ムル☆まり同盟 -179ページ目

散歩ねこ

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お外に慣れたら、次はさっそくその向こうに興味を示すムルカ


  先日のムルカのお庭デビュー が情けない状態だったことは、こちらでも取り上げた。開け放たれた窓を見て喜び勇んで外に飛び出すかと思いきや、ムルカは窓に背中を向けて寝そべってしまった。その後も、隅っこばかりに興味を示し、せっかくオジサンが作ってくれた「ムルカの庭」にはまったく興味を示さなかった。


 ところが…。


 いつもお外を楽しそうに見ていたムルカ。


 本当はとっても興味があったのだ。ただ、臆病で用心深い性格から、初日はあのような行動に出たらしい。


 翌日は、リードなしでお外に出してみた。すると、前日の「下調べ」で様子がわかっているせいか、スタスタと隣の家との境界まで進み、その後、道にまで出たがる始末。いつもリビングから見慣れた景色はいいから、どこか今まで見たことのない景色を見たいという感じだった。これは、モスクワ時代のムルカに比べると飛躍的な進歩である。


 モスクワ時代、家を空ける時はいつも、紹介者である獣医さん宅に預かっていただいていた。このおうち、車だと30分以上かかる場所なのだが、移動中のムルカの興奮ぶりは尋常ではなかった。大声で鳴き続け、犬のように舌を垂らしてハアハア息をし、身体は小刻みに震えていた。毎回そうだった。まったく慣れなかった。先方に着くとじき慣れて落ち着くのだが、車窓を流れる「外界」の景色をとても怯え、怖がった。


 それに比べると、今では、まだ見たことのないもの、行ったところのないところに強い好奇心を示す。昨日も今日も散歩させたが、毎日、前日とは違う場所に行きたがる。


 オトナになったね、ムルさん。


 それにしても、大変なのは散歩の後だ。30分や40分の散歩では物足りないらしく、帰るとしばらく出たいと言って鳴き続ける。私にもそれほどまでに時間はないし、第一、「両隣のお宅に猫嫌いの方がいたらどうしよう」と、ちょっぴり気になる。


 ムルさんがお外遊びを楽しむ姿を見るのは、私も楽しい。けれども、外に出すからには、朝だけ、とか、何分くらい、とか、色々ルール作りとしつけが必要なようだ。犬と違って、猫にそういった「人間の作ったお仕着せの規則」を叩き込むのは、難しいんだろうなぁ~。でも、ムルにゃんのためだから、がんばろっと。


 尚、2日目だけリードなしで出してみたが、フェンス外への脱走を何回も試みたので、3日目からリードを付けて犬のようにお散歩させる形にしてみた。意外なことに、リード付きの方が私がそばにいるので安心らしく、ムルカもリードを付けることを嫌がっていない。



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「ムルカの庭」部分には、ムルカが馴染むようにとのオジサンの配慮で、猫草も植えられている。





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冬支度

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 モスクワの冬には、量の面でも種類の面も野菜がかなり乏しい。最近は、フランス系やトルコ系のスーパーマーケットが頑張っているので、冬季の野菜の値段高騰もかなりましになってきたものの、2004年の時点では、やはり同じスーパーで比べると、冬季は夏季の2倍から5倍にも跳ね上がっていた。


 5倍と言っても日本で買うよりははるかに安いので、1年目は「高いなぁ」とブツブツ言いながら買い物をしていたところ、2年目からうちに出入りするようになった家庭教師に、お勧め市場と「冬支度の妙技(?)」を伝授されたため、「何事も経験」とばかり、2年目、3年目は、彼女に教えられた通りにしてみた。


 彼女が教えてくれたのは、アルメニア市場。市内南西部にあるかなり大規模な総合市場。ここの屋外で野菜を売っている人たちの多くは南部からの出稼ぎなので、冬季はモスクワにはやって来ない、だから、彼らにとってのシーズン末となる11月には野菜の価格は底値となり、叩き売り状態だというのだ。


