内見と掲示板の話 | モラハラV系バンドマンに飼われてみた
翌日の夕方、YYYYと従業員の女の子と3人で内見に行く。
最初に見に行ったお店がとても綺麗で、今すぐにでも営業できそうな状態だった。
私はトイレが綺麗な所がいいなと思っていたから、トイレが店内にあって綺麗ですぐに気に入ってしまった。
ただ、管理会社の話では隣のテナントに少し問題があって、なかなか入居者が決まらないと。
そこで従業員の女の子が隣のバーの営業中に偵察に行くと言い出した。

「隣の人めっちゃいい人だったらしい笑」
朝の5時過ぎにLINEが来る。
私もたまたま歌舞伎町で朝まで飲んでいて、帰り道にたまたま近くを通ったから隣のバーに寄ってみる。

「今たまたま通ったから覗いてみた笑」
「たまたま通ることある?!」
「歌舞伎町で飲んでたよ」
「歌舞伎のどこで飲んでたの?☆☆(バーの名前)?△△の人(バンドマン)の?」
「それ」
「そうなんだ🤔」
「うっかり眠ってたら、ふたりで2万8千円とられた笑」
「ふうん」
ふうんって不服な時に出るやつ。
でもこの時は面白く思ってないことに気づいてなかったし、そんなことで機嫌が悪くなるとは思ってなかったんだけどね。

(従業員の女の子と)合流した!来ればいいのに すごくいい人!」
管理会社の話とはだいぶ違って、隣のバーのオーナーは優しくて親切な人だったから、今でも仲良くさせてもらっている。

「いや俺本当そう言うのダメなんよ 申し訳ないけど 本当好きな人としかいれない。とりあえず明日申し込みだけしちゃうかも」
って言ってYYYYは来なかったけどね。
内見の翌日に申し込みをする決断力はすごいなと今でも思う。
さらにその翌日には審査が通って借りることが決定していた。

「明日から沖縄よね?」
私は翌日から某バンドのFC旅行で沖縄に行く予定だった。
「そうなの、明日から」
「三日間、いないんだもんねえ」
「いないのよ」
「三日間いないのか」
「いないの」
「困ったねえ 時間あっても会えないやん!俺に!」
なにそれ、可愛い。

「寂しい?笑」
とか調子に乗って聞いてみる。

「でも muuちゃん変なバー行くし 旅行も行くしな〜」
「あ、スルーされた笑 変なバー?笑 でもちゃんと偵察してきてあげたよ?」
「偵察はありがたい!けど☆☆とか言うとこ行ったでしょ スルーではない、それについての返答である」
「友達が行こうって言うから!YYYY遊んでくれないし!」
「ふうん」
「出た ふうん」
「出るよそりゃ」

「会いたいよ」
またまた調子に乗って、リップサービスしてしまう。
いや、ずっと色恋もどきの会話されてるとなんとなくこっちもその気にはなってくると言うか。
私自身がDDなのは変わらないけど、これだけ仲良くしてると特別感は抱いてしまうよね。

「いろんな感情が出てしまうよね!ええ?他のバーとか言ってお金使うんや?みたいな あと、旅行とかも!まあ自由なんだけどさ!」
えー嫉妬してんの?可愛い!
なんて、この時は思っちゃってたんだけど。
本当は自分以外に金を使うことが許せなかっただけだよね。
自分が1番じゃなきゃ気が済まなかったんだろう。
なのにまったく気づいてなかった私。

「そうなの?」
「そりゃそう」
「それは嫉妬してくれてるのかな?」
「まあそういう部類になるね」
「それは嬉しい笑」
違うぞ!私!
それは嫉妬は嫉妬でも恋愛とかの嫉妬ではなく、金を得た相手に対する嫉妬なんだよ!
全然気づかなくて脳天気脳内お花畑だったんだけどさ!

「でも言う事は聞かないやろ」
「どゆこと?」
「嫌だなーとか言っても、じゃあ行かないとは言わないでしょ?」
「ごめんね」
「ごめんね?」
「言うこと聞かなくて ごめんね」
一応謝っておいたけど、全然悪いとは思ってなかった。
え?だって私たちつき合ってるわけじゃないよね?
なんで行っちゃダメとか言われなきゃならないの?

