海の生物は動物も海藻も、食べられて害をなす毒を自らの体内では作らず、魚貝類が狩りと防御の為に、獲物や外敵に対する毒針などを有する程度だ。
これは陸上動物においても大差ないが、海藻から進化した植物族だけが異なる。
大半の種が強弱の毒を持ち、植物全種の30%は有毒と考えて構わない。アクや渋も大量なら毒だ。
身の回りにもチューリップ、水仙、クロッカス、彼岸花など無数にある。
野山を歩けばハゼやヤマウルシなどかぶれる木は何処にでもあり、有毒の草は数えきれない。
短パンTシャツで行けば、植物かぶれだけでなく蚊やブヨや毛虫など虫さされの跡だらけ。
つまり、無傷で野山から出ては来られない。
海から陸へ、動物は毒機能をそのまま移行したが、陸の植物の多くの種が毒を自らの体内に仕込んだ。
植物の意図は何処にあるのか。
目的は明らかで、見境なく食べられない為だ。
陸地の植物の歴史は動物も及ばない程長く、海と同じように動物の助けを借りて繁栄して来た。
動物の食物連鎖は同じでも、深さのある海と、深さも高さもない表土との違いからそうせざるを得なかった。
海では放って置いても食物連鎖が成り立ち、その恩恵を受けられたが陸ではそれが成り立たない。
与えたくはないが与えざるを得ない、その葛藤が現状の形になった。
自らの命が失われない程度に動物を養っている。
樹木は根も幹も固く安泰だが、草類は根を失えば生きられない。
葉は元々消化されないのだから毒は程々で良いが、明らかに相手を選んでいる。
消化に無理がない動物の為の果肉も同じで、食べさせる相手を特定している種も多い。
タネ、つまり果肉のないナッツ類は、栗やクルミやドングリなどは鳥や多くの動物を相手にせず、遠くへ運んで埋めてくれるリスしか相手にしていない。
植物達は長い年月を経て、不特定だけではなく特定の相手を選び、そのように進化して来た。
植物が昆虫などの動物をよく観察して構造を変えられるのは、巧妙な食虫植物の仕組みからもそれがわかる。
脳は持たないが明確な意志と判断力と自らの改造能力を持っている。
その植物の意図から思考を進めれば「植物とは何か」の理解も深まるだろう。
植物は何も考えず、ただ生えているだけではない。
人間は脳機能を持たない植物を見下し、動物と対等には扱わない。
人間もまた生きる為には野生動物の排除同様に、木を切り、草を刈らなければならない。
科学がこのまま成分重視で進めば半世紀経っても生物毒は消せないだろう。
万能血清が完成すれば半世紀で世界の延べ2億5千万の人が毒蛇に噛まれても無害で済み、500万人の命が助かる。
コブラやガラガラヘビだけでなくサソリや蜘蛛の毒も一網打尽、百発百中だな。 フグや毒草などの食毒も。
理論も製法も難しくはないのだから必ず完成させる。
しかし成分ではなく成分効果の根拠が最初からないのだから医学会では認められないだろう。
認められずとも毒の種を問わず百%の結果が出れば重宝するはず。
皮膚表面の解毒スプレーと違って、体内の組織を破壊するこれらの毒の血清は野人の領域ではなく医学の領域。
購入する材料などなく、たいした研究室もいらず経費もかからない。
命は助かっても毒にやられた人の苦しみは相当なもの。
世界中のあらゆる猛毒の生物から心身を守る術はこの方法しかない。
「やってみなければわからない、駄目で元々」は思考の墓場。
根拠と確信なくして人を巻き込むことは出来ない。
この理論・製造方法と研究・波及はこの会社の株主で脳外科医でもある荘司先生とソニーCSLに託そうと思っているのだが・・
発信は、世界の未開地を遊び回る「変人」の称号を持つこのお方がふさわしい。自分で人体実験出来るし・・
血圧測定担当 荘司脳外科医 総評
原人 毒ター荘司
え・・ ボク~? アフリカ インド 南米 行くの? 毒蛇がいるとこ
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