さまようブログ -38ページ目

カラフル



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カラフルな液体が入った三角フラスコが並んでいると、「実験やってまーす」という感じがしますよねえ。

下灘駅

通称「海にもっとも近い駅」です。


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かわいらしい駅舎ですねー。


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駅舎からホームを見るとこうなります。ホームの向こうは海!

実際には線路と海の間に国道があるのですが、駅がちょっと高台にあるので、すぐに海のように見えるのです。



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単線です。電線がないことから分かるように電車ではありません、列車です。

南予では「電車」というと松山市内を走る伊予鉄電車を意味する場合もあります。


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このホームでぼーっと時間を過ごすのもなかなかのものです。

晴れていればもっときれいなのですが。

熱波

 日本も蒸し暑いですが、世界各国で強烈な熱波が発生しています。


アメリカ東部:http://jp.wsj.com/US/node_80023

ニューヨークは39.4℃を記録。地域によっては軒並み40℃を超え、死者も出ているようです。

中国:http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/183091

北京で43.2℃。バスが自然発火するという事件まで。

中東:http://www.jiji.com/jc/zc?k=201006/2010062300123

各地で50℃を超す熱波。電力不足でデモが発生。

 その他、ロシアやヨーロッパの一部でも猛暑が記録されています。


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図1:6/23~6/29の一週間の平均気温との偏差。この週は、ヨーロッパ・ロシア・中国北部・アメリカ東部で猛暑が観測された。中東の暑さは一段落している。気象庁HP より。



 これらの猛暑は地球温暖化の影響なのでしょうか?という質問はよくあります。答えは「そうかもしれない」というあやふやなものにならざるをえません。気候変動に伴い、猛暑の発生頻度は確実に増していくでしょう。しかし、個々の猛暑が気候変動によるのかどうかを決定することはできないのです。

 人間に例えましょう。人はどうしても加齢と共に記憶力が減退していき、物忘れも多くなっていきます。しかし、健康な若者でも物忘れはします。ある人の名前が思い出せないのは加齢のせい、別の人の名前を思い出せないのは加齢のせいではない、などとはっきり区別できるものではありません。

 温暖化にともない猛暑も多くなっていきます。しかし、温暖化以前にも猛暑はありました。この猛暑は温暖化のせい、別の猛暑は温暖化のせいではない、などとはっきり区別できるものではないのです。


 気候変動に伴い、今後「極端な気象の出現頻度の増加」が起こる可能性は非常に高いとされます。2003年のヨーロッパの熱波 など代表例ですが、熱波は大規模な被害をもたらしえます。備えを怠ってはいけません。


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図2:今世紀中に起こると予想される気象変化。熱波の頻度の増加可能性は非常に高い。なお、ここで言う「可能性が非常に高い」とは、発生確率が90%以上であることを示す。IPCC AR4統合報告書概要(環境省訳)より。

ラッセルレポート

 いわゆるClimategate事件に関する調査報告書(ミューア-ラッセルレポート)が発表されました。

http://www.cce-review.org/index.php

 あちこちでこの結果が紹介されています。

日刊温暖化新聞:http://daily-ondanka.com/faq/archives/id002724.html

RealClimate:http://www.realclimate.org/index.php/archives/2010/07/the-muir-russell-report/

New Scientist:http://www.newscientist.com/article/dn19143-climategate-inquiry-no-deceit-too-little-cooperation.html


 英語で160ページもある報告書で、私の英語力では読破は無理です。が、基本的には「疑いは晴れた、不正は無かった」となります。

 以前にも 書きましたが、この結論は予想された当たり前の結論と言えます。多くの調査がなされていますが、どの調査でも不正はなかったという結論は共通です。

 温暖化新聞で江守先生が書かれていますが、今回のラッセルレポートがおそらく決定版といえる報告書になるでしょう。Climategate事件は終結した、といえると思います。その余波はまだまだ続くでしょうが・・・。

地震予知できなかったら有罪?

 2009年4月6日、イタリアのラクイラ付近を震源とする地震(ラクイラ地震 )が発生しました。死者は308人。比較的地震の多いイタリアですが、これほどの被害は1980年の地震以来だそうです。


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ラクイラ 。アペニン山脈に囲まれた盆地にある、いかにも中世の古い町といった感じのたたずまい。防災情報新聞 より。


 ところでNatureによると、イタリア政府は、地震予知に失敗したことを理由に、地震学者たちに過失致死罪を適用することを検討しているとのことです(doi:10.1038/465992a )。偏見は避けたいところですが、なにせあのベルルスコーニが首相の国です。震災復興がうまく行かない政府への不満をそらすために、科学者に責任をなすりつけてるんじゃなかろうか、と邪推してしまいます。
 当たり前のことですが、世界の科学者たちはこの問題に激しく反発し、各国の科学者たちはイタリア政府に対し抗議を実施しています。このようなことがまかり通るのなら、あらゆる科学者は潜在的に有罪であるのですから・・・。