「いやいいんだけども、そしたら、寂しい?とか会いたい!って言われても ふうんって返事になるよねって」
「そっか」
「そでしょ」
この辺りから、なんでそんなこと言われなきゃいけないのとは常々思ってたのよね。
でもとりあえず嫉妬って言ってるし可愛いから話合わせておこうかなとか思ったのが最大の間違い。私の痛恨のミス。
もうYYYYお得意の洗脳・管理が始まろうとしてたんだよね。今考えると。

「でもYYYYだからなぁ」
「ん??」
「信用できない??」
「違う違う!みんなのYYYYだから笑」
「ちがうよ!YYYYはYYYYのものだよ笑」
「間違いない笑」
「そーゆーことなのです!俺は誰のものにもならぬ、自分のものなのです!」
「みんなはYYYYのもの、YYYYはYYYYのもの」
「それ!笑」
いやそれジャイアンじゃん。笑

「私はずっと大好きでいたいから母親的に見守ってるよ!愛だね!」
「母親的な目線なの?」
「うん」
「女としてではなく?」
「母親も女だよ?」
「でも母親は抱かないでしょう」
「まだ抱いてもらってないけど笑」
「誰かさんが三日間もいなくなるからな?」
「えー 日曜には帰ってくるよ?」
「なんだかなあ」
「そんなに嫌なの?笑」
「旅行ね 嫌というより ふうんって感じだね」
「ライヴ行くのもふうんって感じ?」
「まあそのあとバー来てくれるなら プラマイゼロ」
「じゃあ早く開店しよ! なんか手伝えることがあったら言ってね!」
「山ほどあります!契約の時一緒に来てくれん?」
「いいよー」

そして私は当たり前に沖縄に行き、FC旅行を満喫しつつ、沖縄のお土産を買って帰る約束をしていたから自由時間にLINEしてみる。

こちらホテルのコンビニで買ったお土産。



悪天候でスケジュールが変更になったりしたから、ちょっと愚痴ってみたりして。

「俺の言うこと聞かないからだね〜¨̮ バチが当たってるね」
「そうかもー」
いや、それは違くない?笑
私そんな悪いことした?
FC旅行に来ただけなんだけど!

「知らないよ〜 好き勝手してると〜」
「どういう意味~?」
「DDだっけ?」
「誰でも大好き?」
「それそれ あと、よーわからんバーに飲みに行ったり 好き勝手してると あ〜そう言う感じなのね¨̮ってなっちゃうよ muuちゃん、そーゆー感じね。おっけ てなる」
「またそーゆーこと言う YYYYが一番好きだよ!」
あ、これもリップサービスね。
だって私DDだもの。
私も私のものであって、誰のものにもならないのよ。

「それはどうでしょう¨̮ おれは意地悪だからねえ¨̮」
「ほんと意地悪 こんなにYYYYのために働いてるのに…」
「でもそのぶん好きなこともしてるでしょう?」
「でもYYYYのこと好きだもん」
あ、これもリップサービスね。
好きなことして何が悪いの?
何度も言うけど、私たちつき合ってないよね?
え?結婚もしてないよね?
私が好きな時に好きな所に行って何が悪いの?
怒られる筋合いないんだけど。笑

「muuちゃんはまだセーフティゾーンに居るよ!」
「よかった!」
「悪い意味での方だよ笑 muuちゃんは、なんだか常に、入り込み過ぎないよにいつでも引ける距離を保ってるよね!ってこと」
「今日ほんと意地悪だね」
「遠くにいるからね」
「それは合ってる」
バンドマンに入り込んだってロクなことないもんね。
しかもYYYYは昔から女関係の評判があまりよろしくないから絶対に気をつけなきゃって思ってたし。笑

「でも実は入り込みたい自分もいるね」
「YYYYに恋しないように距離を保ってる」
「恋はもともとしてたんじゃないの!」
「恋じゃないよ!愛だよ!今はね」
もともと恋はしてなかったし、好きなボーカルのひとりでしかなかったけど、これだけ毎日LINEして仕事やら何やら手伝ってあげてたら大切に思う気持ちも芽生えてしまうよね。

「じゃあ、恋より深くなっちゃってるじゃん」
「母性愛」
「母親は息子とセックスしたいとは思わないはずだよ¨̮」
「してないから、なんとも」
「したいって言ってたじゃないの」
「したいけど」
「けど?」
「でもしない方がいいかなーとか思ったり思わなかったり」
そうそう。やめとけ。
ロクなことないぞ。私。

