草木が密生すれば根も密生、草原から始まった混生密生はやがて森になる。
自然界はそれが当たり前なのだが農地はそうではない。
野菜も果樹も間隔が決まっている。
野菜間の草を嫌い雑草として排除するのが当たり前になり、草との戦いは農業における最も高いハードルになった。
草を嫌う最も大きな理由は、「草に野菜の栄養を奪われる」「遮光」だが、自然界で草は栄養を奪い合っていがみ合いながら生きているのだろうか。
奪い合っているにしては野菜より元気で野菜は常に圧倒されている。
路地で普通に野菜を作れば、収穫で野菜を抜く回数より草を抜く回数の方がはるかに多い。
栄養を奪い合っていなければこの理由は崩れ去り、逆に大事なものを協力して分け合っていたら、草の身分は大出世する。
草が密生すれば根もまた当然密生、スクラムを組む理由は解明されていない。
しかし、理由があるから彼らはそうしている。
植物を知らずして植物と対峙する農業が出来るのだろうか。
土を作り野菜を作ることが出来るのだろうか。
栄養・肥料で作られた野菜は動物が必要とする本来の植物なのか。
野菜同様に、栄養・ミネラルを十分に摂って人は心身を維持出来ているのか。
それらを現学問では何故解明出来ないのか。
科学・農学が正しくて自然界が間違っているのか。
何故野菜や果樹に多くの病気が発生するのか。
自然界にはない連作障害が起こるのか、その理由すらわからないのか。
原因を特定しない限り農業は混迷から抜け出せない。
むー農園 2015年 秋
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