虫ガールと恐竜ボーイ -7ページ目

虫ガールと恐竜ボーイ

虫をこよなく愛する娘と恐竜を愛する息子の日常を綴った日記です。
だんだん虫に慣れてきた母の写真・絵付き。

ある日、息子が
「おかあさーん、これ引いて!」
と謎のクジを持ってきた。

最近の彼は策を弄するようになってきたので
疑い深い母は事前に聞く。

「これ、引いたらゲーム買うとかそういうのじゃないよね?」
「ちがうよ」
「引いても何も起こらないね?」


「うん」

実の息子に対して何もそこまで・・・と思うほどしつこく確認した後、

何もないとの言質をとったところで一枚引く。

不恰好な紙切れにこう書いてあった。
「さなぎのときわう○こをする」


2年生として恥ずかしい助詞の間違いを犯す彼。
そしてなぜただの四角形なのにこんなに雑にしか切れないのか。

母はさなぎのときにうん○をするというクジを引いた。

・・・で、これは何?

さなぎの時に○んこをする虫なんているんだっけ?

みんなさなぎになる前にしちゃうんじゃないの?

っていうか、穴がなさそうなさなぎの中でしちゃったら大変なことになるんじゃないの?

 

とかいろいろ考えながら息子に見せると、
「ああ~~!」
と嬉しそうに言って中を開き、

「おかあさん、大はずれーー!キャキャッ!!」

「大はずれ」
と書かれた中身を見せてきた。

さなぎ全く関係ねえよ!!

ちなみに

「どれが当たりなの?」
と聞くと、

外側に
「さなぎのときにいろがかわる」
と書かれた紙を出してきた。内側には
「大あたり」
とある。

どんな風にさなぎの色が変わるのか、

モデルの生物は何なのか、

そもそも何をもってこの謎のクジを作ろうと思いついたのか、

とかいろいろ聞きたいことがあったけど、

彼から明確な答えは引き出せなさそうだったので母は全て飲み込んだ。


でも、一つ言わせて。

外側の文言意味ないよね?
はずれとかあたりだけでよくね?

小二男子の思考にだんだんついていけなくなる母だった。

 

 

 

今回は生き物に全く関係ない話。

息子は外部の学童に週1で通っているんですが、ある日
「お母さんが迎えに来るまで待ってるの嫌だから自分でバスで帰る」
と言い出した。

学童は17:30に終わるんですが、
母のお迎えは18:00。
その30分を待つのがどうしても嫌らしい。

まあ・・・そうしてくれると延長料金もかからなくて助かるんだけど・・・。
でもバスって電車より時間もずれるし、
系統によってコースも変わるからちょっと・・・、いやかなり不安なところではある。

とりあえず2、3回一緒に帰って一人でバス停まで先導させて、
ちゃんとした番号のバスに乗れることまで確認した。


これなら何とか大丈夫かな~と思っていたある日。
父出張、母は仕事で遠めの外出になり18:30すぎまで帰れない日があって、
そこで息子が一人帰りデビューすることとなった。

 

 

母が18:00ごろ電車に乗ってスマホを開くと、

18:00前に息子からLINEが入っていた。

よくわからないが、どうやらバスには乗ったらしい。

ちなみに「ひかやちようまえ」というバス停は付近にはないので

現在地は謎だ。

 

ちなみに息子のアイコンは聖闘士星矢のミロだ。渋い。

 

 

そしてその下に

 

 

秘技嫌がらせ①:おかあさん連打。

 

ソッコーで返信しないと、返信するまで送り続けられる。

 

ちなみに嫌がらせ②はスタンプ連打だ。

自作スタンプを数十個送りつけられ、トークを遡るのが非常に面倒になる。

 

母はすぐ返信した。

 

「なあに?」

しかしヤツは人にはフォローするくせに自分は返信しない。

「おうち帰れた?」

無視。

「ちゃんとおりれた?」

無視。

 

ちょっと途中下車して電話してみても無視。

 

 

そして唐突に

 

 

え・・・?

 

 

え・・・・・?!

 

焦る母。

まずそこを動くなと言い、

いろいろ聞くけど返事がない。

 

自分は下車して電話するよりこのまま早く帰った方がよいと判断し、

家にいる姉に連絡して、弟に電話してもらう。

 

そして位置情報の共有をしていなかったことを激しく後悔しながら

周囲の写真を撮ってもらってどこにいるかを判別しようとする母。

 

しかし息子からは何の反応もなく、

娘が電話してもとらないという。

 

そろそろ青ざめかけたところに

 

 

よかった

 

って何???

