LINE交換翌日。
その後の展開は早かった。
すぐに新しいバーの話を進めていた。
そういうところは今でもすごいなぁと思う。
「とりあえず心が病んでしまいそうなので一度muuちゃんを抱かせて頂こうかな」
「wwwww」
「あかんか」
「ごめん、笑っちゃった」
「ブログに書かれるか」
「書かないよ笑」
この時はそう思ったけどね。まさか、あんなことになるとは思ってなかったからね。
「ちなみに冗談のつもりではないです」
なんで敬語なの。可愛いと思ってしまったよね、この時は。
ブログに関する会話は何度もしていた。
何度も話題にするってことはそれだけブログに書かれることを恐れてるのかなって常々思ってたけど。
だったら書かれるようなことしなければよかったのにね!
「俺も酷いことなんかしたらブログに書かれちゃう笑」
「ものすごく酷いことしたら書くかもね笑」
「ええ。書くんかーい」
「酷いことしないでしょ?騙すとか。殴るとか。暴言吐くとか」
「暴言とか殴るはどう見てもしないタイプでしょ笑 騙すのはどれくらいのレベルで騙されたって感じるか人によると思うけど」
私は何も知らなかった。
彼がどんな人間か。
でもそりゃそう。ある意味出会ったばっかりだもの。
ずっとバンドのファンではあったけど、生身の人間同士のつき合いはしてないからね。
「ちなみに明日忙しい?」
「明日?」
「明日からバーの話を進行しようかなと もし時間あるなら集まれないかなと!」
「何時くらい?」
「決めてないけれど、何時なら都合がいい?」
「夜?」
「いや、昼間かな!」
「あんまり早い時間は無理かも。15時以降なら」
「了解、ありがとう!!調整します」
この頃はとにかく何でも私に聞いてきて確認取るような感じだったんだよね。
そういうの可愛いなって。手伝ってあげたいなって思っちゃうじゃない?
yyyyの二の舞とはこれっぽっちも思わなかったし、可哀想だから頑張って欲しいなって、お母さんみたいな気持ちで応援してた。
「くそお絶対にすぐ良いバーを作ってやる!」
好きだったバンドマンのお手伝いができるのは純粋に嬉しかったし、私にできることがあれば何でも言ってねって思ってた。
「muuちゃんが味方でいてくれて本当によかった。自分1人だったら子供の喧嘩みたいな争いしかできなかったと思う」
「なんかすごいタイミングだったね。急展開だった」
「最強の、毎日楽しい、平和でみんなが笑顔になってくれる、それでもってかっこいい、ギターとかもおいてあるお洒落なバーを作る。アコギとかおいて誰かが弾いてみんなで歌ったり、俺も遠慮せずカラオケしたり、人を騙すんじゃなくて、人を楽しませる事で沢山お金を使ってもらえる、愛される良いバーを作ります」
「うん、そうだね。シャンパン煽るようなお店は嫌だな。あんまり儲からないかもしれないけど、ちゃんとしたバーをやって欲しいと思ってる!」
「まあ綺麗事だけじゃやれないから、煽ると言うより頂く時はあるかもしれないけどね…潰れたり生活できなきゃ意味ないし😢 大丈夫だよ俺がやるんだから悪いことにはならない」
「うん。期待してるよ!」
この時はこの言葉を信じてたのになぁ。
まさか自分がシャンパンを煽られるようになるとは思ってなかったよね、この時は。笑