次のような記事が目に入った
肉食・原始人ダイエット 穀物が現代病誘因
全米で最も健康志向が強くベジタリアンが流行の最先端を走るカリフォルニア州でユニークな肉食ブームが起きている。
「原始人ダイエット」と呼ばれ旧石器時代の食習慣を復活させようという運動で、グーグルで最も検索された「ダイエット法」ランキング1位に2013年から2年連続選ばれた。
カロリーの半分を肉や魚で摂取し、炭水化物、砂糖、塩を避けるのが特徴。
「原始人のように骨までしゃぶれ」と素朴な調理法を推奨する。
旧石器時代には糖尿病、高血圧症、脳卒中などの病歴がほとんど見られず、農耕革命で穀物中心になった食生活が現代病を招いたという考えだ。
なんとも極端なダイエットの国だな。
肉が駄目だから穀物野菜ばかり、穀物野菜が駄目だから肉ばかり・・いったいどっちなんだ
何も骨までしゃぶらなくても・・
今は原始人じゃないんだから。
ご飯、パン、パスタ、ら~めん、お菓子食うな、砂糖、塩使うなと言うのも悲惨だな。 美味しく食べる調理法、調味料、スパイスや、酒、菓子類は人知の賜物。
健康志向が強く健康目的でこんなバカげたこと考えるのだろうが、どちらも目的が果たせるはずもなく、健康とは逆の不調が待っているだろうな.
毎日肉が食えるほど狩りが上手な原始人などいない。
農耕革命で穀物中心の食生活が現代病を招いたことは間違いないが、そこからもっと知性を働かせんとな、原始人よりも。
これではオーガニックや塩の考え方と同じで、現状が駄目だから一昔前の有機の時代、ミネラル?重視で古代製塩法の時代に戻ろうとするのと同じではないか。
理論にもなってはいない。
その方向で考えるなら・・
杉山で暮らす猿に花粉症もなく、メタボや高血圧で木から落ちる猿もいないのだから、食べ物も猿の真似をすればよいのだ。 そうすればそれら不調とおさらば出来る。
石器時代よりリアルなお手本が身近にいるではないか。
お野人は猿から学んだが、食の仕組みを学んだのであり、猿と同じものを食いたいと思ったことはない。
そりゃあもう、過酷で何でも食わなければ生きて行けない。
この原始人ダイエットも同じで、調味料に馴染んだ現代人が美味しく食えるはずもない。
食性はその方向でかまわないのだが、食材がどうなのかを考えるべきだろう。
感性だけで判断、理性を持ち込まないからそうなる。
旧跡時代を見習うなら主食は肉しかないが、何故、長年食べ続けた肉を嫌ってベジタリアンになったのか、
まずそこから考えたほうが疑問は解ける。
主食を嫌う生き物など地球上にはいないのだから。
流通するマダイの大半は養殖、天然マダイとの差はその味だけでなく価格にも表れているから食べ比べるとよい。
野人はどれも好物だが、養殖された魚の大半は吐き出す。
豚の祖先は猪であり同じもの、それも食べ比べれば味の違いも価格の違いもわかる。
人参もニラも流通するものと野生で育ったものを食べ比べればよい。
農耕とは人知による養殖であり、耕して植物には肥料、飼って動物はエサで育てる。
どちらも環境を作って、与えることには変わりない。
植物や動物はそもそも与えられて育つものなのか。
自力で育つ仕組みがあるのだからその理解が先決ではないのか。
与える肥料やエサが自然界の道理にかなっているのか。
適っていないから本来とはまったく異質のものになる。
本来の食性を理解し、食材の仕組みが理解出来ればどちらも極端に避ける必要などない。
自分に合った組み合わせで食生活を楽しめばよい。
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