生臭み抜きしたスズキ
今日は絵本男と20リットルのブイヤベースを仕込んだ。
ブイヤベースは、ふかひれスープ、トムヤムクンと並び世界3大スープと呼ばれている。
簡単に出来る日本の「マッタケのお吸い物」や「ワカメの味噌汁」はベスト10にも入っていない。
味噌汁の具材は決まっておらずとてつもなく豊富。
ブイヤベースの味付けも味噌汁と似たようなもので、塩味だった。
魚の潮汁、塩煮もまた日本全国の漁村で愛され、まむし頭も種子島や屋久島でよく食べていた。
ブイヤベースは南フランス地中海沿岸の代表的料理だが、元は商品価値のない魚の塩煮が原型であり、漁師が始めた手早く出来る賄い食。
17世紀に新大陸からトマトが伝来、18世紀にマルセイユが観光地化すると地元料理として多くのレストランが競って技を磨いた。
魚にトマトと香辛野菜、海老カニ貝にサフランなどが加わった。
これは他の料理と似たようなもので最初は素朴、それ以前は焚火焼き、それ以前は生かじり・・
人間の知性が素晴らしい料理を次々に生み出し食文化と呼ばれるようになった。
狩猟民族の野人は料理を真面目に勉強したわけではなく、レシピにこだわりもなく自由な発想で作っている。
ブヒヤーベースも作ったしブヒヤムクンも作った。
足ヒレスープだって出来ないことはないが、足を食材にされるカモや鵜が可哀そうだ。
以前のマリンビレッジにはヤマハ時代の同僚だった洋食料理長がいて本格ブイヤベースを出していた。
鳥羽国際ホテルのチーフだったのでそりゃあもう美味しいブイヤベースだった。
野人のブイヤベースは彼から習ったわけではなく独特の作り方。
こんな作り方をするのはビレッジ以外にないだろうが、食べた人の満足度は抜群だ。
どれも人間が考えたものなのだから「本格」など最初からない。
世界3大スープと言われるように、ブイヤベースはあくまでスープであり、基本ベースは白身魚だ。
ビレッジの料理は見た目は美しくもなく地味だが、スープには他の10倍以上の手間がかかっているだろう。
しかも他ではまず手に入らない材料ばかりだ。
このスープの味は人が作ったものではなく自然界の味そのもので薄味にしてある。
ブイヤベースの調味料は塩コショウだけだ。
野人に味付けのセンスがあったらもっと美味しいものに仕上がっている。
このスープの食材は廃物利用であり、手間はかかるが最高の味を出している。
大量の濃厚なスズキのスープ、大量の牡蠣エキス、薬膳スープなどだ。
これらを合わせて具材を入れれば容易に出来る。
丹精込めて「作る」のではなく、見た目も具材も適当、スープ味の物理だけで作っている。
野人に料理センスと繊細さがあればもっと旨いものが出来ているはずだ。
ビレッジにはブイヤベースの他にカレー、タイカレー、トマトシチュー、デミグラシチューなどがあるが、一番人気は海老と猪と鶏のココナツシチューだろう。
世界3大スープなど、他をアレンジ、参考にせず、ブイヤベースに対抗して誰もが唸る最高のシーフードココナツシチューを作ろうと考えている。
ここは「マリンビレッジ」なのだから。
単なるシーフードシチューを作る気はない。
パワーと即効性の薬膳効果を備えた最高の海のお味・・
名は・・
ポセイドンアドベンちゃんスープ・・とか
夏夏ここ夏スープ・・・とか
ヤジンじゃーZスープ・・とか
注文を受けるいくが恥ずかしがってたぶん却下だな。
やって来た読者はそのうち試作品を食わされることになるだろうな。 抜群に旨い事に変わりない。
薬膳ブイヤベース完成
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元舟艇設計部長 と 元社長
創業者 川上源一 愛用のナイフ