アフリカ大好き 小島先生 | 虫ガールと恐竜ボーイ

虫ガールと恐竜ボーイ

虫をこよなく愛する娘と恐竜を愛する息子の日常を綴った日記です。
だんだん虫に慣れてきた母の写真・絵付き。

子供達の学校で環境フェスティバルがあった。
今年初の試みで、学校主催で環境関連のちょっとした著名人を呼んで話を聞いたり、

企業にブースを出してもらって子供達だけでなく大人も回ることができるお祭り。

これ、毎年PTAがやってるPTAフェスティバルより面白いし保護者はラクだから、

PTAフェスなくしてこれでいんじゃね?と私は思った。

子供たちは友達とブースを回ったり、

決まった時間に自分達の発表があったりして、

そして社会オタクのダンナはミャンマー文化について語ってくれるブースから離れようとしないので一人で回っていたら、

とある自治体の博物館の展示を見つけた


そこにはニジイロクワガタと、もはや覚えるのも無理なぐらい複雑な名前のテナガコガネ的な虫がいた。
(聞くとテナガコガネじゃなくてカブトムシの一種だった)
 

いつもは子供が率先して駆け寄り、

「わーい!触っていい!キャッキャッ!」

って感じになるので私も「へー」とか言いながらついでにツンツン触るんだけど、
今日は子供がいない。

見るだけでそのまま立ち去るにはなんか物足りない。
 

そこで思わず聞いていた。

「触っていいすか?」

 

聞いたところで気づく。

え・・・、私、触りたかったんだ・・・。
子供が触ってるから何となくついでに触ってたんじゃなかったんだ。

初めて気づいた自分の深層心理に驚きを隠せない。


係の人はもちろん快く触らせてくれました。

写真のニジイロクワガタは別の時のやつだけど。

 

 

そうこうしていると、そろそろ娘の発表時間が近づいてきた。

 

娘の教室へ行き、椅子に座る。

開始時間。ダンナは来ない。

「もうすぐ発表始まるよ!」
とLINEしても既読つかない。電話してもとらない。

 

そのまま発表が始まり、環境問題についておもしろく解説した寸劇は数分で幕を閉じた。

 

ダンナ、来ず。

 

娘に聞くと、もう一度やるというのでミャンマーへダンナを探しに行く。

いない。

 

そこじゃなかったらヤツが行きそうなのはココしかない。

『小島先生のアフリカ講座』

教師として青年海外協力隊でナミビアの学校で勉強を教え、

さらにアフリカ19カ国を旅したという小島先生がアフリカについて話してくれる講座だ。

 

覗いたら即見つけた。

 

「電話出ろ!アホか!!」

というと、なんで怒られてるのか分からないといった顔。

 

「4時間目は娘の発表って言ってたでしょ!」

アフリカの話がおもしろすぎたらしく夢見心地で、

えーそうだったっけ?みたいな顔して娘の教室へ向かうダンナ。

なんとか最終回には間に合った。


ダンナ、アフリカにハマって娘の発表聞き逃しかけるの巻。

アブネ。




イベントの最後には、今日の出演者が保護者向けにパネルセッションをしてくれた。

 

先の小島先生も参加していて、アフリカでの教師経験についておもしろく語ってくれたんですが、

 

質問タイムで来賓の役人みたいな人が
「承認で象牙のハンコを使わないといけないんだけど、

 持続可能な象牙はないんですか?」

みたいなことを聞いていた。

 

え、まだ象牙縛りとかあるの?と驚いていたら、
小島先生、まず『自分はそこまで動物愛護者であるわけではないが』と前置きした上で答えて曰く、
「昔は性能の観点から象牙が必要だった。
 でも今は代替可能な材料もあるし、ハンコに代わる手段もある。
 その今の世の中で、象牙は本当に必要なものでしょうかと考えてください。」

とはっきり言っていた。

面白い話をしてくれるだけでなくて、
そういう意見をこの場ではっきり言えることについてもすごく良い印象を持った。

象牙に限らず、森林を破壊したプランテーションで作られた

パームヤシやコーヒーやカカオ製品を買ったり、

農薬漬けの作物を買ったり、
私達がほとんど何も考えずにしている選択が積もり積もって、

野生生物にとっては死活問題になってるんだよな、と改めて思う。
 

食べ物を買うときは産地と材料を見て、

できるだけ国産の有機野菜を買うことぐらいはしよう・・・