木の実パワーの実例 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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日本の野生の動物で凄まじいパワーを持つ代表は熊と猪だ。

パワーは生命力そのものであり、知恵もまた四足動物の中では群を抜いている。

二足歩行も出来る熊のほうが機能的には優れているはずだが、総合力では猪がはるかに勝る。

そう判断する根拠は幾つかあるが、猟師は1人でも熊を仕留められるが、猪は1人で猟銃を使って仕留めるのは困難、どうしても集団で犬を使って追い出して仕留める。

それだけ用心深くて逃げ足も速く知的、罠を使うのも熊と違い工夫が必要。

豚の祖先には違いないがすべてにおいて雲泥の差がある。

熊は食い溜めして数カ月冬眠するのだが、猪は暑かろうが寒かろうが活発に活動する。

木の実の荒食いは凄まじく、シイやドングリの他、シバグリの木の小さなものなら押し倒してイガを破って食べてしまう。

よく鼻や唇や喉にイガが刺さらないものだと感心する。

栗が落ちれば拾って食うのは人が先か猪かの勝負になるのだ。

木の実のない冬はまた猪に悩まされることになる。

山では片っ端から巨大な穴を鼻で掘りまくり「自然薯」を食べ続け、里に下りては畑を穴だらけにしてミミズや食べられる木の根や草の根、イモ類を食べてしまう。

一番痩せるのは春から夏で、竹の子、シイタケ、カニから昆虫まで何でも食う雑食だ。

食生活の多彩さもそうだが、生命エネルギーサプリの木の実、土中の強精生薬「ヤマノイモ」を最も食いまくるのが猪だ。

しかも自力で掘って山芋を毎日食べるのは猪しかいない。

ヨーロッパでは豚に土中のトリュフを探させるように、猪は土中の臭いを嗅ぎわける。

木の実とヤマイモのせいか、熊の繁殖力は絶倫の猪の足元にも及ばない。

体重が同じなら戦っても熊は猪に適わないだろう。

突進力だけでなく、犬に勝る敏捷さ、容易に切り裂く牙、噛みつき、鉄兜のような頭蓋骨の他、鎧のような脂肪で守られている。

その凄まじさは以前リターンマッチで1人立ち向かった野人は身に沁みて痛感した。

ボス猿の頭をゲンコツで引っぱたくほうがはるかに簡単、野人の武器も通じなかった。


木の実の知性と土中の最高パワーを体に秘めた猪は野人理論の最高の実例だろう。

猪の肉は最高に美味しく、野生の肉では他の追随も許さない。

性格と武器は大嫌いだが、肉は大好き・・と言う男心を複雑にもて遊ぶ生き物なのだ。

猪に負けないくらい木の実とヤマイモを食べ・・

頭脳絶倫。

戦わずして、楽して美味しく食べる独自の方法を考案してみせる。


エビヅル(暖地性小型ヤマブドウ)
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