人間が関与、環境破壊した表土は、住宅・道路、産業施設など人工施設の他に農地と山林だ。 農地の中で大半を占めるのが穀倉地帯で、麦、米、トウモロコシ、大豆などの単一栽培。
砂漠や礫地・山林を除き、生態系が営まれていた平地の表土破壊は、宅地などの人間関連施設よりも穀倉地帯のほうがはるかに多い。
川水・地下水の枯渇、肥料薬剤による表土汚染、河川・海洋の世界的な汚染など、穀倉地帯は最も環境を破壊する主因になっている。、
不完全な表土は不完全な農産物を生み、不完全な農産物は不完全な肉を育てる。 それらの不完全食品は健康を脅かし、理不尽な農業に農地は荒廃、小規模農家は壊滅。 業として成り立たない農業は失業者を生み、貧困・飢餓・紛争の元になっている。
この危機的状況を提議、警鐘を鳴らす人は多いが、何が原因でどうすれば解決するのか。
専門学者は問題提議ではなくそれらを解決するのが役目なのだが、その道理と手順を明確に唱える人は世界には一人もいない。
これでは色んな分野の学会に呼ばれる物理学者の原人もストレスが溜まるだろう。
「学問は学者の為にあるのではなく 困っている人達を救えない学問は学問とは言えない」
これは原人の言葉であり、野人の言葉だ。
この問題の解決について、3年半前に方向と具体策を示した「穀物の未来」という記事がある。
穀倉地帯をどう変えればよいのか、穀物の未来をどのようにすればよいのか野人の見解を明確に述べている。
「食性に合わない」とは言っても、幼少より慣れ親しんで来た主食の穀物についてはいまだもやもやした思いがあるだろう。
協生理論を駆使した野人兵法、すべての必要十分条件を満たす物理方程式、是非読んで理解を深めていただきたい。
一部抜粋
世界の人口が急増を続ける中、穀物中心の食生活を続ける限り食生活は必ず破綻して餓死者が増える。
桁外れに大量の水を使うのが穀物栽培であり、水は石油より早く枯渇する。 川の水も地下水も・・
最も表土を破壊して生態系破壊、肥料による河川・海洋汚染を加速させるのも穀物栽培。
人類の主食として欠かせない穀物栽培を止めることは出来ないが、減らすことは出来る。
減った量に見合う食糧生産が出来ればそうなり、流れがそちらへ進めば進むほど危機からは遠ざかる。
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協生農法でそれが出来る、環境が出来れば水も石油もさほど必要とせず、安全な水を備蓄する事も出来る。
その森で畜産をやればよいのであり、エサが豊富ゆえに家畜は自給、足りない時だけ与えれば良い。
畜産業だけで生計を立てようとせず、放っておいても育つ協生農園の一産物と考えれば良い。
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植樹して種を蒔くだけで「エサの元」が勝手に大きく育ち、勝手に増える。 エサ代も手間もかからず勝手に繁殖、こんな楽なことはない。
彼らの食糧を増やしてあげれば、増やすほど山で暮らせる「家畜の定員」も増える。
放牧山林が増えるほど家畜は喜び、飼料の為の穀倉地帯は減って行く。
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これらの実践は広大な穀倉地帯では不可能に近い。
肥料や薬物で汚染されていない綺麗な水、適度な陽あたりと日陰、豊かな生態系、この条件を満たすのが過疎化した山村であり、最も人類が暮らし易かった場所。
衰退の一途をたどり、他に術のないこの地から始めるのが最も効果的であり、徐々に海に向かって広がりながら進めば良い。 農業開始以来、平地を求めて人類が歩き続けた道そのものだ。
豊かな暮らしは川の上流からやり直す、それが野人の考える文明の再構築だ。
その担い手となるのは小規模農家であり、彼らなくしてはやれない。
だからまず彼らの生計が立てられ、都会へ出て行った後継者達が戻って来られるような農法が必要。
広域にわたり荒廃農地、棚田を開墾・復元中だが、当時の人達が苦労して開墾、手作りで石垣を組み上げたのがよくわかる。
米が駄目になり果樹を植え、それも駄目になり杉檜を植樹、それも駄目になり放置せざるを得なくなってしまった。
今は野生動植物の天国になり、植林地は陽も当たらず表土は剥き出し、生命は乏しい。
野人はこれを単一栽培の元の水田に戻すつもりはない。
棚田の再生、保存が目的ではないからだ。
人間も動物も生きられる表土に再生しようとしている。
穀物は大切だが、もっと大切なことの方が多い。
人間や家畜は、食の大半を穀物に頼るのではなく新たな道を切り開き、すべてにおいてバランスがとれた生き方をすべきだと思っている。
それを実現出来るのが人間であり、人が入れない元の山林原野よりも、はるかに暮らしやすい生態系が豊かな環境は必ず構築出来る。
植林地再生
植樹
壊れた水路の復元
協生農法 穀物の未来 1 | 野人エッセイす (ameblo.jp)
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