郵便の混む時期&アナログな感性
久しぶりにモスクワから郵便が届いた。最寄り郵便局の消印は、2006年1月6日。受け取ったのは昨日、2月3日なので、ほぼ1ヶ月かかっている。私がこれまで受け取った、モスクワ発日本行きの郵便物としては最長記録だ。そういえば、モスクワで受け取った日本からの郵便物で一番時間がかかったものも、確か昨年のこの時期だったように記憶している。
毎年12月に入ると、ロシアの郵便局は様々なデザインのニューイヤー・カードでいっぱいになり、いつもそれを買い求める人の列ができている。(もちろん、書店や文具店にも民間企業のカードはたくさん売られている。) どのくらいの人たちが、何枚ずつくらいこういったカードを出すのかわからないが、カードの影響は大きいと思う。 大雪の影響もあるだろう。
ところでこの手紙、12月初旬に私が発送したプレゼントに対するお礼の手紙だった。→★ 12月初旬に発送した贈り物が、先方に届いたかどうかもわからず、2月の初めにひょっこりお礼の手紙が届く。しかも、1ヶ月も前に投函したものが。こののんびりしたアナログ感覚が楽しめるようになったのは、モスクワ生活の収穫のひとつだと思う。
日本だと、ネット上で宅急便会社の追跡サービスがあるし、配達完了後には「配達完了通知」を受け取ることもできる。発送後、2ヶ月もその贈り物のその後がわからないなんてありえないことだ。
けれども。
EMSの追跡サービス、ロシアは「追跡圏外」なのだ。着いたかどうかは先方から連絡が来るまでわからない。そして、この人の家では誰もパソコンやインターネットを利用しないので、着いたかどうか、知るすべはこうしてのんびり郵便が来るのを待つしかない。
忘れた頃にお礼状が届いて、みんな喜んでたよぉ、特に子どもたちがねぇ~、なんて話を読むと、何だか、それはそれで嬉しくなってしまう。時を遡って、1ヶ月少し前に届いたんだなぁ、私が何してた頃だなぁ、っとか想像するのも楽しい。
今は世界中のみんながインターネットでつながっていて、何もかも瞬時に伝わってしまう。便利なのだが、物事をじっくり考えたり、味わったりする時間は確実に削られているように思う。何もかも駆け足で処理して駆け足で楽しみ、目の前を通り過ぎていく。過ぎ去ったことをゆっくり味わう時間はあまりない。
モスクワで身につけた、こういうゆったりしたアナログな感性も、忘れないようにしたい。
キッチン見学
最近、1日に2,3回せがまれることがある。
なんとキッチン見学だ。
1月半ば頃だろうか。キッチンの奥の方に座って「にゃん」と鳴いたので、てっきり冷蔵庫に入っているパックのキャットフードが欲しいのだと思い、与えた。パックのフードが欲しくてキッチンで鳴くことも、確かにあるが、この日は違った。食べた後、少しお皿に食べ残しているのにも関わらず、再びキッチンに戻り「にゃっ」と鳴く。
興味のあるものを指し示してもらおうと思い抱き上げると、なんとそれだけで、喉を最大限のボリュームでゴロゴロ鳴らし始めた。・・・何?![]()
モスクワのキッチンはカウンター式だったから、ムルカはカウンターやその上に置かれた電子レンジ、冷蔵庫の上に座って私が料理するのを眺めていたものだ。何が楽しいのかわからないけど、いつも満足そうだった。ふとそれを思い出したので、抱き上げて、ひとつずつキッチンに置かれているものを説明しながらキッチンツアーをしてみた。
「これが、湯沸しポット」「これがコーヒーメーカー」などと説明をしながら一通り見せると、ゴロゴロ喉を鳴らす音がいっそう大きくなる。
ここがシンクね。ここで食器を洗うんだよ。
ふ~ん。
これは冷蔵庫。隣のが電子レンジね。
ふむふむ。
何がおもしろいんだろうか???
