LINE交換 | モラハラV系バンドマンに飼われてみた
時はコロナ禍。
ライヴは延期が相次ぎ、潰れてしまうライヴハウスも出てきてたからクラファンで支援したり、好きなバンドマンたちがちゃんと生活できてるのか心配してツイキャスでお茶爆したりしてたそんなある日。

大好きだったバンドのボーカルがバーを始めるという話を聞いたので行ってみた。
とはいえ、面識があるくらいの関係だったから私なんかが行って大丈夫かなぁ?と思いつつ。

その日はたまたま別のバンドのライヴ帰りでお友だちと一緒に居酒屋で飲んでたんだけど、バーまではつき合ってくれなくて、深夜にひとりでドキドキしながらお店に向かうと、やあ!久しぶり!って感じであたたかく迎え入れてくれた。
ファンの子たちも来てたし、何よりそのお店の常連のお客さんが面白い人たちで、すぐに仲良くなって朝まで楽しく飲んだんだよね。

そんな感じだったから居心地がよくて、その後も暇さえあれば普通にそのバーに飲みに行くようになってた。
いつも常連さんたちと楽しく飲んでただけだけど。
たまにバンギャのお友だちを連れて行くこともあったし、バーでファンの子たちと再会して一緒に飲んだりもしてた。
飲み放題のお金だけで、シャンパンを入れたりもしなかったし、本当にただのカラオケバーみたいな感じで通ってた。

私はね。

あの日までは。





その日は突然やってきた。

いつものようにバンギャのお友だちを連れて飲みに行くと、なんだか不穏な空気。いつもよくしてくれる常連さんたちもピリピリしてる感じで。
なんでだろう?と思ったら、常連さんが理由をこっそり教えてくれた。

あんまり詳しくは話せないけど、元々バーをやってた友人と共同で経営するとかって話だったが、結局それで揉めてしまったみたいで。

そこから弁護士を紹介するって話になって、LINEを交換した。
それまでもしれっとDMの返事は来てたけどね。「返信したことは秘密だよ!」とか言ってね。
まぁバンドマンあるあるなんでなんとも思わなかったけども。
むしろ可愛いとか思っちゃってたよね、あの時は。笑

それから毎日LINEが来るようになる。
そうそれはまるでデジャヴのように。笑

いや今考えると悪夢の始まりだったのに、なぜ気づかなかったんだろう。
もうバンドマンには騙されないって誓ったのに。笑