 この市場の場所と、買いだめした野菜の処理方法を教えてもらった週末、さっそく夫とふたりで出かけてみる。確かに安かった。春夏の通常価格よりもはるかに安かった。また、この市場は、中心部からかなり離れたところにあり、外国人はほとんど訪れない場所だったため、どこの店でも珍しがって笑顔で迎えられ、必ずと言っていいほど、おまけをもらったり、値下げ交渉にも快く応じてもらったりした。どのくらい安くなるかというと、通常価格で、1キロ20ルーブル(80円)程度だったじゃがいもは、10キロで50ルーブル(約200円)程度、約半額となった。私たちはふたり暮らしだったので、これで一冬分ある。(価格についての記憶は曖昧で、夫は10キロ20ルーブルだったと話している。どちらにしても、タダに近い叩き売りだったことには違いない。) 買った野菜のうち、じゃがいもと玉ねぎは、外気温が零下になるまではベランダに、それ以降は室内の納戸で保存した。これで3月までもつ。それ以外は、刻んだり、ゆでたり、炒めたり、と半加工をしてからフリーザーパックに入れて冷凍にする。


 私たちが買い溜めした野菜は、じゃがいもと玉ねぎ以外にも、ブロッコリー、カリフラワー、パプリカ、ほうれん草、マッシュルーム、にんじん等があった。価格にしては、1/2から1/5程度のオトク度だが、この冬支度をすることによるメリットは経済面だけではない。半加工してパックした野菜は、炒め物やスープにはそのまま使えるから日々の調理時間はかなり短縮されたし、真冬、収穫がないだけではなく大雪で流通が麻痺したようなときでも、最低限の野菜は確保しているから、貴重な週末を、野菜探しツアーに潰されることもない。


 ロシア人には今でも、こうして買い溜めした野菜を冷凍だけではなく、酢漬けやドライフードなどの形で作り置きする人も少なくない。食べるものが乏しくなる冬を、何とか生き延びてきたロシア人の伝統的生活力だ。今、思い出してみると、なかなか季節感があり懐かしい思い出だ。


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駄々

  ムルにゃんは、私よりも寿命が短いから、楽しいことをできるだけいっぱいして、おいしいものをできるだけたくさん食べて暮らして欲しいと思う。ラブラブ 思うんだよぉ~、ホント。足あと


 しかぁし!


 外出した翌日、いつもこんなんじゃ、困るなぁ~。∑(-x-;)


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ネコ にゃあにゃあ、お外、もう一回、行きたい。

女の子 あんた、お外、怖い、ゆうたやんっ。

ネコ でも、今度は大丈夫にゃ。もっかい連れてってにゃっ。


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ネコ にゃぁぁぁぁぁ。昨日のおいしいおやつ、欲しい~。

女の子 10分前にカリカリ食べたやろっ。

ネコ でも、欲しいにゃ、欲しいにゃ、欲しいにゃっ!!


 ムルにゃん、いくつ?( ̄∩ ̄#


 私の足元に転がって、足をばたばたさせたり、首輪を床にコツコツ当てたりして、ダダをこねるムルカだった。


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こっちに来てにゃっ

 昨日は、私がほぼ終日出かけていたため、すっかり退屈していたムルカ。夕方に帰ると、ご飯やおやつををねだったり、鬼ごっこに興じたり、と、大忙しだった。一気に2、3時間で1日分甘えたため疲れが出たのか、鬼ごっこ中にふっと眠そうな表情を見せたかと思ったら、5分後には、最近お気に入りの2階ソファでこてっと眠りに落ちてしまった。


 夕食を済ませ、9時台のドラマを観た後。私はこの日、終日出かけていて、朝からろくにニュースもチェックしていなかったので、10時台のニュース番組も観るつもりだった。


 ところが。


 CMの間に2階に物を取りに上がり、ついでにメールをチェックしていると、何かが膝に突き刺さる。


 振り向くといつの間にか後ろにムルカが座っていて、必殺「声を出さないにゃぁぁ」をしながら、甘えた顔で私の膝に手をかけている。…かわいいっ!…でも、「声を出さないにゃぁぁ」は、猫族の必殺アイテム。「言うこと、ぜったいにきかせるわよぅぅぅメラメラ」という強気の甘えだ。夜食の催促かしら、それとも、ああ、やばっ、早くに寝すぎたから、もう一遊びしたくなったのかしらっと少々不安になりつつもムルカの後についていく。
  
 …と、階段、素通り。ああ、鬼ごっこじゃないんだ。


 納戸、素通り。えっ、ご飯でもないの?


