8月1日、片目のジャックからいただき3匹は蒲焼き、原人の為に活かしておいた天然うなぎは2匹。
8月15日の食われる当日朝、原人はお父さんが心肺停止になり大磯へ帰った。
「うなぎさばいて冷凍保存しておいて」と言い残して。
忙しさで放って置かれたうなぎは生き続け、1匹は2週間後に息をひきとった。
生き残った「うな太郎」・・
慰めようとして、「お手!」と水に手を入れると
「カプ」・・っと野人の指を噛んだ。
穴子には噛まれたが、うなぎに噛まれた記憶はなく、穴子と違って歯がないから痛くはない。
掴もうとしても素早くカゴの中を泳ぎ回り元気いっぱい。
ジャックの水槽で10日間、ビレッジの水槽のカゴで1カ月、何も食べなくてこの迫力。
うなぎは半年以上食べなくとも痩せず、エネルギーに満ち溢れ、産卵はひたすらマリアナ海溝を目指す。
その生命の仕組みはいまだ誰も解き明かせないが、必ず解き明かして見せる。
野人はうなぎから多くを学び、今も探求中、大好物だが敬意を払っている。
仲間はむ~一族に食われ、生き残った最後の友も力尽きた。
敵わないまでも一矢報いようとするうな太郎の気迫に負けた。
原人には食わしてやりたいが、大きなうなぎはまた獲れる。
健気なうな太郎を逃がしてあげることにした。
前の海に解き放つと、うな太郎は勢いよく沖へと泳いで行った。
「またな・・うな太郎 再会出来た時は・・必ず食うからな
」
うな太郎がやって来た8月1日
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ジャックと竹の木 天然うなぎ
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天然うなぎと鮎の賄い食