花粉症のお子様の約2割が果物アレルギー!? | アレルギーで家族をつなぐ~実践っ!岡夫婦の食物アレルギー体験レポート~

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written by パパ
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お弁当・代替給食でパンを使いたいアレルギーっこのパパママへ

 

 

薬局などで、
「もうすぐ来る春に備えて花粉症対策を!」

といった広告を見かけるようになりました。



花粉症をお持ちの方は、
冬が終わって春になると、

「新しい息吹の季節」というポジティブなイメージよりも、

「花粉で辛い季節到来!」というネガティブなイメージ

をお持ちの方が多いのではないでしょうか。

マスクや目薬だけでなく、薬などで事前準備される方も
いらっしゃることだと思います。


目薬でおなじみの『ロート製薬』さんが、
お子様の花粉症に関する調査をしました。

その中で、果物アレルギーについても関連調査されており、

興味深い結果がでましたのでご紹介します。

調査は2016年11月、0歳~16歳の

お子様2935人の親を対象に行なわれました。


◆花粉症をお持ちのお子様は約3割

・「子どもが花粉症だと思う」と親が実感しているお子様 : 31.5%

 

お子様の約3割が花粉症という結果になりました。

岡パパが小・中学生くらいのころは、

学年にせいぜい1人か2人くらいだったイメージですが、

こんなにいらっしゃるんですね。

 


・症状が出る季節
 春 : 85.8%

 夏 : 10.7%

 秋 : 39.0%

 冬 : 12.9%

 

やっぱり、春と秋は花粉症の症状が出やすい季節の様です。

 


・「通年性アレルギー性鼻炎」のお子様:24.2%

・「花粉症」と「通年性アレルギー性鼻炎」の両方を持っているお子様:10.5%

 

通年性ということは、「ある時期だけ」ということではなく、
一年を通して花粉症+アレルギー性鼻炎で悩んでいらっしゃるということです。
そんな悩みを抱えているお子様が約1割もいるなんて!

 


・「アトピー性皮膚炎」のお子様:9.9%

・「ぜんそく」のお子様:8.0%

アトピー性皮膚炎やぜんそくでお悩みのお子様も

それぞれ約1割程度いらっしゃいます。



◆花粉症のお子様の2割が果物アレルギー!?

以前、私たちのブログでもご紹介しました口腔アレルギー症候群
 

これは、特定の果物や野菜を食べると、口やのど、くちびるの周りに
『かゆみ』や『ピリピリ』『イガイガ』する症状を発症する
ことです。

そして、花粉症をお持ちの方は、

この口腔アレルギー症候群になりやすいといわれています。

以前紹介した「花粉症と果物アレルギーの関係」についての

記事はこちらから


今回の調査にて、口腔アレルギー症候群についても尋ねたところ、
「果物を食べて口や唇、のどにかゆみや

 ピリピリ感、イガイガ感を感じたことがある」
と答えたお子様が全体の13.5%もいたとのことです。

特に、「花粉症」のお子様だけに尋ねると、
「かゆみやピリピリ感がある」と回答方が20.6%もいたとのことです。

つまり、花粉症のお子様の約2割が
口腔アレルギー症候群を併発している
ことになります。


◆どんな果物で症状が出るか?

花粉症をお持ちのお子様に、
かゆみなどの症状が出た時に食べていた果物を尋ねてみました。

・リンゴ、モモ、キウイ : 50.0%、
・メロン、スイカ : 38.9%
・その他の果物 :35.8%


シラカバ、ハンノキといった花粉のアレルゲンの構造
リンゴやモモ、キウィのアレルゲン構造に似ています。


また、ブタクサの花粉のアレルゲン構造は、
メロン、スイカのアレルゲン構造に似ています。

シラカバ、ブタクサといえば、花粉症を起こす代表的な花粉ですね。
症状が起こる割合が大きいのも納得です。


◆加熱することで食べることができる?

一般的に、花粉症を持つ方が併発する果物や野菜による

口腔アレルギーは、症状が軽く済むことが多いと言われています。

口腔アレルギーを起こす果物のアレルゲンは熱に弱く、
多くの場合、加熱すれば食べることができるようです。


リンゴは生でも美味しいですが、
アップルパイやジャムにしても美味しく食べることができます。


花粉症をお持ちのお子様で、果物を食べた時に
口やくちびるに『ピリピリ感』を感じる口腔アレルギー症状を感じた時は、
その果物を食べるのを止めて、アレルギー専門医のいる医療機関で
診察・相談をするようにしましょう。
症状によっては、上述したように加熱することで食べることができるかもしれません。


今や、『国民病』とまで言われる『花粉症』
花粉だけでなく、果物にまで悩まされるのは困りものです。
 

口腔アレルギー症状を併発したお子様が、「ピリピリするから嫌!」と
果物を嫌いになってしまうことも考えられます。


症状を発症しないで食べることができる方法があれば、
嫌いにならず美味しく楽しく食べることもできるかと思います。

 

記事参照元:ロート製薬「子どもの花粉症」調査結果はこちらから