重機を入れて破壊された表土のむー農園に、コゴミが生き残っていた。
果樹移植のためにユンボーで掘り起こされた場所で発見した。
コゴミは俗称であり正式名は「クサソテツ」
クサソテツはシダ類で唯一アクもなく生で食べられる山菜。
むー農園造成当初、このコゴミはじめ、ツリガネニンジン、オケラ、など十種近くの山菜を植えて増やそうとしたが管理不足で密林に、草にも樹木にも負けず生き残って大繁殖しているのはヤマウドとヤブカンゾウだけ・・
先日、大株のツリガネニンジンを発見、ツリガネニンジンは別名「トトキ」
秋に薄紫の釣り鐘型の花が咲き、根は朝鮮人参そっくりなことからこの名が付いた。
春の新芽は山菜の王者とも言われるほど美味しい。
おひたしも旨いが、天ぷらで食べると他の野草と違い個性とコクがあって味わい深い。
根は漢方の生薬だが、スライスして天ぷらで食べるのが野人の好み。 同様に美味しい根にツルニンジンがある。
トトキは野山や土手などに自生しているが、勝手に育つこの美味しい山菜を畑の主力にしようと考えていた。
大株は梅娘農園に進呈、むー農園はまた移植して増やせばよい。
山菜の中ではすっかり忘れていたコゴミも生き残っていた。
10年前に山で採取、植えたものだがブッシュに埋もれて生き延びていた。
このコゴミ・・も、婿養子に出そうと思ったのだが、住み慣れたむー農園の木陰に戻してやることにした。
放置して忘れ去り、守ってやれないお野人の下では可哀そうな気もするが、適度に陽が当たればランナーを伸ばしながら間違いなく増えて行く。
創世記のむー農園はあちらこちらで繁殖したコゴミが見られた。
ワラビやゼンマイはアク抜きが必要だが、この生で美味しいコゴミ、読者の皆さんに試食体験させてあげたい。
東北地方では普通に見られるが、三重では山間で渓流の傍など、冷涼な条件が揃わないと滅多に見られず、自生地も限られている。
山間の開墾農園には、同じような環境で育ったコゴミを山で探して移植すればよい。
同じ条件で暮らしやすいこの場所で繁殖してくれるだろう。
他にオケラやコシアブラや不老長寿の妙薬「イヌトウキ」もいらっしゃったのだが姿が見えない。
成分、薬効にこだわらないお野人だが、中国の「トウキ」と違い日本古来のイヌトウキ、不老長寿と言う言葉には夢があってよいではないか。
生で食べると香り高い山のセロリで薬味に使えそうだ。
むー農園造成当初は、これらの山菜・有用植物園を散策、植物活用講習会もやっていたが、復活させるかな。
通路沿いにキジやヒバリが巣を作り、皆さん近くから巣を覗き込み、タマゴやヒナを見て喜んでいた。
森羅万象の護身術の一環として、毒草・毒木の実園、毒虫毒蛇園、なども作りたいのだが、勝手に繁殖されたら困るしな・・
それらを勝手に触る輩も食う輩も必ず出て来る。
当初、唯一植えていた有用毒草を山菜と間違えて勝手に食った読者がいた。
致死量には程遠く、痛くも痒くもない程度だったが・・
「むーさん・・ 大丈夫かなあ・・」 と
不安げな女性読者に
「さあ 明日になってみないとわからんな」と答えた。
生きているかどうかは・・
翌日まで生きた心地がしなかったそうだ。
まあ有毒講習会は野山散策のついでにでやったほうが良さそうだな。
コゴミの芽生え
https://ameblo.jp/muu8/entry-10087105375.html
オケラにトトキの花の画像
https://ameblo.jp/muu8/entry-10167347339.html
山の水汲みと山菜株掘り
https://ameblo.jp/muu8/entry-10872159564.html