自然界の生き物は本能に従って食べている。
食欲を促すのが空腹信号であり、空腹信号はエネルギーの減少を意味する。
目の前に食べ物がぶら下がっているわけでもなく、そこから獲物を探すことになる。
その起点から思考を進めれば人間の1日3食の習慣がいかにおかしいかがわかる。
料理の時間を入れれば探して仕留め、あるいは収穫する時間などあるはずもない。
食糧備蓄の習慣を生んだのは農業であり、数千年の歴史しかないのだ。
食糧確保の確実性が最も薄いのが肉食、次に雑食、草食動物と続く。
人類は、その体の構造と歴史から草食である道理など何処にもないと断言して来たが、それは植物を研究して数十年、自らの体で実験して導いた答えだ。
異議があるならば、食性植物を知り、自らの体でやって見ればわかる。
さらに氷河期をどのように生き延びたか、冬季の長い地域で何を主食として生き延びたかを明確にする必要がある。
それなくして本や学者の言葉を真に受けるのは個々の感性であり、物理的判断とは言えないだろう。
容易に食糧を確保出来る農業や畜産など、人知からたまたま生まれた現代の食生活は人類の食の本質とは何ら関係がなく、たかだか数千年で体質が大きく変わることなどない。
野生動物がエサを確保する苦労はテレビ番組などで十分知っているはず。
人類もまた同じで、エサが獲れなければ家族は消滅、現人類は生き抜いて来た最強の遺伝子を引き継いでいる。
数日食べなくとも何の問題もないのが道理であり、問題がある方がおかしいと言える。
問題があるのが当たり前で、皆がそうならば、その皆がおかしいと言えるだろう。
現状を「正常」とするのか、「異常」とするかで思考の方向は異なって来る。
それは病気に対しても言えることであり、「皆そうだから」と言うのは現状であり、動物の本質から見れば明らかに間違っている。
何かを何処かで間違えたからそうなってしまったと考えるのが森羅万象の道理ではなかろうか。
それを突きとめればこの問題はすべて解決する。
温故知新 古代食
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