「じゃあしない¨̮」
「やっぱそうかなー」
しないって言われると惜しいことしたかなと思ったり。
ワンチャンって気持ちはなかなか拭えないよね。笑

「したいと思われてないならしないでしょう」
「したいけど我慢するんだよ?」
「なんの我慢?」
「セックスでしょ?」
「うん その我慢はなに?ってこと」
「したら恋しそうだから」
「拗れないなら別にいいじゃない 逆に、したことによって揉めたり拗れるならしない方がいいだろうね!」
「それはしてみないとわかんないよね」
やっぱりしてみたいのか私は。笑
絶対しないって言えないところがもう見透かされてんのよね。

「恋するのはいいことだけど、エゴが出過ぎるとただの障害になってしまうから 俺はこんな性格だし 誰のものにもなりたくない!みたいな性格なもんで そうなってしまうのであれば、それには答えられないから それならセックスはしないままの方がいいかもしれないね¨̮」
「酔っ払った」
めんどくせ!と思ってしまった。笑
セックスなんてその場のノリじゃないの?
私はもういい歳だし、恋愛しようとは思ってなくて、でもたまに酔った勢いとかで適当に遊べてればそれでいいんだよね。
セックスするまでにあーだこーだ言われると面倒くさい、やってから言ってくれって思ってしまう。
なのでこの話もう終わりにしたい。笑

「誰かと飲んでるの?」
「ホテルの部屋で飲んでるんだよ ひとりで」
「びっくりした 誰かといる時はラインしちゃあかんよ」
「してないけど」
「さすがにね」

翌日の昼頃に
「気をつけて帰っておいで」
って気を取り直したような優しいLINEが来ていた。
しかし、羽田空港に着いた途端、いきなり電話がかかってくる。
どうやら掲示板に私のことが色々と書き込まれているらしく慌てている様子。
沖縄で私がYYYYのことをペラペラ喋ってたとか書かれていたけど、私は一切話してないし、掲示板に書き込まれていた時間にはバンドのメンバーや友達とみんなで沖縄旅行を楽しんでいて、書き込まれていることすら知らないのに自演って書かれたりしていた。

「今一度確認してみたけれど、書き方が明らかに前々からmuuちゃんを叩いている人間に見えるよ 少なくとも今後このまま情報が筒抜けだとmuuちゃんに色んなことをお願いすることが出来なくなってしまうから 俺の話はどんな内容であれ他言するのをやめよう。どんな些細なことでも。 俺に関する話はたとえ信用している友達でも話さないようにしよう。 ただの繋がりやセフレだとかいう話なら漏れようがなんだろうが笑って過ごせるんだけど、今回の件は仕事の話も絡んでるし、俺の個人情報やバーの話まで絡んじゃってるから 誰が叩いてるのかな〜嫌だな〜では終われないからさ! 俺ももちろん他言しないよ!」
え、なんで私が怒られてるの?
全然信じてもらえてないんだね?

「疑われてるの心外なんだけど、本当に仕事の話は誰にもしてないんだけど」
「muuちゃんを疑っているのではなく、全ての可能性を疑ってるよ ムキになるところじゃないでしょう、現に書かれちゃってるし原因がわからないんだもの とりあえずこれは了承してもらえるかい? 仕事の話だけじゃなく、俺の話はもう信用している友達にも話さないように」
「わかった」
渋々了承したけど、納得はしていない。
だって私、本当に誰にも話してないもの。
もちろん掲示板に書き込んだりもしていない。
なんでこの人は上から目線なんだろう?
そもそも叩かれてるの私だし、少なからず嫌な思いしてるのも私なんだけど?
そこは私のこと庇ってくれる立場なんじゃないの?
逆に責めるんだ?

「ありがとう、俺も気をつけるからね!疲れてるところごめんね」
でもね。
開示請求したから今はもう全部わかってるのよ。
掲示板の書き込みを信じて、まるで私がペラペラ喋ってるかのような言いがかりをつけられ、無駄に叩かれた上に怒られたけどさ。
教えてあげる。それ全部あなたが繋がりにペラペラ喋ったせいなんだよ。