脊椎動物とは脊椎を持つ動物で、脳と脊髄の中枢神経を持ち、それらは頭蓋骨と脊椎に守られている。
哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類などがあり、陸の脊椎動物の祖先は海から上陸した魚類。
海の魚類が川を上り真水に馴染み、泥に潜り干ばつに耐え、肺呼吸を得て両生類になり、地上へと進出、すべての脊椎動物の祖先になった。
世界最大の両生類オオサンショウウオは、元は深海生物であり地殻変動が原因でその気もないのに陸で暮らさざるを得なくなってしまった。
このオオサンショウウオもそうであるように、海の魚類はすべて肉食であり、肉食でなければ食物連鎖が成り立たない。
協生農園を持つ名張の読者が貴重なコメントを入れていたが、オオサンショウウオが1億7千万年前から姿形を変えていないのは、その必要がなかったからだ。
必要性がなければ生物はそれ以上進化しない。
人類は7百万年の進化の歴史を持つが、その何十倍の期間変わらないのはたいしたもの、根性が座っているな。
草の祖先である海藻が生息出来るのは太陽光が届く浅い海であり、海洋の大半は海藻が生息出来る条件にはない。
その浅い海においても海藻を消化、主食に出来る魚などいない。
植物も海藻も同じものなのだから、植物を主食に出来る脊椎動物などいない。
つまり、陸に上陸出来たとしても草食動物になれるはずもなく、そうかと言って草食動物がいなければ現在の陸の食物連鎖は成り立たず、草食動物はどっさり存在している。
この草食動物誕生の謎が解けるかな・・・
昨年末に長編「深海生物が巨大化する理由」を書き、その前置きとして「秋刀魚と平目の鯉物語」4編を書いた。
その中のこの言葉が謎を解く鍵になる。
抜粋
同じ脊椎動物でも陸上と水中では腸の長さの差が大き過ぎる。
さらに同じ魚でも、陸封型のコイやハクレンと海水魚との差も大きい。
これは単に動物と魚の構造の差ではなく、陸と海の違いと言える。
これから深海の謎を解く上で最も重要なことなのだ。
胃を持たないコイやハクレンや金魚にメダカ、この仕組みは深海だけでなくさらに「ムーの進化論」で最も重要な「草食動物の謎を解く鍵」となるので記憶しておいてもらいたい。
無胃魚(むいぎょ)は陸封型の魚に多く、コイ、フナ、メダカ、キンギョなどは胃がない。
鯉の腸の長さは体長の2倍と魚類の中では長く、食べ物は数十分で排出される。 動物性のエサさえ溶かし切る機能はなく、腸をほぼ素通り、そしてひたすら食べ続ける。
鯉の仲間だが草が主食の平均1mを超える草魚もハクレンも無胃魚。
草魚の腸は体長の4倍、ハクレンは10倍にも達し、古代の草食恐竜同様に大型化の道を歩んでいる。
数十万年も生き残れば、草食動物のような胃液で溶かす為の胃でもない植物備蓄倉庫が幾つか出来ているだろう。
コイなどの無胃魚は溶かして消化する気などまったくない。
胃液にしろ、酵素にしろ、溶かさなければ栄養分を腸から吸収出来ないのが動物の一般常識だが、これをどのように考えればよいのか。
素直に、「溶かさなくても問題ない」からと考えればよい。
つまり「栄養分の吸収が目的ではない」と言うことだ。
草食動物の謎・・
既に解明して答を一部公開している
深海生物巨大化解明の目的に外れるから詳細を後回しにしただけだな。
協生理論はすべて無理なく連立している。
続く・・
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