植物を装う動物達の謎を解く  | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

 

 

「植物を装う動物」

これは食虫植物に対するダーウィンの驚きの言葉だ。

植物か動物かわからないと言っている。

 

食虫植物とは通常の植物と違い、虫を意図的に捕らえる植物で、驚愕するほど複雑な罠を駆使して昆虫の狩りをしている。

大雨で水没してもそのまま知らん顔してオタマジャクシなどを捕らえる「水陸両用潜水車」のようなツワモノもいらっしゃる。

こうなれば驚きの連続で仕組みを解明しようと頑張っても手に負えない。

 

クローバー昆虫などを捕食する「食虫植物」。現在この植物は約600種が見つかっており、世界各地で生育している。しかしそれらの生育場所はどこも栄養が乏しい場所ばかり。食虫植物は、そんな場所でもなんとか生き抜いていけるように進化した姿だった。そしてこの食虫植物が虫を捕まえるメカニズムや進化の道筋などは未だに謎が多い

あるものは獲物が滑り落ちる落とし穴に、またあるものは獲物を挟み込む形に。食虫植物は、虫を捕える戦略に合わせて葉を独特の形に進化させた。
しかし、普通の葉からどのようにしてこうした形の葉に進化したのかは未だに謎が多い

 

筋肉もないのに素早くフタをしたり挟み込んだり出来る仕組み、動物でもないのに消化酵素を作る仕組み、自分の身体を精巧な罠に進化させる仕組み。

あまりにもわからない謎が多過ぎるのが食虫植物だな。

普通に植物を研究していた人が研究に取り組めば頭がチャンポン麺になり、動物と植物の区別がつかなくなる。

 

野人理論ではどちらも大差なく植物も本来は動物、動力も維持制御のエネルギーも同じなのだが、現生物学はまったく異なる。

 

植物個々の探求から入れば迷路に入るが、手法はそれぞれでも目的をはっきり断定すれば迷路に入らない。

昆虫を捕らえる方法はそれぞれ異なっても、その目的は何なのか。

 

クローバー食虫植物は日光や水は十分であるが、窒素やリン等が不足しているため他の植物があまり入り込まないような土地、いわゆる痩せた土地に生息するものが多く、不足する養分を捕虫によって補っていると考えられる。一般に根の発達は良くないものが多い。

 

消化酵素で溶かすものもあれば、体の一部を食べさせて糞を回収するものもあり、消化酵素を出さず水槽で昆虫を養う種もいる。

つまり食べるとは限らず養分を求めているのではない。

形は似ていても虫は食べないのだから食虫植物とは言えない。

消化を前提に人間目線で見るからわからなくなるのだ。

 

視野を広げ、食虫植物に限らず植物族の共通点を特定すればよい。

植物は昆虫動物を住まわせ、食を提供、昆虫の好む花蜜を作り、種を運ばせる果肉も作る、つまり彼らを必要として協生している。

 

マタタビはオスもメスも実を付けるが、繁殖とは別の目的で「虫こぶ」というアパートを作り虫を住まわせ動力源に使っている。

この虫こぶも謎とされているが、動物性エネルギーのバッテリー・発電機と考えればよい。 だからメスもオスも実を付ける。

 

生態系が乏しい痩せた土地で生きる為の知恵を持つのが食虫植物であり、乏しい動物性蛋白源を大事に使おうとしている。

養分の吸収ではなく消化は一つの手段であり、目的は動物性の生命エネルギーだ。

 

食虫植物の中には昆虫ではなく落ちて来る木の葉を壺に溜める種もいて、中は雨水で一定の水量を保ち、ボウフラなど水生昆虫の幼虫やおたまじゃくしも飼っている。

学者の見解はこれらの生き物や水生微生物に葉を分解させ、葉の養分を吸収??としているが、これは草食動物に似ている。

 

草葉をエサにして微生物を増やし、その動物性エネルギーを得ているのが草食動物であり、食虫植物はさらにボウフラやオタマジャクシまで飼い慣らし、彼らが生き続けることで水を通して効率よく動物性エネルギーを得続けている

バッテリーと言うより発電機のようなものだな。

 

人間も、毎日体を洗剤で洗い、古くなった表皮や汗をエサとして掃除している微生物を洗い流し、貴重な発電機を失っている。

 

地上・水中を問わず、動物・植物を問わず、生命体は例外なく微生物と協生、助け合い、互いに重要な役割を果たしている。

地球上で唯一の例外は、その仕組みを自ら放棄した人間だけ。

数え切れないほどの皮膚や感染の災いはそれが原因だ。

 

農業にも目的外の生物を排除する路線が表れている。

動植物の最も基本的な仕組みが解明出来ないのも当然だな。

 

世界の学問の間違いを修正して生命の謎をすべて解き明かす「ムーウィンの珍化論目  いずれ書籍で公開する。

 

 

 

 

 

 

 

 

虫こぶ

 

 

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