 ムルカが私を誘導したのは、お気に入りのソファのある夫の部屋。私がちゃんとついて来ているのを満足そうに見届けると、ソファの上の元いた場所に飛び乗り、愛用のブランケットで「オシオシ、モミモミ」を始めた。


 実は、夕方ムルカと鬼ごっこをしていたとき、ふっと眠気に襲われたムルカをここに連れてきたのは私だった。そのまま寝てしまったので、私は夕食の準備をしに行き、そのまま戻らなかった。ふっと眠りが浅くなったときに私がそばにいないのに気がつき、探しに来たのだろう。


 かわいいじゃん…。ラブラブ!


 その後私は、言うまでもなくニュース番組の視聴を取りやめ、その場に置いてあった読みかけの本の続きを読むことにした。


 先日ご紹介した「猫にかまけて 」の中に、こんな意味のことが書いていたのを覚えている。「人間とは欲深きもので、幸福であると、さらにそれを写真として残しておきたいと思うものだ。」ムルカの喉を鳴らす音が響き渡る部屋で、昨夜もたくさん写真を撮ってしまった。確かに、その瞬間だけでは飽き足らず写真にとり、ブログで人様に見てもらおうとまで思うのは、欲深いことなのかもしれない。 


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ムルムル・・・

(そうそう、そこに座ってればいいにゃっ)


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ネコ えっ、これも写真に撮るにゃか?

女の子 かわいいんだから、撮らしてくれたってええやん

ネコ うーん、かわいく撮ってにゃ



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アボニメントィ (演奏会のシリーズ回数券)                  ~ 3年間の進化

 モスクワ音楽院関連のホールを管理するフィラデルフィアという団体は、毎年シーズン前になると、年間の演奏会の予定を本にして発行する。1シーズンは、9月に始まり6月に終了するので、だいたい6月後半から7月初旬にかけて発売になる。


 人々がこの本を手に入れる目的は、大変オカイドクな、回数券購入のためだ。このようにシーズン前から企画されるプログラムは、だいたい3回から5回のシリーズになっていて、シリーズ全演奏会の座席指定回数券が発売されるのだ。シリーズには、特定の楽器の話題の奏者を集め「ヴァイオリンの夕べ」「オルガンの夕べ」と言った具合のタイトルを付けたものや、ある特定のオーケストラの定期公演など、様々な集め方がある。シーズン前に発行される回数券を購入すれば、毎回同じ座席が確保できるだけではなく、チケット代金は約半額になる、といったクラシックファンには見逃せないシステムである。


 このシステム、大変便利なのだが、最初の2年間は、大変不便な部分があった。それは、チケットの発売時点では演奏会日程がまったく決まっていないということだった。チケットを購入しても日程によってはその演奏会に足を運ぶことはできないから、一概に「オトク」とは言い切れない部分もあった。ただ、正規料金の半額程度で聴けるのだから、まあ、半分くらい都合がつけば、毎回お気に入りの席で聴けるのだから良しとしようか、というのが、まわりの日本人の見方だった。


 では、購入したアボの演奏会日程はどのようにして知るのか?


