ですから、世の中をてごらんなさい。
 ぎょうけいえいしゃでも飛ぶ鳥を落とすいきおいでやったけど、一度ひとたびふくうんが尽きてくるとやること為すことが全部うらに出て、だいぎょうもおかしくなってくる。
 あのソニーなんていうのは本当にほんじゅつかいはつのホープなんてわれておったけど、いまどうしようもなくなってしまった。
 これも、打つ手打つ手がうらに出るということですね。
 あのいのぜんとうきょうなんかもそうですよ。本当に卑怯ひきようことばかりやっておった男でありまするが、どういうげんか430万票なんていう大量のとくひょうた。
 ちょうてんになって、オリンピックの招致にパンツいてジョギングなんかやるというパフォーマンスをやっておった。あの時はぜっちょうだったんですね。
 ところが、あっという間にみにくい本性をさらけ出してしまった。
 今話題になっておりますけれども、むら河内こうちまもるという人物がおる。
 あれは私は勘違いしておりましてね、活字を読んだ時にむら河内こうちまもるとは読めなかった。むら河内こうちのかみと読んでしまった(大爆笑)。
 だいだいみょうかとおもっていたら(爆笑)「現代のベートーベン」なんて聞いておどろいたんですね(大笑)。
 あれも本当にすべてのことが分かれば何もかもうそはっぴゃくですよ。
 人生じんせいを全部嘘で固めて、そして、昨日の会見か一昨日の会見か知りませんけれども、自分の嘘をばくした男を「めいそんで訴える」とっていましたが、これほど図々しいインチキなおとこはないですね。
 「フリーハンドの原則」といって法律では「自分が悪いことをした場合は人を訴える資格はない」というんですよ。
 ですからこの訴状は成り立たない。「妻の母親もめいそんで訴える」とっていましたがまことに馬鹿な会見かいけんであります。
 このような者は「お金がほしい」「めいせいがほしい」とのに始まって最後にまたに終わるんですね。
 これがにょ本末ほんまつきょうとうということなんです。
 ですから、こんな者の一時のさかえなんていうのは幸せじゃないでしょう。凡夫の幸せなんてすぐに崩れてしまう。
 そこに、永遠に崩れない真のこうふくきょうがいじょうぶつという。これには、さんあくどうの命を変えなければいけない。
 ここに、本尊ほんぞんさましんじて、南無妙法蓮華経と唱えたてまつる。
 その時、凡夫の濁った心にほとけさまが宿ってくださる。ほとけさまが宿ってくだされば必ず諸天しょてんしゅする。
 ゆえに、現世には生活が守られて、臨終にはじょうぶつの相を現じ、そして、死後の生命もじゅほうらくして守られてくる。これが本当に求めるべきじょうぶつきょうがいであります。
 ですから、たとえせんてんてきに過去世においてあまりいいことをやってなくてふくうんがなかったとしても、今生にしんじんしてくれば必ずふくうんがついてくるんですね。
 ゆえににっかん上人はふくとしてきたらざるはなし」ということおおせになっておられましょう。
 何よりも、きょうしんじんだいである。本尊ほんぞんだいにしろということなのであります。


平成26年 3月9日 浅井先生指導