ですから、これからの日本は全てやる事なす事が裏目に出てきます。
私が前から言っておりますように、安倍政権のアベノミクスにしろ、TPPにしろ、あるいは集団的自衛権の行使にしろ、あるいは地球儀を俯瞰する戦略的外交なんて安倍首相は威張っておりますけれども、対中包囲網も全部裏目に出ます。
そしてもっとあれなのは、安倍政権が(自民党の首脳部が以前から口々に言っておりました)「日本は核武装するんだ」と言っていた。
そのために実は原発の再稼動をするんですよ。あれをやるとプルトニウムがたまるんですね。それで原爆ができるんですよ。
そして、去年から執拗にアメリカ政府が「以前貸してあったプルトニウムを返還せよ」という事をずっと言ってきている。日本政府もそれを受諾いたしました。
あれを言わせているのは実は中国ですよ。
「日本にプルトニウムを預けておけば必ず核武装して大変な事になる。世界の動乱の元になる。それを取り上げなさい」と言ってきた。アメリカも「そうだ」といってそれを受けた。
アメリカが最も恐れているのは日本の核武装なんですね。そのことにおいては中国と全く一体である。
そこで、そのような核武装という事が各国において知れる所になる。アメリカも中国もこれには大反対であります。
そして、最近先般の総幹部会でも申しましたが、それが、安倍政権の国粋主義的なナショナリズム、保守主義、こういうような事と結びついて「日本が核を持ったらこんな恐ろしい事はない」とこういうような事でもって各国が一斉に日本に対して包囲網を作ったならば、まさにこれは「自惟孤露、無復恃怙」になるでしょう。
中国はアメリカの出方を見定めた上で必ず日本を侵略する。これは諸天の働きであるから止めようがない。
これが起きたならば日本の国は亡んでしまう。
この時、日本をお救い下さるお方は日蓮大聖人ただ御一人にてまします。
この文証は何かといえば、大聖人様が竜の口の直後に佐渡の雪中において仰せになった『開目抄』の中に
「我日本の柱とならん、我日本の眼目とならん、我日本の大船とならん等とちかひし願やぶるべからず」
と仰せになっておられる。
断じて大聖人様は日本国を御守護下さる。「ちかひし願やぶるべからず」と仰せ下さる。
仏様がこのように「ちかひし願やぶるべからず」と仰せになった事が空しくなる事は断じてない。
ですから、いよいよ他国侵逼が始まる時、日本の国は広宣流布するんですね。
『その大事な時にお手伝い申し上げられる顕正会は何と有難い事か』と私は思っております。今こそ仏法を得べき便りである。
そして、誰のためでもない。この御奉公をする事が自分の身の福運を、現当二世に渡って崩れない福運を作る事になるという事であります。
さあ一つ、いよいよ勇みをなして、共に励まして広宣流布を力強く進めていこうではありませんか。
平成26年 3月9日 浅井先生指導