「muuちゃんからすると、好きにお酒飲んで大した額じゃない飲み代なのかもしれんけど 心配してる俺からするとすごく嫌なことだったし、裏切られた気持ちになったよ
でも心配してくれてる人の気持ちも関係ない私は自由だというのなら 別に自由にしたらいいじゃない 俺はもう心配とかしないし、深く関与もしないよ それだけ」
アメとムチ的な?
俺はこんなに心配してあげたのに君は裏切ったという洗脳。
事の発端は9万円でしょ?えーめんどくさ。
と思いながらも、とにかく謝る。

「ごめんなさい そこまで考えられなくて」
「競馬で50万負けたわ〜とか、無駄に買い物して100万使ったわ〜とか言われたら
もったいねー!笑 って言えたけど バンドマンのバーで9万円使ったわ〜は 怒るし、裏切られた気持ちなんだよ わからないかな、額じゃないんだよ」
いや、額でしょ!
それまでもバンドマンのバーには行ってたけど、数千円~2万円くらいまではふうんで済んだもんね?9万円でしょ?
でもまぁとりあえず、下手下手。

「バーに行くことが嫌なんだよね」
「いやそんなシンプルじゃない わからんか」
「バンドマンだからだよね」
「例えばmuuちゃんに大好きな彼氏がいるとして 『趣味のバイクを50万円したよ〜』って言ってきたら まあ無駄遣いだけどそれが純粋に好きなら、好きなんだな〜男の子だな〜って許せると思うけど 『昨日キャバクラで1万円使ってきたよ〜』って言われたら
いやそれはダメじゃね?てかなんでキャバクラ行くん?たかが1万円で許せないし、私がいるのになんでそんなところ行くの? って思うでしょ」
私は彼女じゃないし、その喩えはおかしくない?
色恋営業?話に乗っておいた方がよい?

「でもね 私は気持ちを分散させないとつらくなるんだよ」
DDだからね。
それに毎日LINEして、セックスしちゃって、ガチ恋しちゃったらまずいからね。
私すぐバンドマン好きになるから。
この時はYYYYのことは好きだったけど、恋ではなく好きなバンドマンの近くでお手伝いできるのが幸せという気持ちだったのだけど。

「じゃあ分散させればいいよ そのかわり誰にも心配されないし誰にも愛されないね」
いや、じゃあガチ恋しろってことですか?

「でもYYYYさんは誰のものにもならないじゃない」
「もちろん俺は誰のものにもならないよ muuちゃんだって誰のものにもならなくていいと思う でも、少なくとも、男女とか関係なしに、心配している人間は裏切らないねおれは!」
じゃあ別に他のバンドマンのバーに行くのもお金をいくら使うのも私の勝手じゃない。
そんなに9万円が嫌だったんだね。

「何度も言うけど裏切ったつもりはなくて 結果的に傷つけちゃったけど」
「ないだろうね ないから行ったんだろうし でも裏切られたかどうかは、相手の感じ方が決めることでしょ シンプルに感想をわかりやすく言うと『ガッカリ。向き合っても無駄だ。好きにしたらいいよ』 ってこと」
少しでも逆らうとまた裏切ったー!になるから謝り倒すしかないのか。

「ごめんなさいとしか言えない」
「俺からすると良くも悪くもmuuちゃんに対して独占欲もあるからバンドマンに対してもムカつくしね なに人のものを勝手に誘って金使わせてんねんって思うし」
ムチのあとのアメきた!
私いつYYYYのものになったの。
1回セックスしたから?笑

「そんな風に思ってくれてると思わなかった」
「もう遅いけどね」
「嫌いになった?」
「嫌いとか好きとかじゃなくて、もうダメだなって感じだね 取り返せないやん起きた事実だし」
そこ好きとか嫌いとかは濁すよね。
結局ずっと金の話しかしてないのよ。

「どうやっても? 今後なおす努力をしても?」
「努力じゃなくて、ぱったり直さないと意味ないでしょ」
うん、何をなおすかわからないけど。

「YYYYさんを傷つけたことは本当に悪かったと思ってるよ そして許してくれないんだろうなとも思ってるけど」
「ちゃんと聞けるの?結構はちゃめちゃ言うよ やっぱ無理ってなるくらいなら今から引いてくれたほうがいい」
え、つまり管理ってことだよね?
怒ってたのは9万円なのになんでそこから管理するよって話になっていくの。