混乱する母。

 

 

何が?!

 

なにがまっすぐいくだけなの?!

 

母はいろいろ聞くがここで彼からの交信は途絶え、

そして姉から弟が帰宅したという連絡があった・・・。

 

 

迷子事件はここで終わったわけですが、

よく分からないので帰宅後いろいろ聞きつつ母の想像を交えると、

おそらく真相はこうだろう。

 

初の一人帰りにテンションが上がった息子。

ちゃんとバスに乗って、今どこかを一生懸命母に教える。

母がすぐに答えないのでおかあさん連打をしているうちに、残念ながら降りるバス停を通り過ぎる。

そして何と終点の駅まで行ってしまった!

絶体絶命の大ピンチだ。

しかしそこでなぜか冷静になる。

なぜか知っていた反対行きのバスに乗り、知ってる景色が見えたところで下車ボタンを押す。

バスを降りればあとはもうまっすぐ歩けば家だった。

 

前半がショボすぎる件に対して

後半の神リカバリ力はなんなんだ。

同じ人物とは思えまい。

 

 

と、いうことでここ1年で一番焦った息子迷子事件は無事解決したのでした。

そして母は、

「文章力がイマイチな人にスマホを渡しても何の役にも立たない」

ということを学んだ。

 

※LINE画面は一部編集しています。

子供達の学校で環境フェスティバルがあった。
今年初の試みで、学校主催で環境関連のちょっとした著名人を呼んで話を聞いたり、

企業にブースを出してもらって子供達だけでなく大人も回ることができるお祭り。

これ、毎年PTAがやってるPTAフェスティバルより面白いし保護者はラクだから、

PTAフェスなくしてこれでいんじゃね?と私は思った。

子供たちは友達とブースを回ったり、

決まった時間に自分達の発表があったりして、

そして社会オタクのダンナはミャンマー文化について語ってくれるブースから離れようとしないので一人で回っていたら、

とある自治体の博物館の展示を見つけた


そこにはニジイロクワガタと、もはや覚えるのも無理なぐらい複雑な名前のテナガコガネ的な虫がいた。
(聞くとテナガコガネじゃなくてカブトムシの一種だった)
 

いつもは子供が率先して駆け寄り、

「わーい!触っていい!キャッキャッ!」

って感じになるので私も「へー」とか言いながらついでにツンツン触るんだけど、
今日は子供がいない。

見るだけでそのまま立ち去るにはなんか物足りない。
 

そこで思わず聞いていた。

「触っていいすか?」

 

聞いたところで気づく。

え・・・、私、触りたかったんだ・・・。
子供が触ってるから何となくついでに触ってたんじゃなかったんだ。

初めて気づいた自分の深層心理に驚きを隠せない。


係の人はもちろん快く触らせてくれました。

写真のニジイロクワガタは別の時のやつだけど。

 

 

そうこうしていると、そろそろ娘の発表時間が近づいてきた。

 

娘の教室へ行き、椅子に座る。

開始時間。ダンナは来ない。

「もうすぐ発表始まるよ!」
とLINEしても既読つかない。電話してもとらない。

 

そのまま発表が始まり、環境問題についておもしろく解説した寸劇は数分で幕を閉じた。

 

ダンナ、来ず。

 

娘に聞くと、もう一度やるというのでミャンマーへダンナを探しに行く。

いない。

 

そこじゃなかったらヤツが行きそうなのはココしかない。

『小島先生のアフリカ講座』

教師として青年海外協力隊でナミビアの学校で勉強を教え、

さらにアフリカ19カ国を旅したという小島先生がアフリカについて話してくれる講座だ。

 

覗いたら即見つけた。

 

「電話出ろ!アホか!!」

というと、なんで怒られてるのか分からないといった顔。

 

「4時間目は娘の発表って言ってたでしょ!」

アフリカの話がおもしろすぎたらしく夢見心地で、

えーそうだったっけ?みたいな顔して娘の教室へ向かうダンナ。

なんとか最終回には間に合った。


ダンナ、アフリカにハマって娘の発表聞き逃しかけるの巻。

アブネ。




イベントの最後には、今日の出演者が保護者向けにパネルセッションをしてくれた。

 

先の小島先生も参加していて、アフリカでの教師経験についておもしろく語ってくれたんですが、

 

質問タイムで来賓の役人みたいな人が
「承認で象牙のハンコを使わないといけないんだけど、

 持続可能な象牙はないんですか?」

みたいなことを聞いていた。

 

