リーダーシップがもたらす災い 2 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

 

農業から「持つ者と持たない者」が生まれ、人間は持つ者を目指すようになった。  持つ為に努力し、人知は磨かれ、心は削られた。

そして、才能・資質、人望、財産など多くを持つ者がリーダーとなり、国家、会社などの組織を牽引するようになった。

 

それが世界の経済を動かし、人々はその中で持つ者を目指し、目指さざるを得ない暮らしになってしまった。

経済力だけでなく、スポーツ、学問、名誉、地位などすべての分野において頂上を目指す競争社会とも言える。

子供の教育もまたそれに倣い競争社会の仕組みが出来上がった。

 

優れた知能と感性を持つ人間は、構築された学問による知識を与えられ、進む方向を示され、義務と責任を果たすことを教えられ、考えることを制限されてしまった。

自由な選択はあってもそれは不自由の中の自由。

学びも仕事も遊びも他力本願の中の自由とも言えるだろう。

 

動物も文明前の人類も、生きる為に考え知性を磨き感性を磨き続けて来た。

今は食う為に働き、仕事の為に知性を磨き、生命の本質と遠ざかってしまった。

自然界から直接学ぶことはなく、学問からの学びは便利だが自らの判断ではなく間違いのリスクを伴う。

 

自由に生きるには働かずともよいほどの資産と地位が必要。

持つ者を目指す価値観は文明創成期から今日まで変わっていない。

 

災いはリーダーシップがもたらしたものではなく、リーダーシップを必要とする人間社会がもたらしたもの。

競争、戦争に踏み切る決断はリーダーでも、災いは人類全体がもたらしたもの。

人類の価値観が大きく変わらない限り未来の歴史も変わらない。

 

間違った常識を覆すのは難しくないが、価値観や欲など心の介入は困難。

常識は協生理論で修復出来るが、この問題をどう解決するのか何年も考え続けて来た。

そしてやっと答えが見つかり、やってやれないことはなく確信を持った。

 

意識・心は現実によって育まれて行く。

大半とは言わず、1割の人の心が変われば世界は変わる。

心地よい方に進むのが人間であり、誰もが争いは好まない。

 

価値観が変われば欲も色褪せる、そんな環境を作ればよい。

それを維持し続けることで人の心は動かせるはず。

文明を再構築するには環境だけでなく義務教育から修正するしかない。

長い時を要するだろうがやり方次第では一気に広まり短縮出来るはず。

 

道は開けたが、まだ詰めなければならない所もある。

長くなるので続き・詳細はまた気が向いた時に。

 

野人はリーダーを目指したことは一度もないし、これからもそのつもりはない。

率先して牽引するのがリーダーだが、野人は最後尾から皆を持ち上げようとしている。

持ち上げる表土の足場を固めるのが野人の役割。

野人について来るのではなく、それぞれが悩み苦しむことなく、人間らしく自由に生きてもらいたいと思っている。

 

リーダーを必要としない世界・・

相手を思いやり、お先にどうぞと言える世界。

相手だけでなく、すべての生命を慈愛をもって見守れる世界。

そんな日が来ればいいな。

 

 

     初心・・・ 音譜

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