人は何を食べて生きて来たのか、心身を育んで来たのか。
動物の食性を知るには食物連鎖の仕組みを知ればよい。
食物と言う言葉は人間が作った言葉であり、食物繊維と言うように植物も含まれている。
現実、植物を食べているのだから植物は食物になる。
食物連鎖・・広い意味では植物もキノコなどの菌類も含まれる。
しかし目的は学問ではなく食性の違い、人間の食性と主食を知ることだ。
食物とは食べ物であり、その「連鎖」なのだからこの場合の食物連鎖は動物に限定される。
人間は霊長類に入り、さらには哺乳類であり脊椎動物、それを念頭に思考を進めればよい。
陸上では多様な食性、食物連鎖が繰り返されているが、生命は海で誕生し、海で生態系が築かれ食物連鎖も営まれ、彼らが陸地に進出して陸の生態系を築いた。
陸の脊椎動物の祖先は海の魚類であり、魚類の食性が脊椎動物の食性の基盤。
海の食物連鎖は、植物性プランクトンから始まり、動物性プランクトン、イワシなどの小魚、それを食べる中魚、大魚と続いて成り立っている。
食べ物が枯渇することなく連鎖が続くのは数の論理と成長、つまりそれぞれのエサがエサを食べて勝手に大きくなるからだ。
だから魚類の消化機能は胃液で魚介類を溶かし、胃は単純で小さく腸も短くほとんどない。
これを基本に陸の食物連鎖も成り立っている。
動物は動物性エネルギーなしでは動物として生を繋げない。
草食動物もまた動物性エネルギー無くして生を繋げない。
草食であろうが雑食であろうがこの基本は不変。
受け入れ難く賛否両論あるだろうが、野人は私情を入れず物理論に徹している。
人間に学ばず森羅万象に学べばこうなる。
動物の消化機能は2つ、食べ物を最初に胃で溶かすか溶かさないか。
溶かすのが肉食動物で溶かさないのが草食動物。
記事の冒頭にそう書いてあるが、厳密にいうなら草食動物も溶かす。
草食動物は複数の胃に草を溜めて微生物を増殖させるが、最後の胃では溶かす。
植物を溶かすことは出来ないから動物性の微生物や昆虫などを溶かし、残りの草は糞として排出している。
食性は草食でも動物性エネルギーは不可欠であり、哺乳類として乳の動物性エネルギーですべての草食動物は子を育てる。
本来の胃の前に進化させた植物倉庫のような胃を持つのが草食動物であり、それがなければ全て肉食用の胃だ。
人間が草食で生きようとするなら胃液を出さず微生物を培養する胃の機能を持つしかない。
植物を酵素で分解出来る範囲は微々たるもの、余計な酵素を出すほど臓器の消耗は早まる。
飢えを凌ぐ為に雑食に進化しても、食性の本質は変わらない。
腸の長さで比較する人もいるがさほど関係はない。
陸から海に戻った草食動物のクジラも長い腸のまま、オキアミや小魚を主食とする肉食に戻っている。
海での草食、つまり海藻食は成り立たないからだ。
現学問の分類では草を食べるから草食動物だが、実態は微生物から得られる動物性エネルギーで生きている肉食動物、それが・・野人の分類だ。
草を幾つもの胃に溜め、食べ戻しを繰り返すことはその手段に過ぎない。
植物は動物の力を借りて繁栄、動物は植物の力を借りて動物性エネルギーで生を繋ぐ、野人理論の中ではこれが「植物・動物の基本」。
動物は肉を胃液で溶かすのが基本であり、溶かさず微生物を養う胃は陸地と言う激しい環境に順応したもの。
つまり牛などの草食動物は、最後の胃が本来の胃であり、そこへ到達する前に大きな微生物増殖倉庫が幾つも出来たと考えれば良い。
消化機能 胃液から見た食性の違い
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