大根食う前の洗い熊
原人は最近蜂蜜に執着しているようで、協生農園で日本ミツバチの養蜂をやりたいと言っている。
原人が伊勢へ来て三日目、以前記事にした「畑が似合う男」と合流させた。
畑男は趣味で日本ミツバチを飼育、もらった蜂蜜はまだたくさん残っている。
この日も原人のお土産に蜂蜜を持参して来た。
大喜びの原人は熱心に日本ミツバチの飼育法を聞きながらノートをとった。
世田谷のど真ん中の畑でやるらしく、彼から古い飼育箱もいただくようだ。
原人が蜂蜜を採取する様子は、熊が蜂蜜を盗む光景・・しか思い浮かばない。
帰りに原人を山道へ、植物のお特訓をしたのだがまだムカゴが残っていた。
自然薯の葉は既に黄色くなっていたが、その下にはたくさん落ちて枯れ葉に埋もれているのだ。
ムカゴはヤマノイモの実でイモと同じように生食可、春を待ちながら生き続けている。
山でこの黄色い葉さえ見つけることが出来れば食べ物にありつける。
原人には葉の見分け方、傘と棒を使った採取法、落ちたムカゴの拾い方を教えた。
食う本能に脳ミソが支配されたヒゲモジャ原人はひたすら・・トル・トル・トル!
「ワレ収穫に成功セリ」だった。
他にも予定はあったがまあいいだろう、気が済むまでトリなさいね。
一人この調子で山深く迷い込み、大型猪とハチ合わせた時に戦う方法・・教えておくかな。
タックルで両の後ろ脚捕まえて持ちあげれば猪は牙も歯も使えず身動き出来ず、ケリでタマにダメージを与え、そのままハンマー投げのように振り回して遠心力で頭を木にゴッツンコすれば簡単なのだが、原人の事だから・・コケテ掴みそこなって・・猪にボコボコに踏み倒されるかもしれん。
野人も失敗して一敗地にまみれたくらい素手で猪を獲って食うのは難しいのだ。
霧隠れ才蔵のようにジャンプして木に飛び移り難を逃れたが、鋭い牙をむき出しにして、「ブヒ!」と鼻息荒く去って行った時の敗戦の屈辱が今も尾を引いている。
せめて・・撃退する程度の棒術でも教えてやるか・・・
畑が似合う男1
http://ameblo.jp/muu8/entry-10544177151.html
畑が似合う男2
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畑が似合う男3
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野人の武具 仕込み短槍
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野人行者の錫「仕込み槍」
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仕込みの好きな野人は武器を捨てた
これからは 漬物を仕込む・・
武器よさらば 野人最後の棒術
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