え、まだ象牙縛りとかあるの?と驚いていたら、
小島先生、まず『自分はそこまで動物愛護者であるわけではないが』と前置きした上で答えて曰く、
「昔は性能の観点から象牙が必要だった。
 でも今は代替可能な材料もあるし、ハンコに代わる手段もある。
 その今の世の中で、象牙は本当に必要なものでしょうかと考えてください。」

とはっきり言っていた。

面白い話をしてくれるだけでなくて、
そういう意見をこの場ではっきり言えることについてもすごく良い印象を持った。

象牙に限らず、森林を破壊したプランテーションで作られた

パームヤシやコーヒーやカカオ製品を買ったり、

農薬漬けの作物を買ったり、
私達がほとんど何も考えずにしている選択が積もり積もって、

野生生物にとっては死活問題になってるんだよな、と改めて思う。
 

食べ物を買うときは産地と材料を見て、

できるだけ国産の有機野菜を買うことぐらいはしよう・・・

 

 

前に捕まえた珍しいヤゴ。 



ちょうどジュニア生物調査隊の隊長さんが
水生昆虫のプロフェッショナルだったので、
メールに写真を添付してどんな種類か聞いてみた。

一目で種類が分かったらしくソッコーで返事が来た。

「アオサナエですね」

さすがプロ。

しかし残念ながらこちらは素人なので、
「聞いたことないし珍しいのかな」
レベル。


息子は
「レアだったら隊長にあげる!」
と心の広いことを言っていた
(多分クワガタやカブトだったら絶対言わない)
ので聞いてみると、

「とってもレアです!」
とのことだった。この辺りでは絶滅危惧種らしい。

ほう・・・!!

次回会う時に差し上げる約束をしました。

隊長さんがその後いろいろ調べた結果、

なんと「市内初記録」だったことが分かり、短報で発表していただいた。
しかも子供の名前まで入れていただいてしまいました。ありがとうございます。


この一件があって、その後ヤゴを捕った周辺を
ジュニア隊のお友達と隊長さんと我が家の子供の計4人で調査することになった。

水際の草が生えてるところをタモ網でガチで探す前者2人に対し、
水が沸いている場所の動く砂を面白がってずっと眺める娘。
そして

適当に探してすぐに飽きて遊ぼうとする忍耐力のない息子。

同行させていただいたのにスミマセン!!!

しかし娘は実は砂の中に潜っていたヤゴを一人黙々と探していたらしく、

名前は忘れたけどちゃんと数匹見つけていた。

やる気がないのは息子だけだった。

今回目当てのアオサナエは見つかりませんでしたが、
サナエトンボの仲間はいくつか見つけたらしい。

見た目にはアオサナエと全く違いが分からなかったので、
「これとどこが違うんですか?」
と聞いてみたら、

「外見は似ていますけど、触角の形がこっちは尖っていてこっちは丸いんですよ」
と説明してくれた。

うーん、、触覚・・・、丸い・・・ような気がする。

説明されるとそんなような気がするけど、
同じものをもう一度同定せよと言われたら無理だと思う。

 

っていうか送った写真にちゃんと触覚写ってなかったけど?!

どうやって分かったんだろう?

 

おそらく、プロの人って触覚がどうこうとか

そういうレベルを超えた第六感的な何かが絶対あると思う。


だって見た目じゃ全然分からないもの。


ちなみにそれからしばらく後、その時同行したジュニア隊のお友達が
その付近をもう一度調査したらもう一度アオサナエが見つかったらしい。

最近、生き物の総量は減っていると思うけど、
その種が絶滅危惧種かに限って言うならば、
調査する人、名前が分かる人が減っているだけなのかもしれないと少し思った。

それはそれでとても寂しいことだけど。

 

 

冬はやっぱりネタがないので、
今回は娘が3歳のころのこと。

帰省していたダンナ実家から戻った後、
同じマンションのお友達家族と夕食会をしていた。

食事中、お友達のママから質問された。

お友達ママ「おばあちゃんのところには何で帰ったの?新幹線?」
「ちがう。」
ママ「それじゃあ飛行機?」
「ちがう。」

エッ、今回は飛行機だったんだけど。
何言っちゃってんのぐらいの表情で否定する娘。

ママ「えっ、もしかしてレンタカー?」
「ちがう!」
ママ「??じゃあ何で帰ったの?」

私も気になる。

 

娘は自信満々にこう答えた。

「わし!」

鷲!!!




母は衝撃。
ママは大ウケw

 

※写真はモンゴルに行ったときに手に乗せた鷲。

(鷹だったらごめんなさい。区別つかないもので・・・)