大雨でも川は濁らない | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

 

 

大雨でも豪雨でも川の水は濁らない。

常に綺麗な水が流れ続けるのが川であり、古代はこれが当たり前だったろう。

 

川は何時ごろから濁り始めたのか・・

現代の川は何故濁るのか、考えてみるとよい。

洪水になれば川は濁るのが当たり前と思い込んでいればこの疑問は湧かない。

 

土砂や泥水が流れ込めば濁るのが当然だが何故流れ込むのか。

地震などで自然林も崩れるが、山崩れの多くは常緑樹の単一植林による陽光遮断が原因。

 

つまり、土砂や泥水の大半は人間が招いたものであり、工事や農業による表土破壊がもたらしたものだ。

 

縄文時代から弥生時代に移り変わり、農耕が集落を生み、文明の躍進が始まった。

農耕と文明生活が川の水を濁らせたと言える。

 

何故川は流れ続けることが出来るのか。

川の水は水滴一滴の集まりであり、幾つもの支流が本流に流れ込み続けるからその流れを保てる。

 

当たり前のことだが・・

支流にもまた支流があり、それが蜘蛛の巣のように続いている。 末端の末端、その蜘蛛の巣もまた細々と流れ続けている。

 

流れ続けることが出来るのは表土が保水しているからであり、そこから染み出した水の一滴が集まって支流となり、本流の流れを保ち続けている。

井戸水、地下水が枯れないのも表土が保水しているからだ。

 

上流、中流、支流、下流の表土に保水力があるほど、降雨は分散されて流れ続けるが、保水力がなければ表土を洗いながら一気に本流へと流れ込む。

 

上流の山に保水力がなく、中流の農地に保水力がなく、下流の街並みにも保水力がないのが現状であり、大雨時、上流から下流まで、本流に流れ込む支流に綺麗な水はほとんど見当たらない。

 

これでは人間が生み出した汚水すべてを海に流す下水道のようなものだ。

山間部から町までの色んなゴミを副産物にして。

大地に止まるはずの水が止まらなければ川は氾濫して洪水が起きる。

 

大雨の後の伊勢湾は悲惨な状況が何日も続く。

逃げ場のない魚介類は死滅、大量の有機無機物で生態系も変わり流木とゴミで船の航行もままならない。

 

マリンビレッジのすぐ横を流れる宮川は清流日本一に輝いたこともある。 しかし、大雨の後の流木だらけの濁流は数日から1週間続く。

 

自然森に恵まれたカナダのバンクーバー島の川は豪雨でも濁らない。

海も汚染ざれず、鮭も安心して川を遡上する。羨ましい限りだ。

 

家屋、道路など今の暮らしを変えることは困難だが、農業は変えられる。

農業だけでなく、林業も畜産業も変えられる。

 

大雨でも綺麗に緩やかに流れ続ける川を夢見て

おやじん ちょいとばかり頑張るかな・・

 

 

大地に止まらない水

https://ameblo.jp/muu8/entry-12277302160.html

 

川遊びとランチ

https://ameblo.jp/muu8/entry-12390800091.html


 

ちょっと だけよ メラメラ  がんばるの・・

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