「はちゃめちゃ?」
「あれはやめろ、これはやれとか滅茶苦茶言うよ」
「例えば?」
「例えばを聞くくらいならやめておきなよ」
「束縛するってこと?」
「別にmuuちゃんからしたら、俺が心配しようが今後そういう気持ちを全く無くそうが変わらないでしょう」
そしてまたムチ。
俺はすごく心配してたけどもう関わらないよって言えば、ごめんなさいごめんなさいになると思ってるよね。
わかってるし、私も面倒くさいなら切り捨ててしまえばいいのに、なかなかそれができない。
前日まで仲良く話してたのに9万円でいきなりキレると思ってなかったから、とりあえず怒りを収める方向で話を進めていってしまった。

「今とっても悲しいよ 自分が思ってる以上にYYYYさんが心配してくれてたんだなって知って 取り返しつかないのかもしれないけど」
「自分を想ってくれている人の気持ちに唾を吐いたんだから、そりゃこうなるでしょ」
9万円が唾を吐いたことになるの。
どんどん重罪を犯した人みたいになっていってる気がするんだけど。

「反省してる」
「いいじゃん別にmuuちゃんからしたら大した額じゃないんだから数時間楽しい代わりに金ばら撒いてそーゆー人生で」
また人生の話かい。
なんでバーで飲んでちょっとお金使っただけでこんなに責められなきゃいけないの。
でもこうやって責め続けて、少しずつマインドコントロールしていくんだろうね。

「ごめんね」
「クズのぬるま湯に浸かってるのはさぞ寂しさが紛れて居心地がいいんだろうよ 俺はわからん」
クズのぬるま湯って、ただわちゃわちゃ飲んでただけじゃん。
そして勝手に独身は寂しいと思っているようだけど、私はひとりが楽だから寂しいとは思わないのよ。
まぁそんなこと言っても余計怒らせるだけだしな。

「居心地よくなかったし 失敗したなと思ってるよ」
ごめん。ほんとは楽しかった。

「さらその9万円で甥っ子とかにランドセル買ってやりたいわ」
そうやって私の家族構成を会話にさらっと滑り込ませてくるところもうまいよね。洗脳のプロだわ。

「改めてYYYYさんがいいなと思ったし 9万円は私も払いたくなかったし」
いや9万円っていっても、一緒に行ったお友だちがお金ないって言うから、その子の分も払って高額になったわけで実際は1人4万5千円なんだけど、そんなこと言ったらまた怒るよね。

「そんな場所いくまえにわかりきってることでしょ、なにを見てきたんだよ」
「そうね」
「改めての必要なんてなかったでしょ その改めてを得るためにがっつり怒らせてるじゃん、コスパ悪すぎるよね」
いや、改めてのくだりはリップサービスね。
とりあえず褒めといただけなんだけど。
そっちが心理戦に持ち込むなら、私もそれなりの対応をしないとね。
謝って謝って。私はダメな子です。YYYYさんの言う通りです。
洗脳されたフリをしないとこれ終わらない。

「ほんとにごめんなさい ほんとにその通りだね 私ダメな人間なんだよなぁ 何度も失敗しちゃう」
「そのために俺が何度も小さくアドバイスしてたのにね 聞かないからね」
だからアドバイスってなんなの。
Twitterやブログやめろとか?
それって私のためじゃなくて自分都合だよね。
余計なこと書かれたくないからでしょ。
なんで9万円使った話から私がダメな子でアドバイスを聞かないって話にすり替わってるの。
まぁそれが洗脳というものか。
なんならいいチャンスだと思ったんじゃないかな。
これをきっかけに自分の言うことを聞かせることができるかもしれないもんね。

「そうだったね」
「なんでも疑問に思っても、素直に聞いてたらよかったね」
私が疑問に思ってるのはわかってるんだ。笑
でも私が面倒くさいからもういいやって離れていかないから、これは洗脳できる素質があると見抜いてアメとムチを使い始めたよね。
じゃあとりあえず聞くフリ。

