実践っ!岡夫婦の食物アレルギー体験レポート
written by パパ
※Facebookページ→食物アレルギー体験レポーター岡夫婦
食物アレルギーとは、
本来無害な卵や小麦、乳といった食材を食べた際、
身体の免疫反応が過剰に反応することでアレルギー反応を起こし、
体調不良などを引き起こす症状のことを言います。
しかし、その『食材自体』が原因ではなく、
料理材料に含まれていたある『モノ』が原因で
アレルギー症状を発症するケースがあることを
ご存知でしょうか?
「パンケーキ・シンドローム」
この言葉をお聞きになったことのある方もいらっしゃるかもしれません。
小麦や卵、乳といった食材に対して
アレルギーを持っていない方が、
今まで問題無く食べていたパンケーキなどを食べて
アレルギー症状を発症したケースです。
この原因は、パンケーキなどの材料となる
『粉』に潜んでいた『ダニ』によって
引き起こされたものでした。
◆粉製品中にダニがいる!?
一度開封した粉製品には、環境が整えば
高い確率でダニが浸入している可能性があります。
粉製品の中で繁殖しやすいダニには、
コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ、ケナガコナダニという
種類がいるようです。
これらは、大きくても体長0.4mmほどですので、
クリップや輪ゴムで閉じている程度では、
浸入を防ぐことはできません。
ダニは、気温20~30℃、高湿度の環境下で繁殖しやすく
また、ベーキングパウダーや添加アミノ酸はダニの増殖を促します。
一度開封した粉製品を、
輪ゴムやクリップ等の方法で閉じて室温環境で保管しておくことは、
ダニにとってご馳走だらけで繁殖しやすい天国のような環境ということです。
◆粉製品中で繁殖したダニによって
引き起こされるアレルギー
粉製品中で繁殖したダニによって、
どんなアレルギー症状が引き起こされるのでしょうか?
軽度~中度の症状
・蕁麻疹
・全身の発赤
・かゆみ
・唇やまぶた、手足の腫れ等 があります。
重度の症状
・息苦しさや呼吸音の異常(ぜーぜー、ひゅーひゅー)
・血圧低下を示唆する症状(気が遠くなる感覚、めまい)
・嘔吐
・下痢
粉製品摂取から数十分以内に、これらのような症状を発症したら、
すぐに病院を受診するようにしましょう。
特に、重度の症状がみられる場合は、アナフィラキシー症状を
発症している可能性がありますので、救急要請をする必要が出てきます。
今まで、粉製品で繁殖したダニによってアレルギー症状を発症した人は、
ダニアレルギーを持っていたことが示されています。
また、気管支喘息やアレルギー性鼻炎を持つ人は発症しやすいようです。
ダニアレルギーを持っていても、症状が軽度のため無自覚の方も
いらっしゃいますので、注意が必要です。
「粉製品を調理する際、
加熱すればダニは死ぬんじゃないの?」
と思われる方もいらっしゃるかと思います。
確かに、ダニ本体は熱によって死にますが、
ダニのタンパク質が持つ「アレルギーを引き起こす力」は、
加熱しても十分強く残るようです。
よって、加熱に関係なく、
ダニが繁殖した粉製品は摂取しないように
しなければなりません。
◆どうやったら防ぐことができるのか?
わずかな隙間からでも侵入してくるダニ。
ダニの侵入自体を防ぐのは、なかなか難しそうです。
では、どうすればダニの繁殖を防ぐことが
できるのでしょうか?
その答えは、意外にも簡単なものでした。
粉製品にダニが浸入したとしても、
4℃の冷蔵庫内で保管した場合は、容器の種類を問わず、
20週後もダニは繁殖しなかったというのです。
つまり、
「一度開封した粉製品は、冷蔵庫で保管すること」で
ダニの繁殖を防げるのです。
ちょっとしたことですが、粉製品を開封・保管する際は
ぜひ注意していただきたいと思います。
記事参照元:@ニフティーニュースはこちらから