生まれ故郷の漁村に帰る | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

津久見漁港 幼馴染  宿泊ホテルの近く

野人の土産に釣った大型イサキ どっさり

生まれ故郷 四浦半島 落の浦漁港

山の斜面 平地がない この中腹で生まれた

 

小型の遊び船ばかり

立派な防波堤  漁船も漁師もいない

                おい久坊・・ お前幾つになった?

 

 

早朝鹿児島を出発、実家が残っている大分県の津久見市に到着すると幼馴染で小中高の同級生がやって来た。

 

小さい頃から「久坊」「たかしちゃん」と呼び合い、今も同じ。

宿泊ホテルの横にある津久見漁港に船を係留、東芝に在籍していたが今は年金生活、釣り三昧で漁協に毎月10万程度水揚げしている。

 

釣りは名人だが刺身は食えないという魚味覚音痴。

昨年は旨い魚の店?を紹介してもらい皆酷い目にあった。

昨日は罪滅ぼしの為に釣りに出てお土産の大型イサキを釣って来て船に活かしていた。

 

高校生の頃はここから動力船でよく沖に出て無人島や禁断の観音崎などでの密漁に励み、アワビやサザエを市場に出して稼いだ。 一攫千金 一網打尽クラッカー

この港内にも潜ればサザエやタコ、クロダイなどがいた。

 

港で待つ間、たくさんある漁船の中でどれが久坊の船か知らないが、野人にはわかった。

装備は地味、うんこ色したちっこい船が久坊の船と宣言。

 

しばらくしてやって来たが、やはり・・・そうだった。

 

吊るしたイケスには注文通りの40㎝前後の大型イサキがどっさり

いく、今野、まむし頭、翼、全員から歓声が上がった。

 

ホテルで仕事が入った今野さんを残し、同乗した久坊の道案内で、車で40分の野人の生まれ故郷の漁村に向かった。

 

津久見湾を囲む片方「四浦半島」の先の漁村、落の浦で野人は生まれて幼少期を過ごした。

平地がなく山の斜面に家が並び、当時の交通手段は市営船のみで、同じ市内なのに片道1時間半。

 

5歳から市内に移ったが、高校卒業まで夏休みは毎年帰省、ここで船を漕ぎ、潜り、魚を突き、アワビ、サザエ、タコ、アナゴ、ウナギを獲っていた。

山の斜面にあった墓をここから伊勢に移したのは十数年前。

 

今は人影も少なく空き家が多く、立派な港湾にもかかわらず漁船も漁師もいない。

墓の移動時、むー母と泊まった大塚本家を皆で訪ねた。

野人の親戚で80を過ぎた女性が一人で住んでいたが、3日前に大分の娘の家に移り空き家になったばかりだと近所の人が言う。ちょい遅かった・・

 

水が澄み切った港内には大きな黒鯛や熱帯系のコバルトスズメが泳いでいた。

津久見港の久坊の船の近くにも1キロ近いアオリイカが数匹泳いでいたが、この港内にも大型アオリイカや黒鯛やメジナが入って来る。

 

水深5mのこの護岸で中学生の野人は夜中に潜り、サザエやアワビをどっさり獲り、魚も突き、集魚灯で魚を集め、網で囲んでアジをどっさり獲っていた。

 

沖には船を漕いで渡っていた無人島や絶壁が見える。

全身クラゲに刺されて失神、漂流した海。

大人を慌てさせた魔の海底洞窟での潜水漁・・

 

あれから半世紀以上経った

光陰矢の如しだな

 

 

幼馴染とタコとサザエ

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野人珍話列伝 スタンドバイミー

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珍話列伝 禁断の観音崎1

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あくたがわしょう~

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