「今度からは素直に聞くよ って言っても遅いのかな」
「何度思い出してもムカつくよ」
「本当にごめんなさい 何度でも謝るよ 謝るしかできないから」
「今後もうしません、おっけーじゃあ昨日までのことは無かったことに!なんてならんでしょ」
しつこいな。
まだ洗脳できるかどうか見極めてるのかな。

「わかってる でも謝る 傷つけてごめんね YYYYさんの気持ち考えてなかったね」
「別に今後俺が近くで関わろうが関わらなかろうが、そーゆー飲み方はやめなよ バンドマンと関わって人生で大損した経験があるのになんでまだそういうバンドマンの汚い部分に関わろうとすんの? なにがしたいの 学んでないじゃない」
いや、それはごもっともです。
学んでないです。笑

「バンドマンと関わろうというよりはバンギャと飲むのが楽しくて 子供生めなかったから、自分の子供くらいの歳の子と遊べるのが楽しくて だからバンドマンとどうこうってつもりはなかったんだけど」
「バンギャのこと飲むのはいいんだよ、問題は場所だよ」
「みんなバーに行きたがるから」
「むしろ我が子みたいに思うのであれば逆に連れてっちゃダメだろ そんなところに行くもんじゃないよってあなたが言ってあげないで誰がいうの」
「そうね」
「バンドマンは関わるものではなく、遠くから眺めるものなんだよ、関わるとろくなことにならないよ私がそうだったんだからって 教えてあげるのが母なんじゃないの なに我が子を泥沼に突き落としてんの」
それはそう。
正しいです。
あなたが言うのだから真実味も増すというもの。

「そうだね 関わらない方がいい」
「それをあなたが叩かれてもいいもん〜掲示板盛り上がっててウケる〜とか言って なにしてんねん 誰よりも大人でいなきゃじゃないの」
ちょこちょこ掲示板の話出してくるよね。
叩かれてるの私なのになんで責められるんだろうね。

「そうだね」
「その悪ノリを少し楽しんじゃってる自分もいるわけじゃん」
「確かにそうだね」
「別にお金の使い道も、楽しいことも、人それぞれだから否定はしないけど 少なくとも俺みたいなタイプの人間は離れていくし、いつのまにか誰も自分のことを真剣に考えてくれない、ひとりぼっちになるよ 今muuちゃんに、そういうことやめなさいって本音を言ってくれる人間が周りに何人いるんだい」
俺はあなたのことを真剣に考えてるアピール。
残念ながら友だちには恵まれてるのよ。
私は私を本当に大切に思ってくれる人間は裏切らないからね。

「怒ってくれる人間はいないね YYYYさんだけかも」
とりあえず持ち上げて感謝しておこう。

「お母さんがいたら怒ったんじゃないの」
ほらまた畳みかけるようにお母さん出してくる。
心の琴線に触れようとする作戦。

「そうかもね」
「なんでみんな人に対してそこまで怒ったり、やめたほうがいいじゃないのって言わないと思う? どうでもいいからだよ」
「確かにね」
「わざわざ本音を言って、相手が反発してきたり、労力体力を使うのが面倒だからだよ」
「ありがとうね」
「別にmuuちゃんがこの先どんなにどん底に堕ちようとも、みんな関係ないから言わないんでしょ それを、なんの得もないのに言い続けてくる人の話くらい 真剣に聞いて受け止めてもバチ当たらないと思うよ」
残念ながら私は石橋を叩いて渡る人間なのでどん底には落ちないし、そんなに怒られるようなことしてないのよ。
そして何の得もないはおかしいでしょ。
自分で言っちゃってるけど、結局のところ私に無償で仕事をさせたいから、こんな面倒くさい説教してるわけで。

「YYYYさんは心配してくれてたのね」
「今日まで言葉にはしなかったけどmuuちゃんこのままだと誰にも愛されずに一人ぼっちのままなんだろうな とはずっと思ってたよ。結構前から そういう生き方を自分からしてるもの」
うわ、余計なお世話。
母親は亡くなってるけど、父親はまだ生きてるし。
結婚はしてないし今後もしないだろうけど、私はひとりが楽だし、友人やペットや周りには愛が溢れてるから、誰にも愛されずとか一人ぼっちとか言われたくないなぁ。
まぁそういうこと言えば、独身だから図星で、さすがYYYYさんわかってくれてるとなると思っての発言なんだろうけど。とりあえず話に乗っておくか。

