畑が似合う男 3 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

彼は生き物が好きで、以前から日本ミツバチを飼育、蜜の量は普通の蜂に比べると少量だが非常に美味な蜂蜜になる。

収穫するたびに大きな容器いっぱいの蜂蜜を野人に届けてくれる。

「なあんぷら」と共に以前登場した野人愛用の「はちみつう~」は彼が届けてくれたものだ。

この男は動物に限らず植物も、全ての生き物に対して優しさを持っている。

以前、このホテルで友人の女性司会者と打ち合わせがあった。

彼女はガムテープでベトベトになった瀕死のハトを箱に入れて持参、野人に助けて欲しいと言ってきた。

息子が拾ってきたハトで、羽根は悲惨な状態で助けるのは非常に困難だった。

このハトの救済を彼にまかせ、数時間の打ち合わせが終わると彼は庭で待っていた。

綺麗に処置してあげたハトを胸に抱いて、1時間近くそこに立っていたと言う。

その時の彼女の感激は相当なものだった。

飛べるようになるまでの介抱を頼むと、彼はニコニコしながら気持ちよく引き受けた。

何でもないような話なのだが、なかなか出来ることではないように思う。

羽根を修復するには相当な根気がいるはずだ。

箱に入れて置くのは簡単だが、抱いて立っていたところがこの男らしい。

一見どんくさい・・いや、実際もどんくさいのだが、野人はこの男を信頼している。

あまり体力もなく、やることも遅いのだが、きつく叱ったことはない。

今もこうやって訪ねて来たり、頼んだ植物を届けに来てくれることに感謝している。

彼は野人ブログの読者であり、熱心に協生農法を勉強している。

近い将来、彼に頼むことも増えるだろう。

全ての生き物に対する慈悲を持つ彼は、協生農法には最適の男なのだ。



2009年 1月 ナンプラーで味わう紅茶

http://ameblo.jp/muu8/entry-10158150060.html


2008年10月 日本蜜蜂の蜂蜜ヨーグルト

http://ameblo.jp/muu8/entry-10186184103.html#cbox


トウキ(当帰)
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