竹にも負けずアスパラのように次々に生えて来る 1m近い巨大株
イタドリと言えば、葛同様に何処にでも生えている雑草の王者。
線路や川の土手、山麓、放置すれば農地もクズやイタドリに覆い尽くされる。
日本では古くから山菜として利用され、日の出男もいくも幼少よりイタドリばかり食べて生き延びて来た。
加熱しても縮まずに美味しい山菜の代表だ。
根は漢方の生薬「虎杖根」として活用されている。
しかし海外へ渡ったイタドリは「侵略的外来種」の代表とされ、忌み嫌われてしまった。
繁殖すれば人の手には負えないからだ。
イギリスでは持ち込まれた当初は重宝していたが・・やがて、土地にイタドリが生えるとその土地を担保に銀行はローンを貸してくれなくなったと言う。
このイタドリ・・どうにもならない荒れ地や果樹の間に植えれば重宝する。 多年草だが高さ3m以上になり草にもマケズ、冬には地上部が枯れて残る。
世界中が凄まじいと忌み嫌い、裏を返せば生命力を「絶賛」しているのだから利用しない手はない。
年々株は大きくなり、太いイタドリがタケノコのように何本も生えて来る。
ヤマウドも凄いがそれをさらに上回る。
通常なら畑には植えないが、和歌山地方では栽培に取り組み活用されている。 収穫量は1反当たり800キロと凄まじいが、そんなにイタドリばかりいらないので果樹を混成してその半量以下でよい。
肥料を与えれば収量が倍増するらしいが、協生農法に肥料は必要なく、豊かな生態系のエネルギーが生長の原動力になる。
どうやっても草が生えるなら、絶対に他の草に負けない産物のほうがはるかに楽でよい。
イタドリの活用法はいくらでもある。
猪とイタドリの炒め物は相性が良く、抜群に美味しくて梅娘母子の大好物。
これさえあれば生きていけると断言している。
開墾農園にある大株からは見事なイタドリが生え、
梅母は両手にイタドリ
喜んでホイホイ採りまくっていた。
周囲の川沿いはゼンマイだらけ、香りが高くて非常に美味しい野生のミツバもわんさかある。
味が良いのは山から流れる水のおかげだろう。
梅娘農園は最初全面フキノトウが出て、次に全面膨大な量のツクシに覆い尽くされた。
梅母一族は、最初はフキノトウ、次は毎日ツクシの炒め物や天ぷら食っていたが、どちらも到底食いきれなかったらしい。
それらの山菜は野菜や果樹の邪魔にもならない。
イタドリもミツバもツクシもフキも、最初から勝手に生えて繁殖していたのだ。
そしてどちらの農園も既に野生イチゴの宝庫
梅母はもう野菜どころではなく、それらはあまり食わず、苗もあまり植えず、畑の葉っぱばかり食べ、野菜を買うことがなくなった。
生命エネルギーの差は明らかで、それが味に表れている。
考え方ひとつで野草が主力になり、農業は楽しい。
肥料も薬もいらず、勝手に育つのが素晴らしい。
イタドリが中心の協生農園を作るが、収穫はイタドリが大好きな梅母子・・
どれだけ広かろうがホイホイ収穫するだろう。
折る時のあの・・「ポン~」というイタドリの音色が快感で病みつきになったらしい。
イタドリに占領されてどうにもならなくなった荒廃農地や荒れ地なら願ったり叶ったりだな。
ホイホイ借りて、根が強靭なイタドリのない場所に適当に果樹を植えておけばよい。
荒れ地がどのような状況で、どんな植物が生息しているか、それを活かしてどのように復元、活用するのか、それが協生農法の面白さだ。
最初から「これを作ろう」なんて考え方はしないが、それが必要ならそれに適した場所を選べばよい。
世界の侵略的外来種ワースト100
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草が土を作る イタドリの役割
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痛みをとるイタドリの旨さ
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