「それは自分でも思ってる」
「でも本当は、そーゆーの一番つらくて悲しくなるタイプだよあなたは 本当は一番誰よりも愛されたいし寂しいタイプの女性だよ 全然強くないし、なんならすごい寂しがりやの方だよ」
こんなの全女性に当てはまるんじゃないの。
誰でも愛されたいでしょ。
普段強いと思われてる女性の方が実は繊細で傷つきやすいこと、俺はわかってるよってやつかな。
まぁとりあえず肯定しとくか。

「うん」
「だからなるべく夜1人でいたくなくて出かけるし、悪ノリで叩かれてみたり煽られてみたり、寂しい自分を誤魔化していたいんだよ でも本当は一番意味ないこと自分でわかってるし、これを続けるのは良くないのもわかってるね なるべく賑やかな場所で、なるべく寂しくないように、なるべく悪ノリな雰囲気で誤魔化してるね」
え、さすがにそれは肯定できない。
10代の女の子じゃないんだから。笑
できれば夜はひとりでゆっくりしたいし、別に寂しくはないんだが。
賑やかな場所も好きだけどね。
酒が好きだから、飲み出したら止まらないし、帰りたくない!とはなるけども。

「そうかもね」
「ハズれてる部分あるなら言ってみて」
全然ハズレてるんだけど、どうしよう。笑
ひとりで寂しいなんて気持ち、20代くらいまでよ。老後は心配だけどね。
若い子はみんなこれで洗脳できたんだろうね。
こう言っとけば10代20代の子は大体当てはまるから、誰も私のことわかってくれないと思ってたけど、YYYYさんはわかってくれてるんだ!って簡単に洗脳されるのでしょう。
占い師みたいなもんだ。

「病気になってもう死ぬかもって思ってから、今が楽しければ何でもいいやって思うようになったかな」
「じゃあもう死んでもなんでもいいやと思ってそーゆーことしてるの?」
「死にたくはないよ」
でも死を身近に感じるから、1日1日を大切に過ごそうと思うんじゃない。

「だとしても夜出歩く理由にならないよね」
夜出歩いちゃいけないの?
未成年じゃないんだけど。笑
「お母さんみたいだね」
さすがに言っちゃった。笑
「余計なお世話だね やめるよ」
「そんなことないよ ありがとう」
ここで一旦休戦。

夜、仕事の書類が届いた報告がある。

翌日、気を取り直して謝罪のLINEをする。
丸1日経ったら怒りも収まってるかなと。
かなり長文。

「昨日はごめんなさい。
YYYYさんの気持ちをまったく考えてなくて無神経だったと思う。
YYYYさんが私のことをとても大切に思って心配してくれてたんだなってわかったよ。
でも私はいろんなバンドが好きだし、いろんなライヴに行くし、いろんなバンギャのお友だちと遊ぶのも楽しくて、今とても幸せなんだ。
けどそれはただのファンとしてで、YYYYさんとはバーでたくさん話をするようになって、ひとりの人間として好きだなと思えたからバンド以外のことも応援してた。
お金じゃなくてYYYYさんのために何かできることがあったらしてあげたいって本気で思ったし、言い方悪いけどバンドマンなのに真面目で頑張ってて偉いなって思った。
ただ、私はYYYYさんの彼女でもないし、自分の行動を制限されたくないから、YYYYさんの期待には応えられないと思う。
だからYYYYさんに見放されるのは仕方ないけど、私の愛は変わらないのでこれからも応援していくよ。
たくさん心配してくれてありがとうね。
とりあえずそれだけ伝えたかったから。」