 私がモスクワに行った年、このシステムについて知人に教えてもらった当時では、極めて原始的だった。ハガキに自分の住所と名前を記入してホールの切符売り場に預けておけば、日程の決定と同時にそのハガキで知らせてくれるというのだ。ただし、郵便事情最悪のモスクワ市内のこと、演奏会後、数日経ってからそのハガキが着くのも決して珍しくはないとのことだった。また、ホールのロビーに手書きのアボ日程表が掲示されていて、日程が決まるごとにマジックで書き込んであったので、演奏会に足を運ぶたびに、こまめにチェックするという方法もあった。


 どちらにしても、信じられないほど原始的だったので、ロシア語のまったくわからない私としてはお手上げ、誰かに誘っていただくのを待つしかない状態だった。


 その年の12月、ある方に連れられて初めて演奏会に足を運んだときのこと。私たちは画期的なものを発見した!チケット売り場の窓口の上に、ホールのウェブサイトのURLが書かれていたのだ。さっそくメモを取り、家に帰ってそのサイトをチェック。


 あいにくそのサイトに英語版はなく、ロシア語がわからなくては使えないことがわかったが、その内容の豊富なことに驚いた。ホール名や演奏家名、日程等々で、演奏会を検索できるようになっているではないか!今まで話に聞いていたハガキや掲示板のチェックに比べると、かなり先進国に近づいたシステムだった。アボニメントィの本が読めなくても、行きたい演奏会が見つけられる。


 ということで、このシステムを活用したいがために、しゃべる方はカタコトのくせに、時間があればこのサイトを眺めて研究するようになる。(基本的な単語や文法はおぼつかなくても、このサイトにある単語から順次読めるようになっていった。)


 次の6月。来シーズン用のアボニメントィ本を購入。


 前年も読めないながらもお土産程度に購入していたのだが、比べてみると、そのデザインの進歩に少し驚く。


 それは、とても単純なことなのだが、文字のみで構成されていた前年版と異なり、写真がふんだんに使用されていたのだ。よって、私のようにロシア語がおぼつかない外国人でも、これは弦楽四重奏のシリーズ、これはバシュメットのビオラ演奏のシリーズ、などということがまず視覚的にわかる。いくつかに絞り込んでから、そこに何が書かれているのかを読むという作業は、ただ、文字ばかりが並んでいる目録から、気に入りそうなものを探し出して読むという作業よりも極端にラクだ。外国人がより容易にアボを購入できるようになれば、少々チケット代をつり上げても客は入る、ということを見込んでのことだろうか。とても気に入ったので、周りの人たちにかなり勧めたことを覚えている。


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2002年秋-2003年夏版 アボニメントィ



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その中身



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2003年秋-2004年夏版

ちょっとセンスがよくなっている(好みかも・・・)


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その中身。

写真付きで見やすいデザイン。

ちなみにこのピアニストはモスクワ音楽院の先生で有名なピアニスト、エリサ・ベルサラーゼ。



 さらにその次の6月。


 また、画期的な変化が起こった。それは、アボの発売時期を遅らせ、大部分の演奏会の日程を発売前に発表したことだ。とても買いやすい。ただ、それと同時に、これまであまり差のつけられていなかった人気演奏家のチケット代が一気に引き上げられる。日本人的にも、これ1回行けないともったいないっと思えるような値段だったことを覚えているが、まあ、日本人は非常に固まって生活しているので、行けない場合は、お互いに譲り合うことができる。大問題ではなかった。


 ちなみに、私の在モ期間最後にあたるこの年のアボ本には、他の面でも進歩していた。本はホール別の小冊子に分けられ、各アボには簡単な解説が付けられていた。ロシア語の読める人には、かなり役立つに違いない。


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2004年秋-2005年夏版


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その中身。

写真はユーリ・バシュメット。

このアボは、彼の率いる「ノーバヤ・ロシア」というオーケストラがロシアの人気アーティストたちと様々な夢の競演をするシリーズ


 そしてつい最近。このブログにバシュメットの記事を書いた際、思い出して久しぶりにこの会社のウェブサイトを開いてみた。すると、当時は工事中だった、英語版ページも機能していた。


 たった4年しか経っていないが、演奏会の日程もわからないまま回数券を買い、日程を掲示板やハガキで知るような何とも頼りないシステムから、随分進歩したものだ。どの分野も急成長するモスクワ。演奏会の興行会社もなかなか頑張っている。


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