治療とは病不調を治そうとすることだが、復元は元に戻ること。
戻すのではなく自力で戻ることを復元力と言う。
大学での専門は海洋学であり専攻は船の設計だった。
設計の段階の復元力計算で基準値を満たしたものだけが船として認定・製造され、就航出来る。
就航時、何かを間違えなければ復元力を失うことも転覆することもない。
間違える何かとは・・
積み荷方法の間違い、天候判断の間違い、波に対する操船法の間違い、修理間違い、整備不良による浸水。
これ以外には、予期せぬトラブルや事故しかない。
がんに当てはめて考えれば・・
がんの治療は船に例えれば修理にあたる。
完全に修理出来ないのは故障の原因がわからないからであり、応急処置しか出来ず、最後はそれも間に合わず転覆する。
復元力(自然治癒力)を生物は生まれながら持っている。
しかし「がん」という転覆を伴う航行不能に陥ってもはっきりした原因がわからない。
故障の原因がわかればこの問題はとっくに解決している。
船の転覆はよくあることではなく、確率は低く、上記のように原因もすぐに解明される。
原因がわからず修理しても修理にはならない。
重要なことは・・
そもそも船に修理は必要だが生命体は自ら修理する、それが自然治癒力だ。
治癒力が機能しない原因は何なのか、その解明が先決だろう。
治癒力以外に修理は不可能。つまり、絶対に生命体の不調は治せないと言うことだ。
原因とは関係がない方法で一時的に復元しても、原因を解消しない限り再発の不安から逃れることは出来ない。
薬を使おうが、意識をコントロールしようが万人に通用しないのは、それが原因ではないからだ。
船に例えを戻すなら、船の復元力が落ちて最悪になった原因だ。
心当たりはなくとも理由もなく復元力がなくなるはずもない。
維持整備もマニュアル通りに間違いなくやったが、それでも予期せぬトラブルで復元力が落ちた場合は、マニュアルが間違っているからだ。
間違っているから、何処が、何故故障したかも皆目わからない。
人が健康法のマニュアル通りにやって、何故故障したのか、何故復元出来ないのかわからないのと同じだ。
マニュアルの間違いは学問の間違いであり、何故マニュアルを間違えたのか、その理由は、生命の仕組みがわかっていなかったということになる。
だからがんが発症しても原因がわからず治すことが出来ない。
船の燃料と維持整備に当たるのが、人間ではカロリーと栄養に該当する。
船での作業、担当はまったく別だが、人間は食べることで燃料も整備も同時に得られることになっている。
ここから見直した方が良い。
本当に燃料と整備は食事で兼用出来るのか。 当たり前と思っていたことが当たり前でなかったらどうなるのか。
食生活・学問の基盤が根底から崩れ去るだろう。
生命エネルギー理論では、動力に当たる燃料はカロリーではなく睡眠で得られる電気エネルギーであり、充電完了時に自動的に目覚める。
維持整備は栄養ではなく、完全な細胞バランスを有する有機物が持つ生命を有する電気エネルギーであり、食べ物に限らず、皮膚からも得られる。
食べずに長期間生きられるうなぎやオオサンショウウオなどがそれを証明。長期間、動力(カロリー)なしでどうやって活動出来るのか。
食べても消化する胃がなく、すぐに排出する鯉やフナや金魚やサンマやイワシもそれを証明している。
吸収出来ずにどうやって生きられるのか。
水中の方が皮膚から得られるエネルギー量ははるかに多いが、陸でも雨に濡れて森で暮らせば得られる。
しかし人間はその暮らしを捨て森とは縁が無くなった。
がんの原因は、主食副食すべて間違え、不完全なものを食べ続け、完全な生命エネルギーの不足が原因であり、維持制御・復元不能となった。
野人理論の「心体維持復元法」とは、医療ではなく地球本来の食事に戻すこと、することはそれだけしかなく、維持は適当に、復元は懸命にやれば出来る。
物理論だから、同じ人間・哺乳類で大きな個体差はないが間違えれば復元不能。
がんの取り組みについての方法は、治そうとするのか、完全復元を目指すのか、自ら判断すればよい。
がんに限らず、事故ではない自己が原因のあらゆる病不調・精神疾患も原因は同じで維持復元法も同じ。
治療とも無縁、世界では最も単純な理論で、最も簡単な復元法だ。
ビレッジの ジューンベリー
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