心の中に誰もがそれぞれの物語を持っている。
はっきりとしたストーリー、漠然とした思い、日々の対応。
目標、週末の予定、夕食のメニュー・・
決めて行動すれば物語になり、ばかばかしいことで失敗すればお笑いにもなる。
考えた通りに事が進んでも、面白くもなんともない事もあれば、「してやったり」と歓喜することもある。
がっかりすれば失敗から学び思考は向上、歓喜もお笑いも刺激があるが、つまらないことほど面白くないものはない。
そして単調で面白くないものほど記憶から遠ざかって行く。
考えた通りにはならず失敗してどん底を味わえば「人生の谷」になり、立ちはだかる壁を超えるのが困難なほど「人生の山」になる。
「人生山あり谷あり」の言葉は、そうして生まれた。
自ら招いた山と谷ばかりではない。
避けられない不慮の事故、不幸、病などもやって来て人を苦しめる。
しかし自ら招き入れる病は避けられないことでもなく、食の判断を誤ったとも言える。
世の中の常識がどうであれ、食の判断は自ら下すもの。
病不調もなく天命を全うする人はどれほどいるだろうか。
多くは病で命を失っている。
生あるものは必ず終わりを迎える。
自然界で生きれば自然災害、不慮の事故も多い。
その悲しみは誰にでも平等に訪れる。
地球上すべての生き物はそれを鷹揚と受け入れる。
恵まれた環境に生きる動物も、過酷な環境で必死に生き延びようとする動植物も・・
自らの知恵を駆使して子孫を繋ぎ、体の形、食性まで変えて生き延びている。
嘆くことなく、失敗を悔やむことなくすべて受け入れる。
地球上で最も優れた脳と知性と感性を与えられた人間・・
彼らとはあまりにもかけ離れているように感じる。
知性と感性の使い方次第で山も谷も生まれる。
また、使い方次第で山も谷も消える。
いくら年齢を重ねようが今からでも遅くはない。
今日があれば明日は来る。
明日がなければ明後日も来ない。
残り5年も50年も大差なく、今日を生き続ければよいのだ。
先のことなど誰もわかるはずもない。
道を自らの力で切り開くことほど面白いものはない。
人生の物語
人間は思い通りに描けるだけの能力を誰もが持っている。
それに気づかないだけだ。
波乱頑丈 1
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波乱頑丈 2
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