「わかったよ¨̮ まず勘違いしているようなので訂正すると、俺は色んなバンドが好きなことも色んなライブに行く事もバンギャの友達と遊ぶ事も否定はしていない¨̮ 自分が満足に活動できていないから、ライブで楽しそうにしている姿を見ていると嫉妬の感情として『ふうん』とは思うけど muuちゃんが言う通り、別に俺は彼氏でも旦那でも無いので行くなとは思わない¨̮ ただ、聞いてて面白くはないよね¨̮自分が満足に音楽活動出来ていない中で目の前で楽しそうにされたらさ。 俺が一番怒ってるのは、近くにいる俺がバーをやっていた時より金使ってる事が気に食わなかったよ¨̮ 少しでもお返しがしたいとか心配して気にかけている俺なんかより、サクッとシャンパン煽るバンドマンの方にあなたはお金を使うもの¨̮決してお金が欲しくてmuuちゃんといた訳ではないのは誤解してほしくないけれど、それでも目に見てわかるとなんか馬鹿馬鹿しくなるよね。俺がバーやってる時は私シャンパン飲めないとか言ってたのにだよ。
少なくともそれは同じ土俵のライバルなのよ。
今回悲しいことに結局お金ネタでこんな形になっちゃったけど、そんなもんがなかったら何も思わなかったよ。それこそ、競馬とか他のことで大金使ったとか言われても何も思わない。けど、同じ土俵のバンドマン、さらにバーなんだよね。俺は侮辱された気分だよ¨̮
muuちゃんには理解してもらえないと思うよ。
例えばいま俺の前に、(私と同じ)仕事をやってる女の子が現れたとして、muuちゃんは俺のためにお金も取らず時間をかけて一生懸命やってくれてるのに、俺はその女の子とデートばっかりしてしっかり金も払ってセックスしてる感じ。え、わたしなんなんこんな一生懸命やってあげたいと思ってたのに!とは思わないかな?
そしてシンプルにmuuちゃんへの情や心配もあるから、そんなところに出かけてまんまと金使わされてるのも腹立つし。
やっぱり何度思い出してもムカつくのは変わらないかな¨̮
まあ出口がないからもう辞めておこう¨̮ながながすまんね」
長い。長すぎる。笑
けど、語尾にたくさん顔文字付いてるから許してくれたのかな?

「お金の話をあまりしたくないけど、YYYYさんはみんなで和気藹々とできるバーを目指してると思ったし、YYYYさんに飲みたい!って言われたら、シャンパンでもなんでも入れてたと思うよ。実際飲みたいものを頼んで!って言ったじゃない?
あとバーがシャンパン煽るものだって、初めて知った。
それまでは1杯いくらの普通のバーにしか行ったことなかったから。
YYYYさんが新しいバー開店したら、お祝いでそれこそ高いシャンパン入れたいなって思ってたよ。飲めないけど。
9万円より多く出すに決まってるじゃない。
心から応援して、関わってるんだから。
でも今なにもできてなくて焦ってるかもしれないYYYYさんに対する配慮が欠けてたことは本当に悪かったと思ってるよ。
ごめんなさい。」

「見ての通り俺はいま0からスタートしようとしている訳でから、そりゃお金なんて喉から手が出るほど欲しいよ。そこはどんなに綺麗事を並べても誤魔化しようがない事実だし、バーを始めたらお金を出来るだけたくさん使って貰ってなんぼだよ。商売だもの。それで家賃払ってご飯食うんだもの。
でもその中で、人騙したり不快な思いさせて使い捨てしたりそう言うやり方はしたくないし あっこいつ金になりそうだなと思ったら上手く引き出そうなんてコソコソだせえことやんのもムカつく。
金たくさん使ってくれ!金欲しいもん!って言えばいいやんって思う
そーゆーところにmuuちゃんがヘラヘラ行くのも何でなの?って思うよ」
「うん そうだね ごめんね みんな安っぽいところでヘラヘラ仲良し盛り上がりごっこしてて見てて気持ちが悪いな、と俺は思ってるよ」
俺に会いたいならそれなりのシャンパン入れないと会えないと言い出して、店に来なくなった人がよく言うなぁとは思うけど、それはもう少し先の話。

「Twitterとかも結局消さないんでしょう」
で、なんでまたTwitterの話。
バーとTwitter全然関係ないのよね。
でもまぁなんとか怒りは収まったみたい。
今まで通り普通にLINEするようになる。

「てかドライブまた行きたいね」
「うん行きたいね」
なんて話したりして。
ちなみにその後も別のバンドマンのバーには内緒で行ってたけどね!