それからというもの、毎日、毎日、せがまれる。
今日も重くて腕が痛くなったのに、ちっとも降りたそうにしていなかったので、もしかして写真を撮っても大丈夫なのでは・・・、と思い、ダッコしながらかなり不自然な体勢で撮ってみたが逃げはしなかった。
そーして、ここがガスレンジ。モノを煮たり焼いたりするのだ。
にゃっ。
何がそこまで面白いの????![]()
「悪魔物語・運命の卵」
- ブルガーコフ, 水野 忠夫
- 悪魔物語・運命の卵
「巨匠とマルガリータ」で有名なブルガーコフ唯一の作品集「悪魔物語」に収録された中篇小説2編。2編とも、社会風刺をふんだんに盛り込んだテンポのよいSF小説だ。
「悪魔物語」は、より社会風刺色が濃く、解説を参照して、やっとおかしさがわかるという感じだった。私としてはイマイチだったが、ロシア通の人ならもっと楽しめるかもしれない。
「運命の卵」は、社会情勢をまったく知らなくても、SFのみとして十分に楽しめる。
彼は元々医者だ。父親は大学教授だったそうだ。彼の作品は、この2編のほかに「巨匠とマルガリータ」を読んだだけだが、さぞかし頭の切れる変人だったんだろうなぁっと思う。
平穏な午後・・・
お昼過ぎ、外出先から戻ると、ムルカが「私の」ブランケットで寝ていました。思わず「えっ、これ私のだよっ
」って話しかけた私って、大人げないですかねぇ・・・。だって、ムルカって、何でもうち中で一番のものばかり「自分用」だって主張するんだもん。。。![]()
こちらは、その後、パソコンに向かっていたときのこと。
いつものように「ふにゃぁ~」と大騒ぎをして天袋に上っていきましたが、その後、いつまで経っても姿を見せません。そんなに長く天袋にいることはないので、「私がちょっと飲み物を取りに行ったスキにでも?」と思い、リビングを見に行きましたが、空っぽ。
その後、戻ってきて天袋の奥をじーっと見ると。。。
早く見つけてくれないかなぁ~。待ちくたびれちゃったにゃぁ・・・。
遅いよぉ~![]()
いましたっ!!
久々に「かくれんぼ」を楽しんでいたようです。
プーシキン美術館展
大阪中ノ島の国立国際美術館
で開催中のプーシキン美術館展
に行ってきました。![]()
今回は、モロゾフとシチューキンという二人の収集家が集めたフランス印象派あたりの作品が公開されました。スタイルごとにグループ分けして作品群の特徴が説明された上、各作品にも簡単な解説が付けられていたので、美術館にはあまり足を運ばない私にもわかりやすく、楽しく鑑賞することができました。
また、空間の使い方も、一部屋に4,5点の展示、と贅沢でゆったりとしていて、日々の生活を忘れ、作品の世界に浸ることができました。
入口に飾られていたプーシキン美術館の写真を見て、「ここに、行ったんだよね?」と友人に念を押されましたが、私は「素人」なので、膨大な数を誇るプーシキン美術館よりも、適当な数をピックアップして、テーマ別に解説付きで見せてくれる、日本の展覧会の方が楽しめました。
プーシキン美術館には、確かにすばらしい作品がたくさん所蔵されています。けれども、多すぎるんです。
まるで、小学生が図工の時間に描いた絵を全員分貼ってあるかのごとく、名作の数々がタイトルと年代、作者名のみをつけて、あまり有り難味なさそうに、無造作に「ぎっしり」展示してあって、その中に「えーっ、これ、知ってるぅ!!こんなにさりげなく置いといていいの~」ていう絵が紛れ込んでいるって感じです。
でも、もっともっと大物がたくさんあるので、ちょっと有名程度の絵だとそんな扱いなんでしょうか?
ヨーロッパで美術館に行くのが初めてだった私たちは、日本の感覚で、1つ1つじっくり観ていったものだから疲れてしまい、5時間くらいでギブ・アップして帰ってしまいました。半分も観ていないです。美術品に造詣が深い方で、時間を見つけては通って、自分の好きな作品を見つけたり、テーマを設けて研究したりしたい方には、よいと思うのですが、素人には「猫に小判」的美術館かなぁっと思いました。
そういうわけで、久々の日本での美術鑑賞、とても満足でした。
で、まだ、読んでないんですが、こんな本を販売していたので、買ってみました。
トレチャコフ美術館には、ロシア的な絵画がたくさん飾られています。歴史の名場面や代々の皇帝やお后の肖像画、宗教的価値の高いイコン画などが数多く展示されているのですが、ここで展示されているような絵画は歴史関係の書籍や観光地の案内版に挿絵代わりに使われることも多いので、住んでいると頭に焼き付いてしまいます。
もちろん、プーシキン美術館同様、西欧諸国の様々な年代や現代アートの作品も所蔵しています。もし、モスクワ観光でどちらかひとつしか見学する時間がないとなれば、私は断然、ロシア色の濃いトレチャコフをお勧めします。![]()




