イカスミパスタを食べた後、3時から山へ水汲みに出かけた。
山の植物講習とコゴミやキイチゴの苗の採集も兼ねている。
この山水は汲んでから3週間も経つと味が変り、旨い!という感覚が薄れて来る。
途中、キイチゴの群生する渓流で講習、クサイチゴとクマイチゴの苗を確保した。
ここでまた原人がねばって車に帰って来ず、なかなか水汲み場へ着かない。
いつもの湧き水の社で、「水・・頂戴ね」とご挨拶、汲み終わってから野人が頭を洗うと原人、庭人があとに続いた。
2人は、この水で頭を洗うと白髪もなくなりハゲないと信じているからだ。
野人がそう言うのだから間違いはない。
それにこの際、脳ミソも洗い清めたほうがいい。
辺りは暗くなり始めたが、さらに山奥の渓流へ「コゴミ」の株を求めて入って行った。
三重県にコゴミは少なく、この場所一箇所しか確認していない。
対「猪、妖怪山姥」の護身術講習も兼ねている。
ブログには「理」しか書かないが、野人はそちらの世界にも精通、陰陽師でもある。
十分過ぎるほど大磯農園、庭人の福井農園用の株を採取、渓流へ下りるとさっそく猪の足跡があった。
猪と山姥を待ち続けたかったが空腹には勝てず帰路についた。
マリンビレッジに帰ると早速遅い夕食の準備、昼の残りの黒鯛で「鯛メシ」と「アラ汁」、イカの内臓の煮物、それに鹿の刺身とスズキの生ハムだ。
味噌樽の中で熱燗、この日は庭人が作ったイカの内臓の煮物が好評、イカは捨てるところがほとんどない。
炊き上がった鯛メシには山で採って来た「リョウブ」の新芽を軽く茹でて散らした。
これが本当の山海の釜飯だ。
念願の「鹿刺し」は原人の大好物、この日も旨いものを食いながら、夜遅くまで未来の地球談義が続いた。