イトカワの砂、分析開始へ
http://www.jaxa.jp/press/2011/01/20110117_hayabusa_j.html
うわー・・・。前にも書きましたが 、私も大学に残っていれば分析メンバーに入れたかもしれないのかなあ。つくづく、当時の勉強不足が情けない。
最も暑かった年
2010年の平均気温に関する情報が各所で発表されています。
NASA:http://www.nasa.gov/topics/earth/features/2010-warmest-year.html
NOAA:http://www.ncdc.noaa.gov/sotc/global/2010/13
NASA/NOAA/気象庁(イギリス)/気象庁(日本)重ね書き:
http://www.nasa.gov/pdf/509983main_adjusted_annual_temperature_anomalies%20_final.pdf
データに若干の差はありますが(差があるのは当たり前のことです )、1998年、2005年などと並んで、2010年は観測史上最も暑かった年に数えられました。イギリス気象庁が2009年12月に発表した予測 (2010年は最も暑い年になる可能性が高い)は当たったと言えます。
2010年の気温偏差分布図。NOAA HP
より。
2011年はどうでしょうか。イギリス気象庁は、ラニーニャ現象の影響もあって2010年ほど高温にはならないだろう、ただし、これまでのトップ10には入るだろう、と予測しています。
http://www.metoffice.gov.uk/corporate/pressoffice/2010/pr20101202b.html
どうなるでしょうか。
虫を食べるべし
みなさん昆虫を食べたことはありますか。私はあります。
イナゴはおいしいですよ。ハチの子もいけます。ザザムシは美味しいともまずいとも言えない感じです。ただ、蚕は美味しくなかった。
考えてみると、なぜ人類は昆虫をあまり食べてこなかった(少なくとも近現代は)のでしょうね。栄養価は高い、入手も容易、たぶん養殖も簡単。人類が昆虫食を選んでいたら、飢えに苦しむ人は少なくなっていたのかなあ、とふと思っています。
さて、Science Nowに「温暖化を抑制するために昆虫を食べるといいんじゃね?」という記事が掲載されました。
http://news.sciencemag.org/sciencenow/2011/01/to-fight-global-warming-eat-bugs.html?ref=hp
ミールワーム とかオススメです。成長は早いし、牛肉や豚肉よりも汚染されていないし、各種温室効果ガスの排出量も少ない!例えば、ミールワームの場合、同じ重さの牛肉に比べると、生産時に排出される二酸化炭素量は100分の1以下です。味もピーナッツみたいで美味しいのだとか。
ミールワーム。こうやってボウルに入れるとおいしそう?wikipedia
より。
家計にも優しいですよ、奥様。何しろ、米ぬかやフスマ(=麦のぬか)が餌なのです。米ぬかもフスマもほぼ未利用資源で、タダ同然で入手できます。製粉所あたりでフスマをもらってきて、ゴミムシダマシを何匹か放り込んでおけば勝手に増えるのです。家で貝割れ大根を育てるより楽かもしれません。
これからは昆虫食の時代です!!
・・・と単純に行けばいいのですが、そういうわけにはなかなか行かないでしょうねえ。
コロンブス以前に、ヨーロッパ人はグリーンランドに入植していましたが、やがてそのコミュニティーは途絶えています。その理由として、「西洋人はどうしても魚中心の食生活を受け入れなかった」というものも挙げられています。
まともな人間なら穀物と畜肉を食べるべきだ、魚や海獣の肉など食べるのは蛮人と同じだ、という発想が、かつてあったそうです。
魚を食べることを受け入れていれば、全滅は避けられた可能性は高いです。現にイヌイットは生き抜いているわけですから。魚食ですら文化的理由で受け入れられなかった歴史があるのです(詳しくは「文明崩壊-滅亡と生存の命運を分けるもの 」を読んで下さい、タイトルは何ですが、超の付く良書です)。
飢餓にあってすら異なる文化を受け入れるのを拒むのが人間なのだとしたら、今、「昆虫食はあらゆる意味ですばらしいですよ」と言っても、なかなか受け入れられないでしょうねえ。
まあ、おもしろい報告です。虫を食べることが普通になる日が来るといい・・・のかな?